TRICK×LOGIC Season2

 本格推理ゲーム。ディスク版を発売日に買ったはずなのに、全クリしたのは今頃。原因はポケモン……というのは置いといて。
 Season1に入っていた第五話「亡霊ハムレット」の問題編は手を付けていなかったので、Season2ではそこからスタート。後半戦ということで、歯応えのある問題がズラリと並んでました。
 で、感想とかいろいろ書きます。

 ※直接的なネタバレは避けておりますが、もしこのゲームにご興味があって、今後購入してマッサラな気持ちで事件に挑みたいという方は、この記事を読むのはここまでにしておいてください。
 またこれ以降、一部に批判めいた文章が書いてありますが、あくまで一ゲームユーザーとして、そして一読者としての感想であることを、あらかじめお断りしておきます。 
 
 
◆第五話「亡霊ハムレット」
 無事ノーヒントで(と言うか、ナゾを出していたら大きなヒントが現れたので)解けました。ランクSです。ただし、「足場」に重要な意味があった点には、まったく気付いておりませんでした。←ダメじゃん。
 バックのイラストが結構役立ちました。一応これを参考にするのはアンフェアですが……。


◆第六話「ブラッディ・マリーの謎」
 いろいろと思考がグダグダになっていたので、逃走ルートについてのヒントを見てしまいました。まあ、言われてみれば至極ストレートなトリックだったわけで。ランクAでクリア。
 ただ……正直に申し上げますと、この問題については、いろいろと納得できないところがあります。
 どの辺が――と言うなら、まず、いわゆる「ミスリード」を誘うためのフェイク的な「ナゾ」が、純粋にこの問題に対する「ツッコミどころ」として機能してしまっている点。例えば、「奈緒はなぜドアが開いていたことをスルーしたのか」とか、「犯人の立ち位置はどこか」とか、「なぜこの凶器を選んだのか」とか。
 また、容疑者達が互いの行動を(証拠を操作されないように)監視し合いながら、現場検証をするシーン。ここで犯人が○○を○○した――というのは、いくら何でも監視が杜撰すぎないでしょうか。
 しかしこれらは些細な部分でして。一番引っかかったのは、「返り血」の問題です。
 被害者の目が見えないことが前提なら(と言うか、犯人は睡眠薬を用意できたわけですから、これを使えば被害者を完全に無抵抗にすることは可能だったわけですが)、返り血を浴びないように背後に堂々と回った上で、後ろから頭を抱きかかえるようにして首を刺すこともできたはず。これなら汚れても手ぐらいで済みます。
 逆に、どうしても斜め前の位置から刺したかったのだとしても、「返り血を誤魔化すために○を○○」なんて回りくどい手段を用意しておく必要があったのかどうか。事前に策を講じるなら、適当に盾代わりになるもの(部屋にあるバスタオル等)でも持ってくれば済む話ではないでしょうか。
 さらに、結局浴びた返り血を「○○で落とす」というのはアリだとしても、どうしてその後で「○○○○を○○○」なんていう事後工作をしたのでしょう。科学捜査対策だというなら、それしきのことで完全に発覚が防げるとも思えないですし(そもそも大量の血を浴びたなら、○○へ向かう時に床に垂れて、血痕が足跡のように残ってしまうのでは。ルミノールでバッチリではないですか)。逆に科学捜査は置いといて、当面のカモフラージュに留める――としても、結果的には「被害者が○○を使っていなかった(ように見える)」という、不自然な状況が生まれてしまっているわけです。
 で。なぜここまでして「別の方法でもよかった」ことをあげつらうかと言うとですね。結局この「返り血」のトリックが、メイントリックである「逃走ルート」にまったく影響してないからなんです。完全に分離しているからこそ、正に「どうとでも処理できた」はずなんです。
 べつに「後ろから手を回して刺した」でもいいし、「盾代わりのものを用意したから返り血は浴びませんでした」でも、何でもいい。いくらでもスマートなやり方がある中で、返り血を何とかしたいと考えた犯人が取った行動は、手間も時間もかかる上に、被害者にすら事前に気付かれてしまう可能性があるほど、リスクの高いものでした。実に不自然極まりない。
 もしかしたら、これとは別に、もっときちんとした真の解答が用意されているんじゃないか……と勘繰ってしまったほど。それぐらい腑に落ちない真相でした。うーん。


◆第七話「ライフリング・マーダー」
 まさかまさかの大トリック。本当に「まさかまさか」とは思いつつ、そのとおりでビックリ。いや、こういうのは好きです。w
 ただ、そこから先が長かったです。犯人を絞り込む要素については理解していましたし、推理を披露し合うシーンで一人「おや?」という人がいたので、薄々感づいてはいたのですが……。その人物の台詞と、どのキーワードを組み合わせればいいのかに気付けず、結局ヒントを見てしまいました。
 そしてキーワード発見。なるほど! といった感じです。要は「きちんと読んでいれば解ける」わけですね。いやはや、お恥ずかしい。
 このゲームのシステムが最大限に有効活用された良問題だったと思います。ランクAでクリア。


