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ゲゲゲの鬼太郎第6期・第97話『見えてる世界が全てじゃない』 感想

 ついに完結。

 人間への深い失望から異界「非ざるの地」に引きこもってしまった鬼太郎を呼び戻すため、仲間達の協力を得て異界へと向かったまな。
 一方で我を失った妖怪と人間の醜い戦争は終わらず、ベアードがもたらす終焉は刻一刻と迫っていた――。

 ……という具合で始まった最終回。
 いろいろと書きたいことはあるのですが――まずは、そうですね。やはりこれを申し上げなければなりません。

 制作スタッフ、キャストの皆様、本当にお疲れ様でした。素敵な完結をありがとうございます。
 二年間という長丁場でしたが、何やかんや言いつつも、毎週楽しく視聴させていただきました。
 原作・旧アニメ版の重みを背負いながらも、独自のものを築き上げるべく頑張ってこられた皆様には、本当に頭が下がる思いです。
 「異なる者との共存」というテーマに真っ向から挑み、そのきれいごとだけではない難しさも含めて描き切った今回の第六期は、非常にメッセージ性が強く、アニメ鬼太郎史に深く刻まれるに値する出来栄えだったと思います。
 この最終回をもってストーリーは完結しましたが、またいつの日か、同じ世界観を舞台とした番外編であったり、あるいは未来に作られる新作の中でオマージュ的に触れられたり――といった形で、この第六期シリーズがどこかで蘇ってくれることを期待しています。
 繰り返しになりますが、二年間、本当にお疲れ様でした。そして、ありがとうございました。

 さて――。改めて、今回の最終回です。
 良かったところと気になったところ。どちらから書こうかと悩んだのですが、やはり下げて上げるパターンの方が作品の印象もよかろうということで、まずはマイナスだと感じた部分から書きます。
 と言っても本当に一点だけなのですが、結構大きな一点なので――。

 戦争批判。これですね。とても気になりました。
 ……いや、誤解のないように言っておきますが、べつに僕だって殺し合いそのものを肯定するつもりはないです。そもそも水木先生ご自身が戦争の悲惨さ・虚しさを訴え続けていたわけですから、アニメ版の鬼太郎が同じ戦争批判を訴えるのも当然です。
 しかし、作中での「戦争」には疑問があります。
 ――本来殺し合う必要がないはずの、ゲゲゲの森の妖怪達と人間との戦い。それをねずみ男は一喝し、ベアードと戦う鬼太郎をみんなで応援するように号令をかけました。
 これ自体はまったく問題ないし、むしろ熱い展開です。でも――「戦争」って何なんでしょう。
 鬼太郎とベアードの戦いは、「戦争」ではないのでしょうか。
 妖怪と人間の戦い。鬼太郎がベアードに挑んだ戦い。どちらも戦いには違いない。それも、自分や仲間達を守るための戦いです。前者が手段を誤っていたとしても、戦いに至った動機は何一つ変わらない。なのに、片方を「戦争」と呼んで否定し、もう片方を「戦争」と呼ばずに肯定する。僕はこれを素直に、おかしいと感じました。
 そう、変に「戦争」というワードを持ち出す必要はなかったはずなんです。要は、「分かり合える相手とは戦うな」。これだけでいいんですよ。否定したい方の戦いだけを敢えて「戦争」と呼ぶ――なんてのは、単に戦争批判のポーズを取りたいだけの上っ面の手法のように思えてなりません。
 ……というわけで、ストーリーの肝であることは承知の上で、戦争云々はだいぶ気になった部分でした。

 では気を取り直して、良かった点に移りましょう。
 今回の話の中で僕が推したいのは、やはり大きなカタルシスを覚えた次の二点ですね。

 一つ目は、みんなの声援が鬼太郎に力を与えて、その指鉄砲がベアードをぶち抜くまでの一連のシーン。要するにバトルのクライマックス部分。
 みんなの声援を受けてパワーアップという、まあ、ぶっちゃけよくある展開とも言えるんですが、しかしそこはあくまで一つのお約束。それまで争い合っていた妖怪と人間が心を一つにし、鬼太郎(=妖怪と人間の狭間に立ち葛藤してきた者)にエールを送る――。そういう流れだったからこそ、意味があるのだと思います。
 もちろん、放送二年を通して登場してきた仲間達やゲストキャラが姿を見せた点もポイント高し。さらに、彼らの体から溢れるのが、これまで悪意の具現化として描写されてきた黒いオーラではなく、白く輝くオーラであるのがいいですね。
 そう、これまでの鬼太郎の働きは決して無駄ではなかった。あの瞬間、妖怪と人間は真に分かり合えていたのだ――と思います。

