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ゲゲゲの鬼太郎第6期・第74話『地獄崩壊!?玉藻前の罠』 感想

 何このメガネ秘書かわいい。

 今回はオリジナルストーリーの前編。
 玉藻前=九尾の狐は、言わずと知れた超メジャー妖怪ですね。鬼太郎作品では、やはり何と言っても「妖怪反物」で有名……なのですが、この「妖怪反物」に登場する九尾の狐・チーは、玉藻前の弟という設定。かつて日本で倒され殺生石と化した姉の復讐を果たすべく、中国妖怪を引き連れて日本に襲来した強敵でした。
 この他、原作では「太古の秘密」というエピソードにも、九尾の狐が登場します。こちらは弟ではなく姉そのもの。ちなみに、割とアダルティな内容です。

 そんな九尾の狐ですが、「妖怪反物」と関係のないエピソードで、しかも玉藻前本人がアニメに登場するのは、何と今回が初。大逆の四将、その最後の一人としての強敵ぶりを、すでにいかんなく発揮してくれています。
 しかも原典に忠実に、国家のリーダーを惑わして世に動乱を引き起こすという、狡猾な面が強調されています。作中での日本国総理は女性ですが、代わりの他国の首脳陣を色香で操って、日本を孤立させた上で戦争を仕掛けるという邪悪っぷりでした。

 その敵対国である「A公国」は、具体的なモデルがイメージできないように、曖昧な形で描写されていましたね。B国は間違いなくアメリカなんですが。……米国だけに。
 しかし「そんなに予算があるなら自分でやれ」は酷いですね。現状、日本の防衛費が不足してるってのは有名な話なんですけどね。
 ともあれ、今の国際化社会において、他国との連携は国防の要。玉藻前が謀ったのは、その連携を削いで日本を丸裸にしてしまう――という、極めてリアルな作戦でした。
 一方リアルでないのは、A公国の戦略ですね。今時の戦争は、まずサイバー面から攻撃を仕掛けて、相手の反撃を封じてしまうのが基本だそうです。まあ、本気で侵略するつもりなら……ですが。

 さて、この戦争騒ぎにどう決着をつけるのか。
 また、閻魔大王すら敗北に追い込んだ九尾の狐を、鬼太郎達はどう攻略するのか。
 そして、妖怪の魂を取り込みすぎて肉体の限界に達しつつある石動の運命は……ってか、この人やっぱり地獄先生向きのキャラだわ(笑)。
 どれも次回のお楽しみ。

 ってことで、今回は前編のみなのでここまで。
 ではまた!

テーマ : ゲゲゲの鬼太郎
ジャンル : アニメ・コミック

tag : ゲゲゲの鬼太郎 水木しげる 妖怪 アニメ

ゲゲゲの鬼太郎第6期・第73話『欲望のヤマタノオロチ』 感想

 今回の原作は「やまたのおろち」。鬼太郎シリーズではない読み切り短編作品です。
 これで六期では「霊形手術」「蒸発」「カモイ伝」「足跡の怪」にこの「やまたのおろち」と、計5本のノン鬼太郎シリーズが映像化されたことになります。今後もやっていただけると、一水木ファンとしては嬉しい限りです。

 ちなみに原作版「やまたのおろち」はどんな話かというと――。
 好奇心旺盛な少年が地元の老人の忠告を聞かずに、呼子を探して深山に入り、そこで本当に呼子に遭遇。ダイヤの中の世界に吸い込まれ、そこでやまたのおろちに襲われてしまうというもの。
 少年はダイヤの外にいる呼子に、ここから出してくれと懇願し、「ある条件」をもとにそれを叶えてもらいます。
 その条件とは――今回のアニメ版をご覧になっていれば、きっと想像はつくことでしょう。
 主人公の年齢や性格、そしてオロチの行動などは大きな改変を受けた今回のアニメ版ですが、そのラストは、原作を忠実に踏襲したものになっていた、というわけですね。

