初版の価値って

 何だろうなーと、ふと思ったわけです。
 古書店でもネットオークションでも、「初版」というのは重要なステータスの一種として扱われています。確かに重版を繰り返した本ですと、初版というのは、レアで貴重なものには違いありません。
 ただ、これはあくまで「コレクター」の視点から見た場合の話。逆に、純粋に「読者」として作品を楽しむというのであれば、別段初版本にこだわる必要はないように思います。

 ……というのはですね。本を書く側から見ると、重版というのは、手直しを入れるチャンスだったりするからなんですね。
 一度市場に出してしまった本。「あ、ここに漢字ミスがある!」とか、「おいおい、この台詞の言い回しはないんじゃないか?」とか思っても、もはや手遅れ。どうすることもできません。
 しかし、そこへもし重版決定の報せが届けば、「じゃあココとソコと、あとコレの修正をお願いします」と編集さんにお願いして、より望ましい形に直すことができます。
 だから本を「作品」として見た場合、重版こそ完成形に近いと言えます。逆に初版は(もちろんそうならないように努めなければならないのですが)、欠点が含まれている場合も多々あり、一概に価値あるものと言い切ることはできません。
 例えば『妄想少女』の三巻などは、初版の某登場人物の台詞に重大なミスがあるので、コレクション目的でなければ、二版以降をお勧めいたします。
 そんなわけで、重版を大事にしようというお話でした。(そうなのか?)
 
 ただし、重版重視を推奨するのは、比較的新しい時期に出された本に限ります。
 逆に古い漫画本などは、表現規制や雑な編集の結果、いろいろ改変されたものが多数ありますので、やはり初版(場合によっては初掲載時の雑誌)に価値を見出すのが正しいと思います。
 これもまた「作品」としての完成形を求めたればこそ。水木ファンをやっていると、ほんとそう思うのでありました。はい。
 

tag : 小説雑感

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