怪物映画レビュー 『顔のない悪魔』

 原題:FIEND WITHOUT A FACE
 1958年・イギリス

 軍の基地に近い小さな田舎町で、奇怪な連続殺人事件が起きる。被害者達は皆、何者かに脳と脊髄を吸い取られていたのだ。町民達が軍部の原子力の影響を疑う中、主人公の軍人は、この町に住むある博士の研究を疑わしく感じるようになる。
 その疑念は的中した。博士は「人間の思念を実体化させる研究」を進めるうちに、とんでもない怪物を生み出していたのだ。


 映画関係の本で紹介記事を読んで以来、ずっと見たかった作品です。
 何が惹かれるって、やはり登場するモンスターですよ。もうどこからどう見ても脳味噌。さらに移動用の細い神経と、胴体代わりの脊髄、二本の触角っぽい管が生えています。これが人間を襲って脳を吸い取るってんだから堪りません。
 設定上は、人間の思念が具現化したものだそうで、放射線をエネルギー源にして活動するというシロモノ。脊髄と神経を上手に使って、シャクトリムシのように移動し、触角状の管を人間の首筋に突き刺して、中身をチュルチュルといただきます。
 これが集団で襲ってくるわけですよ。なんか鼓動みたいな変な音を立てて、ワラワラと群がってくるわけですよ。銃とかで撃たれると、真っ赤な血をドロドロ垂れ流して死ぬわけですよ。もう何なのよ、このステキ生命体は。

 いや、真面目な話、こんな素晴らしいデザインって、なかなかないと思うんです。脳味噌ですよ脳味噌。「思念だから脳味噌」というストレートな発想も凄いですが、まだスプラッターなんて定着してなかった当時としては、相当珍しかった(と言うかグロかった)はずです。
 とは言え、じゃあ現代のホラー映画に、こんな「わたし脳味噌なの!」と激しく主張してるような怪物が出せるかって言うと、まあ、初めからZ級と割り切ってソッチ路線を狙って行かない限りは、無理でしょう。
 だいたい脳味噌が人を襲うなんて映画、今の人は真面目に撮ろうとは思いませんからね。いや、真面目に撮ってくれるなら大歓迎なんですけど。

テーマ : B級映画
ジャンル : 映画

tag : 映画 モンスター

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