 なお「やまたのおろち」が第二期で映像化された際は、主人公の少年の役回りをねずみ男が担当。原作のオチまでをこなした後、鬼太郎を誘い出し、新たな身代わりにしようとする――という展開で、むしろここからが本番といった感じになっていました。
 鬼太郎と猫娘はダイヤの中に閉じ込められ、やまたのおろちと戦うことになります。要は、純粋なバトルエピソードになっていたわけです。
 一方第三期では、原作のオチは使用されず、ダイヤに閉じ込められた少年がオロチの生け贄にされるのを、鬼太郎が助けに行く――という流れでした。
 また、ヤマタノオロチのエピソードは第四期にも存在しますが、こちらは原作要素は一切なく、ぬらりひょんの陰謀によって出現したヤマタノオロチを鬼太郎が倒すというもの。なので、水木短編版の「やまたのおろち」がきちんと映像化されたのは、第三期以来と言っていいかもしれません。

 いずれにしても、原作や過去のアニメ版では、おろちは巨大な怪物以外の何物でもありませんでした。
 一方で今回のアニメ版は、ヤマタノオロチを、意思疎通が可能な(ただし非常に邪悪で狡猾な)超越的存在として描写。この点は画期的だったと思います。
 おそらくは「ダイヤ」という原作要素から、「欲望」「願いを叶える」というキーワードへの連想で、このような形になったのでしょう。
 今回のストーリー自体は、言ってしまえば古典怪奇小説「猿の手」がコンセプトベースになっているため、オロチをストーリーに生かす上で、人間の願いを叶える「神」の如き存在に仕立てる必要があったものと思われます。
 ……なお、オロチの声は柴田秀勝さん。アニメ版鬼太郎では常連ですが、やはり柴田さんと言えば先代ベアード様(三期でも演じていらっしゃいましたが)ですね。今回も実に貫禄たっぷりでした。

 ちなみに、原作・旧作版おろちと今回のオロチの違いとしてもう一つ挙げられるのは、神話上の八岐大蛇との関連性です。
 原作・旧作版では、神話上の八岐大蛇は、実際に存在していたダイヤの中のおろちがモデルになっていたのだ――という真相が、作中で示唆されています。
 一方、今回のヤマタノオロチは、神話上の八岐大蛇とは別物であるかのように語られていました。とは言え、ダイヤのオロチと神話のオロチ、両者の関係性は明確ではなく、実際のところどうなのかは不明のままです。

 ついでに呼子についても触れておきましょう。
 呼子というキャラクターは、そもそも鬼太郎シリーズでは、鬼太郎の仲間の一人です。特に昭和マガジン版後期では、鬼太郎ファミリーの一員という位置づけにまでなっていたのは、間違いありません。
 なお、名前は登場回によって「山びこ」だったり「山こぞう」だったりします。もっとも平成期ぐらいから後は、原作・アニメ版とも「呼子」で統一されることが多くなりました。
 ところが原作「やまたのおろち」では、呼子は少年を陥れるという役回りを演じています。これをアニメ版でそのまま使ってしまうと、「鬼太郎の仲間の呼子」と「やまたのおろちのダイヤを持つ狡猾な呼子」が両立するという矛盾が発生します。
 この矛盾点を解消するために、アニメ版では様々な工夫が為されてきました。

 まず第二期では……特に工夫はありませんでした(笑)。
 続いて、サブキャラクターの設定が厳密になった第三期では、呼子ならぬ「ニセ呼子」というオリジナルキャラクターが登場。これがダイヤを持っているという役回りでした。
 彼によって少年誘拐の濡れ衣を着せられた呼子は、鬼太郎に同行してニセ呼子と対決。さらにニセ呼子が、おろちに捕まって無理やり従わされている存在だと知ると、彼とともに協力して、おろちに立ち向かう鬼太郎をサポートします。
 まさに呼子が主役の貴重なエピソードだった――と言えるでしょう。

 で、今回の第六期ですが――。
 呼子は呼子でも、いわゆる「別個体」というやつでした(笑)。
 偽物ではなく、あくまで呼子は呼子。ただしクセの強いやつだ――というわけですね。
 ゲゲゲの森の呼子の方は、チラリと顔を見せる程度で、大きく話に絡むことはありませんでした。
 この辺は、あくまで原作「やまたのおろち」の結末を重視した結果であると言えそうです。

