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ゲゲゲの鬼太郎第6期・第13話『欲望の金剛石!輪入道の罠』 感想

 今回のエピソードは「ダイヤモンド妖怪」。
 もともと簡素だった原作のストーリーを、鬼太郎とねずみ男の友情に加えて、「欲望」というキーワードを軸に据えることで、大きく膨らませておりました。
 もっとも仕上がり自体は、割と箸休め的なものに収まっていたと思います(鏡じじいの時もこれ言ったな……。ええ、オブラートですよ)。

 今回の敵妖怪・輪入道は、鬼太郎作品では何かとメジャーな存在。
 メインで登場したエピソードこそ、今回の原作である「ダイヤモンド妖怪」だけですが、それ以外の話にもモブとして何度も登場。鬼太郎の仲間扱いで戦いに参加したことも多く、それを受けて、過去に発売されたPS2用タクティカルRPG『ゲゲゲの鬼太郎 異聞妖怪奇譚』では、条件を満たすことで味方ユニットにできるという粋な計らいが為されていました。←めっちゃ余談
 一方、本来の妖怪としての輪入道というのは、これは江戸時代の画家・鳥山石燕が、当時メジャーだった片輪車(かたわぐるま)の怪談をベースに創作したキャラクターです。どんな怪談かと言うと――。

 ……昔、京都に片輪車という化け物がいて、夜な夜な道を走るという噂が流れた。
 ある女房が「いったいどんなものか」と思い、夜、家から外の様子を窺っていると、表の道を片方だけの車輪が転がってきた。
 車輪には、引きちぎられた人間の足がぶら下がっている。
 ……と、突然車輪が人間のようにものを言った。
「我を見んよりは、内に入りて汝が子を見よ」
 女房が急いで子供のもとへ行くと、子供は肩から股までがバッサリと引き裂かれ、千切れた片足はどこにもなかった。つまり、さっき化け物がぶら下げていた、あの足は……。

 とまあ、こんな話です。江戸時代の怪談は、意外にもスプラッターなものがいっぱいだったりします。
 ただしこの類話はいくつかあって、「ただの車輪ではなく、車輪が片方しかない牛車に女が乗っているという姿で現れた」とか、「子供は殺されるのではなく、さらわれてしまう」とか、「女房が心から詫びたら子供が返ってきた」とか、バリエーションは様々です。
 ただ、石燕の輪入道については、僕が上の方で紹介した話がベースになっているようです。
 石燕よりも以前にこの怪談を絵にした人が、片輪車の化け物を、「車輪の中央に人の顔が付いている」という姿で表しているんですね。もちろん話の中では、あくまで「ただの車輪」でしかないんですが、そこは絵画表現というやつです。そして石燕は、この先人の絵を基に、車輪の中央に顔がついた妖怪を描き、「輪入道」という独自の妖怪に仕立てた――というわけです。
 ただし一方で、石燕はこれとは別に、「片輪車」という妖怪も描いています。こちらは、片方だけの車輪に女が載っている――という別バージョンの姿を採用。つまり、根っこは同じ「片輪車の怪談」だったものを、石燕は「輪入道」と「片輪車」の二つに分けてしまったのですね。
 で、さらにその石燕を参考にした水木先生も、やはり両者を別物として紹介。
 ……こうした経緯から、現在流通している妖怪本の大多数が、「片輪車」と「輪入道」を別々の項目に分けて扱っています。

 ちなみにアニメ版鬼太郎の第五期でも、輪入道と片輪車は別々の妖怪として登場しました。
 余談ですが、この時のアニメ版片輪車は、名前が「片車輪」となっていました。これは、アニメに登場するだいぶ前から一部の媒体で為されていた「配慮」です。
 ……名前の響きだけでクレームを入れてくる人がいるからですね。困ったもんです。 ←これもオブラートに包んだコメント

 輪入道の薀蓄は以上。
 あとは今回のエピソードの見所を……と行きたいところなのですが、あまり「これ」というものがなかったので、どうしたものかと。
 とりあえず、「ダイヤを量産すると価値が暴落する」という部分に言及したのは、よかったと思います。まあ、それを管理するシンジケートがいて、どう見ても白人マフィアなのに名前は日本人という、妙なツッコミどころはありましたが……。
 あと、輪入道に与える魂を確保するために、世界中の難民・貧民を連れてくるという発想も、面白かったです。入管仕事しろ。
 ていうか六期の悪人は、やることがいちいち生々しいですね。「電気妖怪」の兄ちゃんも相当でしたし。