◆第八話「目の壁の密室」
 渾身の時刻表を作って挑みました。w
 第一章で起きている「とある矛盾」と、警察の捜査中に見つかった「とある矛盾」から、「ある人物」の行動がじわじわと発覚していく様が面白かったです。いい意味で、パズルを解いているような感じとでもいいましょうか。
 しかしここから先で行き詰まりました。「ある人物」の行動が分かり、それに伴って犯人の見当もついたものの、「なぜ被害者が自室で死体という形で発見されたのか」が説明できなかったんです。初めはシャッターの下りている「あそこ」を利用したのかな、なんて考えましたが、それも違うらしい。
 で。改めて時刻表を見てみると、外からの移動が不可能だった場合、やはり壁の塗装をしていた作業員の存在が大きいと気付きました。つまり、彼が仕事を終えた後でしか、死体発見現場を完成させることはできない。ということは、殺害から現場完成までに、大きなタイムラグがあったとしか思えない。
 ここで思い出したのが、アカシャの中にあった、ある違和感満載の記述。もしや……と思い読み返して、ついに確信が持てました。犯人の描写も矛盾していませんしね。
 そんなわけで、完全自力のランクSでクリア。嬉しかったです。


◆第九話「Yの標的」
 これは……赤文字を浮かせる前から、メイントリックが分かりました。w
 しかしながら、問題自体が一筋縄ではいかないものでした。「容疑者は全員、何らかの殺害方法を用いれば、容易に犯人になり得る。そんな中で、実際にはそれらの殺害方法は(犯人以外には)不可能だったという根拠を挙げられるか」が鍵。メイントリックが分かっただけでは、解けないようになっています。
 これがとにかく大変と言いますか。少なくとも、ある人物の容疑を晴らすのは、メイントリックを見つける以上に難しかったです(はっきり言ってしまうと、この人だけ地味に叙述になっていました。やられた……。当てずっぽうで片っ端からキーワードを引っ掛けていたら、どうにか答えが出ましたが……)。
 で、その人以外の分は、ナゾの「プレゼントシステム」にも助けられて、どうにか足掛かりを見つけたのですが……。さらにもう一つ。問5の足掛かりとなるナゾが見つからず、結局ヒントを見てしまいました。
 うーん。第一話の時にも思ったのですが、ナゾを出すためのキーワードの組み合わせが限定されすぎていて、嫌らしくないでしょうか。さらに今回は、ナゾにしても嫌らしい。例えば容疑者除外の際に、「○○にはこのトリックが可能だったか」というナゾがヒラメキの足掛かりにはならず、「○○には犯行が可能だったか」でないと駄目だってのは……。ちょっとこれは納得できないものが。
 正直、問題の難易度を上げるために、制作側がゲームシステムを最大限に悪用しているとしか思えませんでした。
 それと、もう一つ難点が。本来であれば「無理」の一言で終わってしまうメイントリックに対するフォローが、クリア後に読める後日談でしか明かされないというのは、いかがなものでしょうか。今回の大トリックは、常識的に考えて、検証の時点で弾かれてしまうのが必然です。だからこそ(そしてこれが純粋な小説ではなく「ゲーム」だからこそ)、きちんと検証前にフォローを入れてほしかった――というのが私の感想です。


◆第十話「完全無欠のアリバイ」
 最後の最後にしてコンパクト。容疑者も最初から必要以上に絞られていて、その分ガチな挑戦状を叩き付けられている気分になりました。こういうの、大好き。
 これまた時刻表を作って考えます。まず、被害者の死亡推定時間中、被害者の家に行くことは全員が不可能。ということは、たぶん被害者は……と、ここまではよかったのですが。
 この方法で犯行が可能な人物は二人。しかし、どんなにつついても必要なナゾが揃わないところから、頭を悩ませ続け、ふと調書の問題文を見直すと……。なるほど、そういうことですか。そりゃ出ないわけだ。
 これでもう解いたも同然。意気揚々と解決編へ乗り込みます。
 ところが……玉砕! 何かが違っていたらしい。
 ともあれ「ヒラメキはもう得ているはずだ」の言葉を頼りに、いろいろ組み合わせを変えては、また玉砕し、これを十数回繰り返し……。もはや自分の推理が正しいのかも疑わしくなり、結局自棄になってヒントを大量に開け、ヒラメキが足りなかったことが判明。すっかり解決編に翻弄されていたようです。
 そんなわけで、最後の最後にしてランクBでクリア。推理自体は、いい線行ってたんだけどなぁ。もっと冷静になればよかった。SとAで埋め尽くしたかったのに。


◆おまけ「暴走ジュリエット」
 つかさのつかさらしからぬモノローグに違和感を覚えつつ、挑戦状まで読み進め、そこからバックして推理。結論から言うと、半分正解。半分不正解でした。
 メイントリックについて。概要は掴めたものの、○○までをも動いているように見せかけたその方法までは、考えておりませんでした。摩り替えが起きていたのは分かったのですが。
 犯人について。つかさが最後に指摘した「○○が関与していた」というのは気付きませんでした。それ以外については、メイントリックから導けました。


◆メインストーリー(と言うかブリッジ)
 こちらはあくまで雰囲気作りのためのもので、問題部分と大幅に絡むことはありませんでした。その辺は、「作家に自由に書いてもらった犯人当て小説を、そのままデジタルゲーム化する」というコンセプトの都合上、やむを得ないのかな~とも思うのですが……。
 盛り上がっていただけに、取って付けたような解決で終わってしまったのが、ちょっと残念でした。


 感想は以上です。なんか所々で遠慮なく文句とか言ってますが、あまり気にしないでください。このゲーム自体は、私は大好きです。ミステリーが好きな人には、自信を持ってお勧めできます。
 
 

テーマ : PSP
ジャンル : ゲーム

tag : PSP

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