 ……と、そんな長い薀蓄を経た上での(笑)今回の感想。
 うん、先にも書きましたが、要するに「猿の手」なんですね。
 何でも願いを叶えてくれるアイテムがあって、ただしその方法は極めて悪質である――という。
 もともと原作の「やまたのおろち」はそういうストーリーではありませんでしたが、余談ながら、水木先生の作品には、やはり「猿の手」をベースにしたものがあります。貸本版「墓場鬼太郎」シリーズより、「ないしょの話」がそれですね。
 「ないしょの話」は、後にお馴染み「大海獣」にリライトされるエピソード。その貸本版独自の要素として、目玉親父が「猿の手」の如く、ある老人の願いを叶える(実際は目玉親父は何もしておらず、偶然叶ったようになっていただけ)という展開がありました。
 また「ないしょの話」以外にも、こちらははっきりと「猿の手」を原作とした、「魔石」という短編も存在しています。

 で、この猿の手の役目をヤマタノオロチのダイヤに担わせた――というのが、今回のアニメ版です。
 猿の手が叶えてくれる願いは三つだけでしたが、オロチは首の数、即ち八つまで叶えることが可能。ただしそのたびに、ダイヤの持ち主は不幸になっていくというおまけつき。しかもオロチに意思があって、いちいち願いを催促してくるので、実に厄介です。
 主人公を少年からサラリーマンへと変え、彼の身勝手な願いが次々と不幸をもたらし、原作同様の怪奇な結末へと向かう――。その過程こそが、鬼太郎がどう話に絡んでくるかも含めて、今回の大きな見所だったと言えるでしょう。

 サラリーマン斉藤の六つ目の願い、「オロチを殺せるやつを連れてくる」によって鬼太郎が堂々と登場するシーンのカッコよさ。しかし斉藤は、よりによって七つ目の願いでその鬼太郎を抹殺してしまい、追い詰められてついに最後の願いに辿り着きます。
 結局すべては呼子の策略だった――というのは原作どおり。まあ、この結末に行き着くのに、だいぶ回りくどい気はしましたが(笑)、要は八つも願いを叶えてもらえる(そして不幸に見舞われる)機会があれば、いずれここに辿り着くということでしょう。
 「猿の手」自体は、ホラー好きならば慣れた展開ではあるものの、この「猿の手」と「やまたのおろち」のミックスは、なかなか面白かったです。

 ただ、気になったところも一応あって。
 それは何かと言うと、もちろん「鬼太郎の死」ですね。
 死んだはずの鬼太郎が生きていた――というのは、まあ、鬼太郎だからで済むのですが(笑)。
 しかし落雷後に鬼太郎がチャンチャンコを残して消滅し、斉藤がオロチに「騙したな!」と叫んだのは、ちょっとよく分かりませんでした。
 いや、オロチが893の幻を斉藤に見せていた件で「騙したな!」だけなら分かるんです。でも、鬼太郎はそこにどう絡むのか。
 一つ解釈するとすれば、あの鬼太郎自体が、893と同様にただの幻だった――という線ですが。
 しかし、チャンチャンコがしっかり残ったこと。さらにラストでの鬼太郎親子の会話から察するに、完全に幻だったというわけではなさそうです。むしろ、「鬼太郎の死」がピンポイントで幻だった――ということになるのでしょうか。
 この辺は、ちょっと詳細が不明瞭だったため、気になりました。
 ……あと気になったと言えば、自爆して復活できるダイヤが、なぜ指鉄砲には殺られるのか(笑)。まあ、これもオロチの「騙し」だったってことかしら。
 ついでに言うと、小型飛行機のビル激突が、ちょっとあっさり描写されすぎてて分かりにくかったです。

 とまあ、そんなツッコミはあったものの、面白いエピソードでした。
 むしろ「猿の手」展開にハズレなし、と言ったところでしょうか。


 さて次回は――いよいよ玉藻前登場!
 四将編は半年で切り上げるのか、まだまだ先が続くのか。
 いや、そもそも四将を逃亡させた黒幕がいるはずなので、もう一仕掛けあっておかしくないのですが、果たして。
 ともあれ、楽しみにしています。ではまた!