 ところで、目玉親父はシャンプーでどこ洗ってるんでしょうか(笑)。


 今回の感想はこれにてお開き。
 次回は、これまたお馴染みの「まくら返し」。いったいどんなアレンジになるでしょうか。
 ではまた。オエオエオー。

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tag : ゲゲゲの鬼太郎 水木しげる 妖怪 アニメ

ゲゲゲの鬼太郎第6期・第12話『首都壊滅!恐怖の妖怪獣』 感想

 今回は「妖怪獣」後編。

 総理が保身のために八百八狸に政権を譲渡したことにより、狸が支配する独裁国家となってしまった日本。
 原作では、美女は女中として狸に奉仕し、男はソーセージにされる――という恐ろしい未来が待ち構えていましたが、アニメ版では人間はあからさまな奴隷にはされず、あくまで支配を受けながら日常生活を送ります。一見穏やかですが、これはリアルな独裁国家の光景そのものですね。
 一部の人間は狸の尻尾をつけますが、これは狸への従属の証ということでしょうか。少なくともこの尻尾をつけた者は、付けてない者に対して横暴に振る舞うようになります。独裁者に忠誠を誓うことで、疑似的に権力を得るという構図ですね。
 ちなみに原作では、この尻尾は警察にのみつけられ、彼らをコントロールするための装置として扱われていました。

 ……余談ですが、今回のアニメ版の尻尾は、アライグマやレッサーパンダのものですね。よく誤解されているのですが、実際の狸の尾に縞模様はありません(拙作『異世界妖怪サモナー』の挿絵のキャラデザを決める際も、この辺は念入りに打ち合わせした部分でした)。なのでここは、ちょっと気になりました。

 余談はともかく、こうして狂ってしまった日本では、人間達の悪意も増幅。
 どうやら黒いオッサン(仮)の目的はこれにあるようですが……それはまた今回の終盤で見えてくることなので、後回しにして。

 そんな中、石にされた鬼太郎を助け出すべく、狸の本拠地に乗り込む鬼太郎ファミリー&まなちゃん。ぬりかべの塗り込め攻撃や、砂かけ婆の砂太鼓など、原作ではお馴染みの技も炸裂。
 さらに原作版を知っていれば、一反木綿の活躍がやはり嬉しいですね。原作の「妖怪獣」が連載された当時は、まだ鬼太郎ファミリーという概念が固まっていなかったため(それ以前に「妖怪大戦争」で戦死してるしね)、鬼太郎、目玉親父、ねずみ男、一反木綿の四人だけで八百八狸事件を解決していました。
 それを受けて今回のエピソードでも、刑部狸への強烈な反撃という大役を一反木綿が担っています。また同時に、狸化してしまったまなちゃんを事実上救う形にもなりました。
 まあ、そのまなちゃんは今回、割と鬼太郎とイチャイチャ気味(?)だったわけですが……。

 一方今回は、幹部格の狸達の個性も描かれました。
 原作では名前の無かったシルクハット狸と女狸は、それぞれ団一郎、団二郎という名前を獲得。さらに団一郎が幹部のトップという立ち位置になっています。戦闘能力も、狼男ばりに向上しました。
 ただし団三郎は三番手に降格。団三郎といえば、本来の伝承では有名なムジナ(この場合は、イコール狸)の妖怪。鬼太郎作品では八百八狸の一員という形で登場しましたが、それでも刑部狸に次ぐポジションを得ていましたから、今回の降格は名前による完全なトバッチリでしたね。^^;

 そして倒された刑部狸は怨霊となって、蛟龍と融合。ここから鬼太郎VS蛟龍の戦いが、妖怪獣編の最後の山場として描かれました。
 この戦い自体は迫力あるものでしたが――。
 ……やはり原作や歴代アニメ版を見ていると、かなり物足りないものがあります。
 もともと原作では、ここから第二の妖怪獣「なまず」が出現。さらに要石が狸達の第三の手駒となって空を飛び回り、日本は米軍に出動を要請する――という、一大スペクタクルへと展開していきました。
 これについては、純粋な尺の問題か、あるいは……やはりいくつかのアニメ作品同様、震災に配慮した結果なんでしょうか。
 なまずは地震の象徴ですから、正直、「もしかしたら出番は無くなるかも……」という危惧はありました。
 僕自身は、こういった現実の事件や災害を作品規制に繋げていくという流れは、決して好きではありません。ただ、何をもって今回のエピソードが原作の前半部分だけで区切られたのか、その実情は知り様もないので、「今回は原作の方が面白かったね」と、嫌なマニア面で言うに留めておこうと思います。