 そして二つ目は、まなの記憶喪失からラストまでの流れ。
 ……上に挙げたラストバトルの中で、唯一鬼太郎に声援を送れなかったまな。はい、実は意識を失っていただけでなく、鬼太郎や妖怪に関する記憶すら失っていたからでした。
 いや、正確に言えば、彼女の記憶――人間と妖怪の間に存在した絆の記憶――が、それを失った鬼太郎に受け渡されていた、と。だから言い換えれば、あの場で全員の声援を受けていたのは鬼太郎だけでなく、その鬼太郎に記憶を譲ったまなも同様だった――と読み解くのは、こじつけすぎるでしょうか。でも、そう考えると素敵だよねって思います。はい。
 しかし目を覚ましたまなは、鬼太郎のことを覚えておらず……。
 無言で去っていく鬼太郎。そして日常が戻り、やがて十年の歳月が流れ――。
 大人になったまなが夜道で妖怪に襲われそうになった時、彼女の前にチャンチャンコを着た少年が現れる。あの時と――そう、この場所で初めて出会った時と、変わらぬ姿で。
 その瞬間、封じられていたまなの記憶が蘇り、彼女が少年の名を口にする。

「――鬼太郎」

 いや、すごく心に染みる終わり方でした。
 エンディングの後には、まなが十年のブランクを経て鬼太郎達(アニエスとアデルも!)との交流を再開したことが示唆され、気持ちのいいハッピーエンドになっていたと思います。
 ちなみにこの「十年」という部分。歴代のアニメシリーズがおおよそ十年ごとに作られてきたことを意識しているそうですね。
 たとえ第六期が完結しても、いつか鬼太郎は戻ってくる。これまでと変わらぬ姿で――。
 それを想起させるとともに、後口のよさを残す、素晴らしい終わり方でした。

 というわけで見所二点の振り返りも済んだところで、他のあれやこれやについても触れておきましょう。
 まず、ぬらりひょんの自爆。いや、まさかそう来るとは。
 ベアードの暴走。鬼太郎の復活。そして人間と妖怪の和解。これらをもって、ぬらりひょんの敗北は決まった――ということでしょうね。
 一応歴代に倣って仕込み杖を手にしていた彼ですが、第六期版はあくまで頭脳派。直接鬼太郎と刃を交えることは、ありませんでした。

 一方朱の盆は、ぬらりひょん様を想って憂う日々。
 非情かつ武闘派という、今までにない朱の盆ではあったものの、最後は特に見せ場を得ることもなく……。
 うーん、結構注目していたんですけどねぇ。何だか虚しい結末でした。
 まあ、まとめて爆死した総理達よりはマシか(笑)。

 あと、大人になった雅ちゃん。
 うん。いいね!

 美琴さん。脱グレタおめでとう。
 これを機に真っ当に生きてほしい。

 蒼馬くん。大翔くん。裕太くん。
 ここまでだいぶ空気な感じだったけど、最後にちゃんと見せ場があってよかったです。

 他にもいろいろなキャラが再登場していました。
 まさに二年間の集大成です。感慨深し。

 というわけで――。
 長々と書いてきましたが、そろそろお開きにしたいと思います。
 なお当然ですが、各話感想は今回をもって終わりとなります。
 毎週アニメの感想を書くというのは自分でも初めての体験でしたが、最後まで走り切れてよかったです。ただの一ファンの駄文ながら、ここまでお付き合いくださいました皆様、まことにありがとうございました。
 でも近いうちに、改めて総評記事とか書くかもしれません。
 ではまた、いつか!