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ジャンル : アニメ・コミック

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ゲゲゲの鬼太郎第6期・第72話『妖怪いやみの色ボケ大作戦』 感想

 キマシタワー

 今回の原作は「いやみ」。サンデー版のエピソードの一つですね。
 いやみの力によって色ボケになった鬼太郎とねずみ男が、拉致してきたJSを巡ってバトルする――という、たぶんご時世的に原作そのままじゃ放送できない気がするお話です。
 ちなみに第三期では、当然JSポジションはユメコちゃんでした。
 なので今期はまなちゃんか……と思いきや、集中砲火を浴びたのはねこ姉さんの方。でもってまなちゃんもねこ姉さん狙い。キマシ

 なお原作について補足すると、いやみは上記の他に、「雪姫ちゃんとゲゲゲの鬼太郎」シリーズと「鬼太郎霊団」シリーズにも登場しています。
 特に「霊団」の方は、初出が大人向けの雑誌だったこともあって、かなりアダルトな内容。特にいやみが引きつれていた美女軍団の下品な技の数々がスバラシかったです。詳細は、下品なのでここでは書けません。男根砲とかな!

 でまあ、改めてアニメの感想なのですが――。
 いやぁ、楽しかったです。奇を一切てらわない、ストレートな笑いが来るコメディ回でした。
 鬼太郎ファミリー男衆+まなちゃんの総色ボケ化(一反木綿だけ通常営業)という圧倒感。目玉おやじがまなちゃんの頭に乗ってふやけてるのもアレでしたが、それよりぬりかべ。何でめっちゃ男前になっとるん(笑)。
 でもって、ねこ姉さんを主軸とした上質なラブコメ回でもあり、時折描写される彼女の心象風景や、デートに挑む時の素直な姿が、とても可愛らしかったです。
 あとキマシタワーな。これ絶対外せないから。

 なお鬼太郎とねずみ男のバトルは、JSならぬJKを巡って一瞬だけ発生。
 さすがにJSはまずかったのでしょうか。まあ、まずいと言えば、原作での拉致も今回はナンパに改まってましたからね。さすがにそこは、いろいろとね。うん。

 一方いやみの方は、原作にあった「人の楽しみを食べる」という要素はオミットされ、イロ気を振り撒くのが目的の妖怪に改変されていました。
 しかし首が外れてからの本体登場は原作どおりでしたね。
 腕を伸ばすのは、原作では人間態の時に使っていた技ですが、今回のアニメ版では本体に変わってから使用。そして、原作で弱点として描写されていた肝心のキン×マが見えないなーと思っていましたが、見えないだけでちゃんと付いていたみたいでよかったです。
 見えんけれども(キ×タマは)おるんだよ。

 そんなわけで、とても面白かったです。
 あとキマシタワー ←もういちいち消さない


 さて、次回は……「やまたのおろち」!
 これも鬼太郎シリーズ以外からの映像化ですね。第二~四期まで映像化されてきた定番ネタですが(四期は原作と関係ないストーリーでしたが)、今回はどうなるでしょうか。
 果たして呼子は今後レギュラー入りできるのか。 ←これが一番気になる
 ではまた次回!

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ゲゲゲの鬼太郎第6期・第71話『唐傘の傘わずらい』 感想

 今回の原作は「傘ばけ」。日本人にはお馴染み、唐傘のお化けが敵として登場するエピソードです。
 メジャーな妖怪だけあって、それまでモブキャラとしての登場は何度もありましたが、鬼太郎と一対一での対決を繰り広げたのは、この話が初。
 しかも結構強いんですね、これが。傘の回転を利用して空を飛び、あらゆるものを斬り裂き、毛針や指鉄砲を弾き返す。さらには模様のついた傘をくるくる回して催眠術を使い、目から強力な熱線を放ち――。そんな、とても唐傘とは思えないレベルの高スペックな戦闘能力が、特に何かの理由でパワーアップ中とかではなく、完全にデフォ。
 とにかく「傘ばけ強い! 傘ばけなのに!」というその一点で、強く印象に残るエピソードでした。
 ちなみにこの話は、後に「雪姫ちゃんとゲゲゲの鬼太郎」シリーズで、「妖怪傘化け」という題でリライトされます。

 で、この傘化けですが、別の話では味方として登場することも多々あります。まあ、鬼太郎作品というのは、全体が緩やかなパラレルですからね。
 例として「世界お化け旅行」シリーズ。終盤から鬼太郎達に合流し、ねずみ男と組んで商売をした結果、妖怪ブードーの襲来を招いてしまいます(襲われたのはねずみ男だけでしたが)。
 あとは、「傘ばけ」以前のエピソードですが、「電気妖怪」に登場した「カサやん」も原作ファンにはお馴染みですね。こちらはアニメ第六期版でもちらりと姿を見せていました。

