怪物映画レビュー 『モンスターズ/地球外生命体』

原題:Monsters
2010年・イギリス

 太陽系で新たに発見された地球外生命体のサンプルを採取した探査機が、メキシコ上空で大破。中米は、巨大なタコのような異形のモンスターが徘徊する、危険区域となってしまった。
 それから六年が経ったある日、新聞社に勤めるカメラマンの主人公は、メキシコに滞在している社長令嬢をアメリカまで連れ帰るという任務で、彼女と合流する。アメリカまでの唯一安全な交通手段はフェリーだが、明日には軍が水上を封鎖するため、早朝出る最後の便のチケットは法外な値段。それでもどうにかチケットを手に入れ、メキシコでの最後の夜を楽しむ二人。だが売春婦と寝た主人公が、二人分の財布とパスポートを盗まれるという最悪の事態に陥ってしまう。
 パスポートがなければ、アメリカへ向かう最後のフェリーには乗れない。二人はやむなく、危険区域を突っ切って陸路を進むという、最も命懸けなルートを選ぶことになった。
 だが森の中でモンスターの襲撃を受け、車が大破。ガイドや護衛も全滅してしまう。
 二人は徒歩でアメリカへ向かう。道中には、破壊された家や、犠牲になった死体がいくつもある。モンスターだけでなく、軍による空爆や化学兵器の巻き添えも少なくない。
 やがてアメリカとの国境である巨大な「壁」が見えてきた。二人の旅が終わろうとしている――。

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怪物映画レビュー 『リバイアサンX 深海からの襲来』

原題:The Creature Below
2016年・イギリス

 新たに開発された潜水服を用いての深海調査に、自ら志願した女性海洋学者。だが光の届かない海溝の、水深460メートルのポイントで、彼女は巨大な「何か」に遭遇する。闇の中に漂うそれは、まるで頭足類のように見えたが……。
 襲われて意識を失うも、研究チームの船に引き上げられ、一命は取り止める彼女。しかし襲われた時の記憶がない。一方破損した潜水服のエアタンクの中には、どす黒い色をした卵のようなものが紛れ込んでいた。潜水服を駄目にしたことで解雇された彼女は、卵を密かに持ち帰り、自宅のラボで研究を始める。
(ここでさりげなく、この海洋学者がミスカトニック大学出身だと分かる……って、クトゥルフ神話かこれ!
 卵はすぐに孵った。産まれたのは陸上でも生きられる、頭足類のような生物だった。だが光を極度に嫌い、どんな餌を与えても食べようとしない。生物の噴いたスミを顔に浴びた彼女は、次第に生物と同調するかのように、光を嫌い、スミを滴らせるようになっていく。
 そして――ついに生物の好む餌が分かった。血だ。その生物は、人間の生き血にのみ、異様な食欲を示すのだ。
 彼女は生物に血を与えるため、始めは自らを傷つけ、やがて次々と人を殺めていく……。

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怪物映画レビュー 『クランプス 魔物の儀式』

原題:Krampus
2015年・アメリカ

 幼い少年の家に、クリスマスを祝うために集まった親戚達。だが彼らは決して望まれた存在ではなかった。両親は生き方も価値観も違う彼らとギクシャクするばかりだし、意地悪な従姉達は少年がサンタを信じていることを馬鹿にし、彼が書いたサンタへの手紙をパーティーの席で読み上げて嘲笑う。ついに限界に達した少年はパーティーから逃げ出し、サンタへの手紙をビリビリに引き裂いてしまった。
 もうサンタなんて信じない。クリスマスなんて楽しくない。みんな嫌いだ――。
 だがそんな少年の想いは、町に不気味な魔物を呼び寄せてしまう。突如吹雪に閉ざされた町で、いつの間にか消え去った住民達。孤立した一家の長である老婆は、暖炉の灯を絶やさぬように薪をくべ続ける。しかしその火が消えた時、煙突を伝って「それ」は現れた……。
 クランプス――。頭に角を生やし、フードを目深にかぶり、無数の鎖と巨大な袋を担いだ「陰のサンタ」。彼はクリスマスへの敬虔さを失った者を戒めるため、邪悪な妖精達を引き連れ、少年からあらゆるものを奪っていく。
 一人、また一人と襲われ、食われ、あるいは連れ去られていく家族達。このおぞましいクリスマスの果てに待ち受ける少年の運命は、果たして――。

