ヒロインの方向性

 ライトノベルに限った話でもないのですが、ヒロインというのは、男性読者の恋愛対象になり得なければならないと思うのです。現在はそういうのを「萌え」と表現しますが、この概念自体は決して真新しいものではありません。むしろずっと昔からある鉄則みたいなもので、おそらくこれから先も(将来「萌え」という言葉が死語になったとしても)娯楽作品の宿命として君臨し続けることでしょう(※1)。

 ……とは言うものの。
 現実の恋愛がそうであるように、誰にしても「好みのタイプ」というものがあります。そんな中でヒロインの座に収まる女性キャラクターというのは、割と画一的になりがちです。時代の流行り廃りはあるでしょうが、例えばツンデレだったり高飛車だったり無口だったり電波だったり、あるいは妹だったり幼馴染だったりお嬢様だったり生徒会長だったりと、ある程度方向性があった上で、そこに細かな設定やら口癖やらが「個性」という名目(※2)で植え付けられているといった具合。総じてワンパターンだなぁ、と思うのです。
 というのは、やはり商業ベースという縛りがあるので、一部のマニアしか喜ばないような突飛なヒロインというのが出しづらい状況なんですね。確実に読者受けするものを――という方向性でしか、ヒロインは創造できない。特に「萌え」が重視されている今のラノベ業界では、この縛りが非常に大きくなっているのではないか、と。

 なぜこんな話を急にしたかというとですね。

 ライトノベルの登場ヒロインが女装男子一人だけだっていいじゃないか。

 ……と思うことが多々あったからなんですが、どうもそういうのはマニアックすぎて、中高生向けとしては出せないらしいです。はい。
 創作って難しい。頑張ろう。
 

(※1)そういう意味では、拙作『マキゾエホリック』は、ヒロイン不在の小説と言えるかもしれません。藍子の傍観的な視点・語り口調に加えて、恋愛感情を一切持たせなかったことが大きかったかと。まあ、『妄想少女』の美春も然りですが、個人的にはこういうさっぱりした女性キャラの方が好みです。なので今後拙作にこの手の女性が出てきた時には、「ああ、作者は萌えながら書いたな」と思っていただければ。

(※2)すごく個人的な余談ですが、作品の登場人物を指して「個性豊か」と表現する売り文句が、どうも好きになれません。個性なんて誰にだってあるはずで、要はそれを表に出しているかいないかだけです。したがって、世の「個性豊か」なキャラの大半は、単に自己主張が激しいだけの人物だと思っています。やだ何これ、愚痴?
 

テーマ : ライトノベル
ジャンル : 小説・文学

tag : 小説雑感

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