 気を取り直してラストは、黒いオッサンの不穏な動きで終幕。
 まなちゃんの手には、「木」という謎の刻印が刻まれました。木で始まる、呪術にも関する言葉といえば……やはり五行、「木火土金水」を思い浮かべます。ということは、オッサンの正体は陰陽師か何かでしょうか。
 ちなみに実際の伝承の方では、肉体が五行の象徴色で色分けされた妖怪がいます。水木作品ではあまり扱われませんが、有名な鬼、酒呑童子がそれです。
 そう言えばオッサンの頭の中で、誰かが侍に切り殺される映像が流れてましたが……果たして。

 次回は「ダイヤモンド妖怪」。個人的には第三期バージョンが怖くて好きでした。
 あと来週は、僕の大好きなオエオエオーの聴き納めですね。心して迎えます。
 ではまた来週。


※放送日の翌日、関西の方で大きな地震がありました。上記の感想については、その点は踏まえずに抱いたものを、素直にそのまま書かせていただいております。ご了承ください。


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tag : ゲゲゲの鬼太郎 水木しげる 妖怪 アニメ

大全集が完結しました

 このたび「水木しげる漫画大全集」が完結しました。
 これをなぜ先月ではなく今書いているかと言うと、3期の全巻購入特典がうちに届いたのが、一昨日だったからです。
 この特典をもって、本当にすべてが完結したわけです。

 最初に「全集が出る」という話を聞かされたのは、もう6年ぐらい前のことだったと思います。
 公式の告知ではなく、それよりも先に、内輪の席で聞きました。
 話を聞いて興奮しましたが、これまでに買い集めてきた水木本のことを考えると、即決購入に踏み切れなかったのが、正直なところでした。
 ただ……僕の集めた本は、当然ながら「すべて」ではありません。そして、水木漫画の「すべて」を集めることがどれほど至難の業かは、実際に挑んでいらっしゃる方々の話を聞けば明らかでしたから、「新刊を買うだけでその領域に近づける」というのは大きな魅力でした。
 それに、この機会を逃したら二度はない、という予感もありました。
 ……さらにシビアな実情として、「シーズン分けされているということは、売り上げ次第では途中で企画がポシャる」という可能性も、はっきりと聞かされました。
 ならば、「だったら少しでも売り上げに貢献するのが自分の役目なんじゃないか」と、(べつに義務はないはずなんですが)真剣に考えてしまったのも、至極自然な流れ(?)だったのかもしれません。
 この時点で――理性よりも本能において、僕の全巻購入の意志は固まっていた、と言っても過言ではないでしょう。
 これまで買った本はどうするかとか、置き場所はどうするかとか、そういうのは後で考えればいいと割り切ることにしました。
 ネット通販での予約がスタートしたことで最後の背中が押され、腹を決めて予約ボタンを押しました。

 実際に刊行がスタートすると、やはりそのクオリティの高さに、僕はすぐに「買ってよかった」と思うようになりました。
 未読作品を読めるという純粋な喜びに加えて、バージョン違いや細かい資料がついていたり、連載当時の水木特集記事も補完されていたり――と至れり尽くせりの内容ですから、その満足感は格別です。
 オタクの常である、家に物が増えていくことの危機感も、この大全集に限っては一切感じませんでした。
 さらに、購入し始めた当初は想像すらしていませんでしたが、3期では解説の一人として、末席を汚させていただく形になりました。このような記念碑的な企画に参加させていただけたことを、改めてこの場を借りて、関係者の皆様に御礼申し上げます。
 なお、本棚は新調しました。古い方の本は、今後何とかします。

 しかしながら、やはり完結に至る前に水木先生の訃報を聞くことになってしまったのが、残念でなりません。
 先生の膨大な作品が大全集として一堂に会したことを、喜んでいただきたかった――とつくづく思います。


 最後になりましたが、長きに渡る刊行、関係者の皆様も、読者の皆様も、本当にお疲れ様でした。

 そして水木先生。数々の楽しい作品を、本当にありがとうございました。

テーマ : 漫画
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ゲゲゲの鬼太郎第6期・第11話『日本征服!八百八狸軍団』 感想