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ゲゲゲの鬼太郎第6期・第96話『第二次妖怪大戦争』 感想

 最終回三部作、その2本目。
 鬼太郎を総理に殺された悔しさから復讐心に燃えたねずみ男と、実は密かに朱の盆と通じていた邪魅の号令により、ついにゲゲゲの森の妖怪達が人間と戦争を始めてしまう。一方ぬらりひょんはねずみ男に、「鬼太郎をおかしくした元凶」としてまなを殺すよう命令。さらに用済みとなった西洋妖怪達を始末しようとするが――。

 というわけで、鬼太郎不在のまま、事態が大きく進展しました。
 アニエスとアデル、石動と伊吹丸、ついでに閻魔大王といったこれまでのキーパーソンが次々と再登場し、まなを中心に、鬼太郎復活に向けて動き出します。
 しかしそれよりも大きかったのは、やはり何と言っても西洋妖怪でしょう。
 ぬらりひょんに一服盛られて苦しみ出したベアードが、部下三人を吸収し妖力を暴走させ、大爆発の危機を迎える――。いきなりの展開ですが、さすがはベアード、転んでもただでは起きないと言ったところでしょうか。この辺は第四期妖怪王編での完全敗北と違って、面目躍如の感があります。

 もっとも、ヴォルフガングら三人と鬼太郎ファミリーとの決着がつかなかったのは、個人的には残念ですね。
 純粋なパワーファイターのヴィクターはともかくとして、満月の夜には不死身となるヴォルフガングと、胸を撃ち抜かれても再生するカミーラ。この二人を鬼太郎や仲間達がどのように攻略していくのかは、一つの見所になるだろうなと思っていたんですが。
 結局最終回三部作で再登場したものの、日本妖怪との絡みもろくにないまま退場になってしまったのは、物足りなさを感じました。
 ……やはりベアード復活阻止編として「血戦小笠原」を年末辺りにやって、そこでひとまず西洋妖怪幹部勢との決着をつけておくべきだったのでは。で、敗れて城でくすぶっている幹部達にぬらりひょんが接触して、ついにベアードが復活する――と。まあ、これは僕の願望込みの意見ですが(笑)。

 ともあれ暴走してバルンガみたいになったベアードは、宇宙から変な汁を大量に降り注がせ、いずれ爆発して地球を壊滅させようとする迷惑な代物に。
 これはぬらりひょんにとっても想定外だったようですが――しかし動じませんな、このお方。この点、五期までのコミカルさを併せ持っていた旧ぬらりひょんとは大きく違うところです。
 一方で、今期ではできる子っぷりがすごかった朱の盆が、今回は終始役に立っていませんでしたね。
 ぬらりひょんがねずみ男に銃を突きつけられても何もせず、ベアードの暴走に慌てふためき……といった感じで、ちょっとパワーダウン気味でした。次回、彼に見せ場はあるのでしょうか。

 そう言えば、「この戦争がすべてぬらりひょんの筋書きどおりだった」という事実は、ねずみ男を我に返らせる要因として機能しただけでしたね。ゲゲゲの森の妖怪達を説得するのは、鬼太郎ファミリーの役目になっていました。
 あとねずみ男は、大同盟の中でもっと狡猾に立ち回れるかと思ったんですが、案外直情的でした。この点、原作のねずみ男よりも素直な性格のようです(笑)。
 
 そんなこんなで、いよいよ佳境に入ってきた上での――次回はついに最終回!
 果たして鬼太郎達は、この事態をどう解決するのか。そして、妖怪と人間、両者の関係はどのような結末を迎えるのか。
 楽しみにしています。ではまた!

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ゲゲゲの鬼太郎第6期・第95話『妖怪大同盟』 感想

 総理、あんたが撃ったら普通に銃刀法違反ですってば。

 はい、始まりました。最終回三部作。
 ベアードによって東京のど真ん中が壊滅。人間達の妖怪に対する憎悪が膨れ上がり、ついにあの「妖対法」が成立することに。これを受けて妖怪達も、人間への攻撃を過激化させていく――。

 というわけで、これまでの流れに沿って、徹底的に対立することになった妖怪と人間。
 一年前には名無し編の終盤でも似た光景が展開しましたが、今回は国家機関が動いているため、より大惨事になっています。
 もっとも、「妖対法」の発想そのものについて言えば、僕の意見は相変わらず肯定側です。もちろん作中のような問答無用の射殺はいかんですが、悪い妖怪を野放しにしかできないのなら、それは政府として失格ですからね。何らかの対策をする必要はあるわけです。
 その点、過去作における妖怪の大前提――「人間が太刀打ちすることは絶対にできない」を崩した上で、リアルなシナリオを展開させてみたのが、今回のシナリオと言えるわけです。