 しかし第六期の傘化けと言えば、すでに「妖怪アパート秘話」で「唐傘」の名で登場済み。
 今回のエピソードは、その唐傘を主役に据えて、原作「傘ばけ」をアレンジした話となりました。そういう意味では、こないだの豆腐小僧の回と同じような感じですね。
 ちなみにサブタイ。てっきり唐傘が現代の傘に恋でもするのかと思ってしまいました(笑)。「死びとの恋わずらい」的な感じで。むしろそんな話でも面白かったかも。

 ビニール傘の美しさに憧れ、そのビニール傘を粗末に扱う人間に憤りを覚える――。後者は付喪神系の定番ネタですが、前者は価値観のギャップがあって面白かったです。
 古い唐傘の目から見れば、使い捨てのビニール傘が輝いて見えるわけですね。で、使い捨て傘が使い捨てにされていることを知って怒る、と(笑)。
 使い捨て前提の道具を粗末に扱うことは、果たして悪なのか。まあ、作中では人間側が心無いかのように描かれていましたが、実際、ビニール傘ってそう長持ちしませんからね。大事に使おうと思っても限界が来ます。
 唐傘兄貴にとっては由々しき問題でしょうが、このビニール傘という題材については、付喪神系特有の「物を大切にしよう」という不変のネタに真っ向から一石をぶん投げた、案外チャレンジ精神溢れるものだったんじゃないかと、ちょっと思います。

 で、唐傘兄貴はどっかの青年にビニール傘を大事にしてもらうため、鬼太郎のチャンチャンコを盗んで人間に変身。ストーキング(と本人は思ってない)を繰り返すわけですが……。
 いや、これチャンチャンコ盗んで人間になる必要あったのかしら(笑)。
 一応原作では、「金持ちの家の子供に化けて本人を追い出し、自分がその家で裕福に暮らす」という(ねずみ男の考案による)計略があったので、傘ばけがチャンチャンコを鬼太郎から(実力行使で)借りる展開になったのですね。
 しかし今回の第六期版については、普通に唐傘そのままの姿で「傘を大事にしろ」って言った方が、効果があったんじゃないかと。
 うん、わざわざマッチョになる意味ない(笑)。

 ただ、これは脚本へのツッコミというより、唐傘のずれた行動そのものへのツッコミになっている――と考えた方がいいかもしれません。
 実際、いろいろズレすぎてて可笑しかったしね。ビニール傘に憧れるところ然り。お菓子差し入れるところ然り。
 もちろん原作に寄せるためのチャンチャンコ窃盗展開だったのでしょうが、「あんたそれやるためにわざわざチャンチャンコ盗んでマッチョになったんかい!」というツッコミをそのまま唐傘兄貴にぶつけられる、巧妙な(?)キャラ設定だったと思わなくもないです。はい。

 で、そんな兄貴と鬼太郎との、久しぶりの再対決。原作同様に鬼太郎を圧倒する兄貴ですが、それはチャンチャンコのおかげという理由付けがなされていました。
 この辺は合理的だなと思うのですが、むしろ「傘への愛が爆発しすぎて強くなった」とか、そういう熱血ギャグ的な方向でもよかったかな。
 原作の傘ばけが小細工なしの強敵でしたからね。チャンチャンコに関係ないパワーアップが見込めると良かったです。まったく個人的意見ですが。

 そしてラスト。ステッカー貼りまくってド派手になった唐傘が、めっちゃ喜んでて、なんか無性に可愛い(笑)。
 全然似合ってないような気もするんだけど、こんなに喜んでるならアリかなって思えてしまうぐらい。今回のハイライトでした。

 あと、久しぶりに本格再登場した夏美さん。
 豆腐小僧の時は後ろ姿のみで台詞なしでしたが、今回はちゃんと台詞ありで出てきてくれました。
 え、その代わり他のみんなに台詞がなかった? それは言うな。
 ともあれ、貴重な人間サイドのセミレギュラーなので、今後もたまに出てくれると嬉しいです。


 というわけで、今回はここまで。
 次回は「いやみ」! これは鬼太郎がヤラシイ危ない!
 もう次回予告の絵からして不穏なので(笑)、楽しみにしています。
 ではまた!

テーマ : ゲゲゲの鬼太郎
ジャンル : アニメ・コミック

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