怪物映画レビュー 『ディノシャーク』

原題:DINOSHARK
2010年・アメリカ

 アラスカの氷山が崩れ、中から現れた異様な岩礁。そこから飛び出す謎の魚影――。現地を航行していた調査船が消息を絶ち、惨劇ははるか南、メキシコはプエルトリコへと襲来する。観光客で賑わうビーチにサメと思しきものが出現。次々と犠牲者が出る中、その姿を目撃した主人公の青年は驚愕する。
 角が生え、船を丸齧りにする。あれはサメなんかじゃない。もっと凶悪な何かだ――。
 調査の結果、サメの正体は、絶滅したはずの古代生物であることが判明。やつは次々と人間を食い漁り、ヨットレースで賑わう祭会場へと向かっている。鉄条網のバリケードを軽々と飛び越え、武装ヘリさえ撃墜し、その進撃は止まらない。果たして青年は、この太古のサメを屠ることができるのだろうか。


 かの『ジョーズ』で一大ジャンルを築き上げたサメ映画の一つ。この手の作品の中では、これまでにもいろいろなサメが創造されてきました。例えば人間に操られていたり、例えば人間並の知能を持っていたり、例えばタコと合体していたり。そんな中、今回のサメは古代生物という設定。ただしよくある「メガロドンの生き残り」というわけではなく、どちらかと言えば、中生代に生息していた海生爬虫類を意識したデザインになっています。
 もっとも、ヒレの付き方なんかは魚類そのものですので、どんなに爬虫類っぽくても、やっぱりサメはサメなんでしょうね。個人的にはガチな海生爬虫類パニックの方が見てみたい気もしますが……と、これはモササウルス好きの戯言。
 ストーリーの方は、実に安心して見られるオーソドックスな作りです。無難な表現です。とは言えラスト、主人公とサメのタイマンでの激突シーンは、無茶ながらも結構楽しいのでご注目ください。ノリノリなBGMとボートの描く水飛沫で、テンションもいい具合に急上昇ですしね。

 ところで、劇中にある「ヘリに噛みついて引きずり落とす」というネタ。昨今のモンスターパニック映画では、かなり定番化しています。「地上や水中の生物が相手なのに、空中ですら逃げ場にはなれない」という衝撃から、以前は驚きをもって迎えられていましたが、だいぶマンネリになってきた模様。
 ……なのですが、今作での使い方は上手ですね。モンスターの驚異を見せる一方で、颯爽と登場した武装ヘリが一瞬で退場するという、ある種コミカルなシーンでもあります。飛びかかるサメのカットも大仰ではなく、「まあこれぐらい当然できるんだけどね」とでも言いたげなアッサリぶりがいい感じ。今作では一番好きなシーンです。

テーマ : B級映画
ジャンル : 映画

tag : 映画 モンスター

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