 ……まあ、リアルと言っても、総理や警官の描き方はよくあるフィクションのそれなので、そこはあくまで「リアルっぽいシリアス」止まりではあります。
 実際、日本の国家機関がどれほど強権からほど遠いかってのは、ここ数ヶ月の対コロナ政策を見れば明らかなので……と、これは余談ですね。

 ともあれ、変な根っこが生える謎銃の力で次々と倒されていく妖怪達。
 ゲゲゲの森にいたモブ扱いの皆さんも、どんどんその餌食になっていきます。
 しかし西洋妖怪編の時もちょっと思いましたが、第六期は結構モブ妖怪に厳しいですね(笑)。特に夜行さんなんか、第三期~五期ですっかり仲間のイメージが付いていたんで、今回のテロ計画から射殺の流れはだいぶショッキングでした。

 いや、しかし――やはり一番ショッキングだったのは、ついに鬼太郎までもが謎銃の餌食になってしまったことでしょう。
 ねずみ男と二人で総理に直談判に行った結果、その総理に直接撃たれてしまうという……。いや、だから銃刀法違反だってば、総理。
 で、鬼太郎は消滅。ねずみ男はぬらりひょんとベアードに取り込まれ、さてここからどうなっていくかは次回のお楽しみ――という流れになります。
 なので、例によってここで評価を下せないのがもどかしいところですね。

 以下、細かいチェックポイント。
 まずは、久々に美琴さんが再登場しました。父親がおどろおどろになっちゃった子ですね。
 あれからすっかりグレタ活動家になってしまったようで、「父親が妖怪に殺された」と、自分に都合のいい切り取り方をした「事実」を武器に、反妖怪活動に精を出していた模様です。
 来週以降も出番はあるのかな。あんまり本編には大きく絡みそうにないけど。

 それから、雅ちゃんもちょっとだけ出番あり(台詞なし)。
 親族がベアードの無差別攻撃に巻き込まれたようです。痛々しい。

 そして、邪魅。
 以前「手の目」でもチラッと顔を見せていましたが、今回から本格参戦。人間に憎しみを燃やす妖怪テロ組織のリーダー――という立ち位置になるようです。
 ちなみに原作では「妖怪関ヶ原」というエピソードに登場。鬼太郎に毒気を吹き込み、悪人に変えて支配下に置くという、なかなかの難敵でした。
 アイキャッチに使われていた絵は、その「妖怪関ヶ原」のものですね。……こないだ「モウリョウ」で同じ絵が使われていた気もしますが(笑)。

 最後に……もしかしたらチェックしておくべきかもしれない、ぬらりひょんの行動。
 今回の事件を扇動しているぬらりひょんですが、実は人間に妖怪を攻撃するよう仕向けているのも彼なんですよね。
 そのぬらりひょんを妖怪の味方と信じて、邪魅達は彼の側につくことを表明しているわけですが――もしかして上記の行動が明るみに出れば、大きな逆転劇が起こるかもしれません。
 まあ、実際にそういう展開になるかどうかはともかくとして、ちょっと気に留めておくことにしたいと思います。


 というわけで、今回はここまで。
 次回は……「第二次妖怪大戦争」!
 妖怪と人間の戦争か。はたまた妖怪同士の戦争か。あるいは文字どおり、西洋妖怪との対決となるのか。
 楽しみに待ちたいと思います。ではまた!

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ゲゲゲの鬼太郎第6期・第94話『ぶらり不死見温泉バスの旅』 感想

 はい、今回はアニメオリジナル回……なのか?

 埴輪武者……。
 埴輪武者……?
 あ! いた! ちゃんと原作に出てた(笑)!

 というわけで、今回はアニメオリジナル回。ただしゲストに登場した埴輪武者さんは、れっきとした原作キャラクターです。
 いったいどんな作品に出てきたかというと――。
 「鬼太郎国盗り物語」シリーズより、「決戦!箱根城!!」前後編ですね。
 太古の妖怪・凶王と、鬼太郎率いる日本妖怪勢(ぬらりひょんも鬼太郎に協力!)との死闘を描いたこのお話。凶王はここで巨大埴輪軍団を操り、鬼太郎を苦しめました。
 今回アニメに登場した埴輪武者は、その埴輪軍団の中でもひときわ巨大だった一体……に似ているので、たぶんそれなんだろうと思います。いや、違っても知らんけど(笑)。