 ――蛟龍さん、シン・ゴジラと化す。

 今回は、お待ちかねの大ネタ、「妖怪獣」。僕の大好きな妖怪・蛟龍の登場です。
 でっかくて真ん丸な目! パカッと開いた牙だらけの口! 体がほとんど顔! ←これ全部チャームポイント
 そんな蛟龍さんが盛大に大暴れ。なぜか東宝特撮から出張してきてしまった24連装ロケット砲車、通称ポンポン砲の攻撃をものともせず、「正体不明生物」として海から上陸。ひび割れたマグマのような体を光らせ、必殺・体内放射で東京を吹き飛ばす!
 かつて第一次怪獣ブームの影響で生み出された妖怪獣が、今回はさらに現代の怪獣映画の要素を取り入れて、大幅にパワーアップした感じでした。
 一方で不気味におどろ髪をなびかせる様は、きちんと妖怪。それが爆炎の中で目をらんらんと輝かせ、焼け爛れたかのような体で東京をのし歩く様は、歴代のアニメ版蛟龍の中でも、相当なド迫力だったと思います!

 とまあ、蛟龍ピンポイントの感想はこれぐらいにして……。
 今回は他にもいろいろな見所がありました。

 見所その1。まずは久々に登場、黒いオッサン(仮)。
 公式では今のところ「名無し」というキャラ名で紹介されていますね。仮面を被っているようですが、あんなちょび髭の生えた仮面って……。とりあえず正体は不明です。少なくとも僕はネタバレ厳禁体勢で鑑賞しているので、何も知りません。
 とりあえず現状の黒幕的なお方ですが、いったい何者なんでしょうね。
 黄金パターンで行けばぬらりひょん……と言いたいところですが、お馴染みのキャラとは言え、今期では未登場の妖怪が、わざわざ顔を隠すでしょうか。
 どことなく呪術師っぽさも感じますが、だとしたら人間? 鬼道衆? 斜め上でガモツ博士?
 あるいはさらに捻りまくって、地獄から舞い戻ってきた血液銀行員の方の水木さん?
 いろいろと妄想が尽きません。6月いっぱいで1クール終了だから、そろそろ正体が割れてもいいかな。

 見所その2。しゃくし岩。
 まあ、単に穴を塞いでいただけの岩なんですが、これがついにアニメの中で「しゃくし岩」という名前で呼ばれたことに感動。
 この岩、原作では、やはり狸の住み家に通ずる岩として登場。ただし厳密に言えば妖怪の一種で、作中の注釈では、「特定の人が通ると、しゃもじを出す」と解説されています。ちなみに元ネタは、柳田国男の『妖怪名彙』に記されている妖怪。夜に人が通ると、「味噌をくれ」と言って杓子を突き出したという岩です。
 この原作の「しゃくし岩」。実は原作「妖怪獣」が単行本に収録される際に、名前と解説の書かれたページがばっさりカットされてしまい、ただの岩扱いになってしまった――という過去があります。
 しかもそれ以降は、このカット版がスタンダードになってしまい、幾度となく出版された原作鬼太郎のほぼすべてにおいて、しゃくし岩はただの岩として扱われてきました。
 この流れにようやくストップをかけ、本来のノーカット版を新刊として出したのが、アニメ第五期に合わせて講談社漫画文庫から発売された『少年マガジン/オリジナル版 ゲゲゲの鬼太郎』と、そして言わずと知れた『水木しげる漫画大全集』でしょう。
 こうしてノーカット版がスタンダードに戻ったことで、しゃくし岩も復活。今回のアニメ版にも、ついに反映されたわけです。
 いささかマニアックな話ですが、長年オリジナルを読めないままオッサンになってしまった世代の一人として、感無量の出来事でした。

 見所その3。刑部だぬきのキス。
 原作では鬼太郎が受けた狸化の呪い。それが今回は、何と何と、まなちゃんに!
 いやぁ、ブチューって、マジでやりやがりましたよ!
 もうね、「あ、狸化の呪い来るな」って流れでまなちゃんが引き寄せられたんで、「あれ? まさかキスはしないよね?」と思ったら、容赦なかったよ。さすが刑部様。
 でもさすがにホッペは避けて、手の甲で済ませてましたね。ていうか、まなちゃんが必死で手で抵抗したからだけどね。さもなきゃ顔いっちゃってましたね。刑部様め。

 見所その4。日本初の女性総理。
 水木漫画と言えば、だいたい政治家は本人そっくりの人が出てくるんですが、アニメでは自重した模様。というわけで、アニメ鬼太郎の世界では、早くも日本初の女性総理が誕生していました。
 まあ、さすがに安倍さん出して「責任は誰が取るんだ」とかやったら、右左ともども大炎上しますからね。ていうか安倍さんのキャラ変わっちゃうしね。
 それを思うと第三期劇場版「激突!!異次元妖怪の大反乱」はチャレンジしてたよなぁ。どう見ても中曽根さんだったし。君が代のメロディまで流れてたし。
 ちなみに時事ネタ関係で言えば、こういうエピソードで避難所の様子が描かれるようになったことに、時流を感じます。2011年にテレビを介して、多くの国民が共有した光景でした。