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怪物映画レビュー 『ロスト・バケーション』

原題:The Shallows
2016年・アメリカ

 医者への道を志しながらも、母親を病気で亡くして無力感に囚われた医学生の少女。彼女が現実逃避もあって訪れたのは、かつて母も訪れたことのある、スペインの小さなサーフポイントだった。
 その美しいビーチは、地元の人がたまに来るだけで、ほぼ無人。彼女はさっそくサーフィンに興じる。同じくビーチを訪れていた地元の青年二人とも親しくなったが、夕方になって帰ろうとする彼らを見送り、彼女がもう一波を待ったのは、直前にあった父親からの説得の電話を忘れたかったからかもしれない。
 ひとり海の上を漂い、波を待つ少女。そこへイルカの群れが現れる。追いかけて沖の方へ行くと、波間に一頭のクジラの死骸が浮いていた。……この時、彼女はまだ気づいていなかった。一匹の巨大なサメが、穏やかなこの入り江に侵入していることを。
 突如サメの襲撃を受ける少女。足を噛まれおびただしい血を流し、どうにか逃げた先は小さな岩礁。上る際に毒性のサンゴを踏み、激痛が走る。自力で止血を施すも、今度は飢えと寒さ、そして壊死の危険が恐怖を後押しする。
 無人のビーチに助けは来ない。唯一の連絡手段である携帯電話は、水を隔てた砂浜の上。泳いで渡ろうにも、そこにはサメが待ち構えている……。
 一夜明けて再びビーチに来た青年二人もサメに食われた。絶望的な状況の中、満潮の時間がやってくる。岩礁が沈み始める。もはや彼女が死を先延ばしにする最後の手段は、沖合にあるブイの上まで泳ぎ切ることだけだ――。

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怪物映画レビュー 『イット・フォローズ』

原題:It Follows
2014年・アメリカ

 主人公の女子学生は、付き合っている彼氏に求められ、ついに車の中で肉体関係を結ぶ。だが事が終わった直後、突然クロロホルムを嗅がされ失神。目が覚めると車椅子に縛りつけられ、廃墟の中にいた。怯える彼女に、彼氏は事情を話す。

 ――さっき肉体関係を結んだことで、「それ」が彼女に感染した。「それ」は変幻自在でどんな人間の姿にもなる。「それ」は歩いてやってくる。常に逃げ道を用意しておけ。「それ」が君を殺した時、「それ」は僕のもとに戻ってくるから……。

 そこへヒタヒタと歩き、迫ってくる人影。「それ」だ。「それ」は実体こそあるが、感染者と感染経験者の目にしか映らない。彼氏は主人公を連れて車で「それ」から逃げた後、主人公を捨てて、そのまま行方を晦ませてしまう。彼氏は名前も住所も出鱈目。最初から「それ」をなすりつけるのが目的で、主人公と交際していたのだ。
 それからというもの、主人公は「それ」の影に怯え続ける。気を抜けば「それ」は迫ってくる。さりげない日常の景色の中、遠くからこちらに向かってゆっくりと歩いてくる人影は、もしかしたら恐るべき化け物かもしれないのだ……。
 主人公は打開策を求めて、妹や幼馴染の少年とともに、逃げた彼氏を探し当てる。見つかった彼氏は、ただ一つ助かるすべを知っていた。つまり――誰か別の男と肉体関係を結ぶことだ。
 それを知った幼馴染の少年は、主人公を助けたいと申し出る。だが主人公はそれを断り、隣家に住む親しい青年と抱き合った。過去に一度、青年と肉体関係を持っていたからだ。
 こうして危機は去ったかに見えた。だが「それ」は青年のもとを訪れ、油断していた彼をあっさりと殺してしまう。感染者を殺した「それ」は、己のルールに則り、再び主人公のもとに戻ってきた……。

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