 ちなみに「決戦!箱根城!!」では、凶王は「火炎土器」という土器の中に収められた「白い炎」によって倒されました。
 今回のアニメに登場した、富士のエネルギーを収める鐘?っぽいものと、ちょっと見た目が似ています。
 ということは、やっぱり「決戦!箱根城!!」が意識されていたのかもしれませんね。
 まあ、違ってても知りません。はい(笑)。

 それはともかく、話の内容自体は緩めになるのかな……と思いきや。
 まあ、思いきやって言っても前半は間違いなくゆるゆるなんですが(笑)、後半は鬼太郎とまなの友情を改めて描いた、なかなか熱い展開になっていました。
 最近すっかりご無沙汰だった鬼太郎&まなのタッグ。……思えば1クール目は、「吸血木」から「妖怪城」を経て「妖怪獣」に至るまで、鬼太郎とまなの絆が深まっていく様が、物語の主軸になっていました。その大きな区切りが、一年目のラストである名無し編三部作だったわけで。してみると今回のストーリーは、さながら「六期における原点回帰」といったところでしょうか。

 もっとも、ここから大きな転落が待っているかもしれない――というのは、今ネット上で配信されているWEBラジオでキャストさん方が触れられているところ。
 確かに、そうなるんじゃないかなーという不穏な予感がひしひしとします(笑)。
 はい、何しろラストでついにベアードが復活。しかもぬらりひょんと手を組む――という恐るべき展開になりましたからね。
 ……いや、個人的な希望を言えば、ベアード復活編はぜひとも「血戦小笠原」をやってほしかったんですが(せっかく東南アジアの吸血妖怪にも協力させて生き血集めてたんだしね)、それは叶わず。しかし第四期以来の、二大悪妖怪のタッグがここに実現することになりました。
 まあ、タッグと言っても四期の時は結構険悪な関係でしたが……今回はどうなるのでしょうかね。
 一応ぬらりひょんはベアードにかしずきましたが、あれはあくまで協力を要請する上での――そしてベアードの性格を見越した上でのポーズでしょう。ただしベアードもその辺は分かっているでしょうから、まあ、どちらもふてぶてしくやり合うんじゃないでしょうか。

 あと……朱の盆強ぇ!
 あのヴォルフガングさんが手も足も出なかった!

 そして寝肥りは、第五期に続いて二度目の起用ですね。
 今回は妖怪画に忠実な外見でした。はい。


 というわけで、今回はここまで。
 さて次回は――妖怪大同盟!
 なんか「妖怪」と「大」と何かをくっつけると、それっぽいタイトルになる不思議(笑)。
 粉砕された妖怪ポストとか不穏でたまりませんが、楽しみにしています。ただし放送はまだ先。ではまた!

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ゲゲゲの鬼太郎第6期・第93話『まぼろしの汽車』 感想

 西洋妖怪編に絡むのかと思ったらまどマバレンタイン回だった!

 今回の原作は、タイトルもずばり「まぼろしの汽車」。サンデー版からお馴染みの一本ですね。
 ――吸血鬼ピーによって吸血鬼に変えられたねずみ男が村人を襲い、襲われた村人がまた新たな吸血鬼となって他の村人を襲い……と連鎖することで、ついに吸血鬼に占拠されてしまった村。事件解決に乗り出した鬼太郎は、ピーの策略によって鐘の中に閉じ込められ、蒸し焼きにされてしまう。
 肉団子のようになった鬼太郎を見て、どこかへ去っていく目玉親父。入れ替わりにやってきたのは、目玉親父に頼まれて鬼太郎を診にきたという女医……のふりをした吸血鬼モンロー。彼女に連れ去られた鬼太郎は、ピーの力によってついに吸血鬼と化してしまった。
 まさに絶体絶命。しかしその時、突如不思議な汽車が現れる。それは目玉親父が念力によって呼び出した「まぼろしの汽車」だった――。

 ……というのが原作のあらすじです。
 今回のアニメ版では、事件の流れ自体はほぼ原作どおりの形を守りつつ、まぼろしの汽車のギミックを利用することで、時系列を遡る形でストーリーが展開していく――という趣向になっていました。
 人間妖怪を問わず吸血鬼化が進み、ついには世界中が滅びていた2月21日。限られた生存者であるねこ娘は、目玉おやじの呼び出した「まぼろしの汽車」の力で過去に遡り、事件拡大のキーである鬼太郎の吸血鬼化を阻止しようとするわけですが……。