 見所その5。妖怪大事典。
 原作で女狸がちょくちょく引用していた謎の本。まさかアニメでこのネタが使われるとは。
 しかも、鬼太郎も知ってたんか、この本(笑)。

 見所その6。まなちゃんのお母さん。←義務

 見所その7。安定のねずみ男。まなちゃんへの片想いは無かったことに。

 見所その8。次回に続く。
 やっぱり「妖怪獣」ならこうなるよね、ってことで。
 ただ、ここから第二の妖怪獣なり名無しのオッサンなりの流れに行くとすれば、前後編じゃ終わらないかも。
 ネタバレ厳禁なので今後のタイトルはまだ知らないんですが、6月いっぱいフルに使うなら、三話分にまたがる可能性が大?

 というわけで、次回も楽しみにしたいと思います。

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tag : ゲゲゲの鬼太郎 妖怪 水木しげる アニメ

ゲゲゲの鬼太郎第6期・第10話『消滅!学校の七不思議』 感想

 うむ、ただのアホ話だった(笑)。

 前回から二連続で、まさかのコメディ編。
 まなちゃんの優しさに天使を見た(おい)ねずみ男が恋に落ち、事もあろうかストーカーに……って、何でやねん!(笑)
 これはもしや、第三期のユメコちゃん路線へ突き進むのかと思いきや、さっくり失恋して、どうやら今回限りになる――かどうかはスタッフのみぞ知る。
 ていうか、ラストでぬりかべまでまなちゃんのストーカーになってましたからね。鬼太郎もねこ姉さんも鏡じじいも落としてしまったまなちゃん、どんだけ妖怪たらしやねん。こうなったらもう朱の盆も呼んでくるしかないね。

 一方で、今回の一番の目玉妖怪こと花子さん。
 いったいどんな活躍をしてくれるのかと期待していたら、鬼太郎と温泉で混浴しただけ。
 鬼太郎も今回は花子さんと混浴しただけ。何でやねん!(笑)

 しかしこの混浴の瞬間は、かなりこだわった演出だったと思います。
 鬼太郎が温泉に浸かっていると、唐突にお湯の中から濡れ女が。濡れ女は不気味な笑い声を上げて湯から出ていくが、ここで朝っぱらからサービスカット――とはならず、だって首から下は蛇体だし……。
 と思っていたら、濡れ女と入れ違いで、体にバスタオル一枚巻きつけただけのあられもない姿の花子さんが登場!
 この上げて下げて一気に吊り上げる感。東映スタッフのガチな何かを見た気がします。
 ……で、鬼太郎はそんな花子さんを前に、まったく普通に対応。うむ、鬼太郎だしな。週刊実話版じゃなくてよかった。

 とまあ、温泉でしっぽりする鬼太郎と花子さんをよそに、今回の事件解決役ことニャニャニャのねこ娘は、花子さんのストーカーになっていた男子トイレのヨースケくんと対決。
 ヨースケくんって誰やねん……と言いたいところだけど、実際にきちんと伝承のある学校の怪談系妖怪だそうです。まあ、太郎くんの亜種ですね。ていうか、それ言ったら太郎くんが花子さんの亜種だしね。
 で、ストーカーをこじらせたヨースケくん。ねこ姉さんの連続猫パンチでボコられた挙句、最後は爪で八つ裂きに。こんなギャグキャラにまさかトドメ刺すとは思わんかったからビックリでした。

 そんなこんなで、「鬼太郎」に学校の怪談を本格的に取り入れた初エピソードは、天井に貼りつく壁を眺めながら終了。
 面白かった……と言えば面白かったのだけど、個人的には心に刺さるような内容でなかったこともあって、何となく笑って何となく幕が下りただけの感じでした。
 同じオリジナルギャグ編とは言え水木イズムの基本をしっかり押さえていた前回に比べると、やっぱり今回はちょっと弱かったなぁ、と。
 あと、鬼太郎に初めて都市伝説系妖怪が出るってことで、自分の中で期待値を上げすぎていたのも悪かったかもしれません。


 そして次回は――おおっ、「妖怪獣」来た!
 過去のシーズンでは必ず前後編になっていた大ネタですが、今期は果たしてどうなりますか。
 性懲りもなくハードルを上げながら、楽しみに待ちたいと思います。

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