 いやぁ、かなり規模の大きな話でしたね。
 ちなみに原作との主な相違点を挙げていくと――。

・ピーの支配が村だけでなく世界中に及び、ついに世界が滅んでいる。
・まぼろしの汽車はねこ娘を過去に戻す役割だけを持ち、鬼太郎達を直接救うことはない。
・目玉おやじは汽車を呼び出した代償として、寝込むのではなく命を落としている。

 ざっとこんなところですね。基本的には、「ねこ娘を主役としたループ物」として話を成立させるための改変と言えます。
 原作では、吸血鬼化した人々を乗せて時を遡ることで彼らを元に戻した汽車ですが、さすがに世界中の人々を車両に乗せるのは無理なので(笑)、純粋にタイムマシンとして機能することに。
 一方、おやじさんの死はショックでしたね。もちろんループ物である以上、最終的には未来が変わって助かるだろうことは分かり切っているんですが……。だからこその思い切った展開だったと思います。
 まあそれに、こんな凄まじい力を持った汽車を今後呼び出されても困るので(笑)、あくまで一度きりの大技であることを決定づける意味合いもあったのでしょう。加えて、ループする存在をねこ娘一人に絞ることで、彼女の孤独な戦いをより悲壮に、最後の決断をよりかっこよく見せるため――という意図もあったのではないでしょうか。

 そして、目玉おやじの死以上に思い切った展開だったのが……そう、冒頭のバレンタインデーのくだりですね。
 2月14日の夕陽をバックに、ついに鬼太郎に告白したねこ娘。笑顔でチョコレートを受け取り、ねこ娘の気持ちを受け止める鬼太郎。この「ある意味究極的な事態」は、やはり今回の話がループ物である以上、何らかの形でリセットされてしまうのだろう――という予想は容易につきます。
 それでも、「どうせ無かったことになるんでしょ」なんてひねくれた見方は野暮ってものでしょう。
 本来事件とは関係ないはずのバレンタインの告白が、どのような形で消えてしまうのか。それを予想しながら楽しむもよし。純粋にハラハラしながらねこ娘の活躍を見守るもよし。それぐらい、今回の話は見応えがありました。

 それにしても……パラレルな出来事に終わったとはいえ、鬼太郎とねこ娘が恋人同士になったのは、確かな事実なんですよね。
 そう、鬼太郎は恋愛感情皆無のポンコツではありませんでした。ちゃんとねこ娘の恋心を正しく受け入れ、彼女が危険に巻き込まれることを心配し、時に頬を赤らめるという意外な一面を見せてくれました。
 そうか、第六期の鬼太郎はこんな風に恋愛するんか……なんて感慨深くなりつつ。徹夜でギャルゲーで特訓した甲斐があったな!

 そしてこのバレンタインリセットに直接繋がるのが、2/14の夕方に、事件の発端であるねずみ男の吸血鬼化を阻止することだった――という、原作を踏まえた解答にも納得。
 鬼太郎と恋人同士になった過去を振り払い、汽車で颯爽と現れピーを倒すねこ姉さんは、最高にかっこよかったです。
 他にも、雪の降りしきる滅びた町の景色や、ループを重ねていくたびにひび割れていくスマホの画面など、演出面も秀逸でした。
 個人的には、第六期のねこ娘フィーチャー回の中でも最高の出来だったのでは――と思います。

 強いてツッコミを挙げるとすれば、「世界中が吸血鬼になっちゃったら、カミーラさんのベアード復活計画はどうなるの?」ってことなんですが……。
 まあ、これもいちいち言うのは野暮ってものでしょうね(笑)。

 あと、やっぱり触れずにはいられないのが、モンローの中の人ですね。
 色川さん! ユメコちゃん!
 実は公式の事前情報を見ていなかったので、EDのキャスト欄をボケッと眺めていて、「モンロー 色川京子」って字を見て、思わず「うおぉっ!?」と(笑)。
 いや、本編鑑賞中は全然気づいていませんでした。すみません。でも出演してくださって、ほんと嬉しかったです。

 ともあれ――第六期版「まぼろしの汽車」。
 文句なし! とても面白かったです!


 さて次回は……オリジナルでしょうか。なんか緩そうな回ですね(笑)。
 ではまた!

テーマ : ゲゲゲの鬼太郎
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