怪物映画レビュー 『スネーク・ダイヴ』

原題:SILENT VENOM
2009年・アメリカ

 「現役を退いた軍用潜水艦を目的地まで運ぶ」という簡単な任務に就いていた中佐のもとに、軍部から通信が届く。それは、「近くの島にいる科学者二名を緊急に避難させよ」との内容。彼らは島で、軍の命令により極秘の実験をおこなっていたのだ。
 その実験とは、放射能によって変異した毒蛇から、強力な抗毒物質を作り出そうというもの。そのために島に持ち込まれた変異種は、すでに野生種との交雑を繰り返して、島は危険な毒蛇だらけになっていた。
 だが、科学者が保護される理由は他にあった。間もなくこの島の周囲は、中国艦隊の演習場になろうとしていたのだ。実験内容を中国側に知られてはまずいと考えた軍の上層部は、実験用の蛇を四匹のみ確保し、急いで島を引き払わせようと目論んでいた。
 中佐にも知らされないまま、潜水艦内に運び込まれる恐るべき毒蛇達。厳重な金属ケースに閉じ込められていたそれは、しかし愚かな乗組員の好奇心から蓋を外され、外に逃げ出してしまう。しかもその数、十八匹。金に目の眩んだ科学者の助手が、密かにすべての実験体を持ち込んでいたのだ。
 折しも周辺では中国軍の演習が始まり、艦はたちまち包囲された。こちらが不審な艦として爆雷を投下される中、その衝撃によって、もう一つの金属ケースが破られようとしている。その中には、他の十八匹をはるかに上回る、巨大な二匹の毒蛇が収容されていた……。


 はい、一言で説明するなら、「軍用潜水艦の中に毒蛇が20匹ほど溢れてしまいました」という、実に分かりやすいお話です。明らかに『スネーク・フライト』に便乗して売り出してますが、あれもタイガイな内容でしたからね。だからこっちもタイガイな内容ですよ
 いや、タイガイだから悪いのかって言うと、べつにそういうわけでもないのですが。まあ、言葉の綾です。

 とはいえ、全体的にパッとしない作品なのも確か。登場する大蛇からして、他の大蛇映画に比べると結構しょんぼりなサイズ。もう一つの売りである潜水艦アクションの方も、決してド派手な展開があるわけではなく。スケールがでかそうな割には、何だか小ぢんまりとした内容でした。
 そんな中でこの作品の見所を挙げるとするなら、やはり何と言っても「助手」じゃないでしょうか。自分の欲望を優先するあまり、周りに迷惑を掛けまくるという、まあ、この手の映画ではお約束の人間なのですが、そのどうしようもなさを列挙していくと……。

・実験の手伝いをさせていた村人が毒蛇に噛まれたら、放置して逃げる。
・不注意で手を滑らせて、血清の入ったビンをほとんど粉々にする。
・散々四匹だけと言われたにもかかわらず、すべての蛇を潜水艦に持ち込む。
・残り少ない血清を自分の手元に置いておこうと、医療室から盗み出す。

 実にいい働きをしてくれます。で、この手の人は、それはもう惨たらしい死に方をするものと相場が決まっているのですが、本作ではそれほどでもなかったり。普通に噛まれて死んだだけでした。ちょっと消化不良。
 それともう一つの見所として、「女体にからみついた毒蛇を、刺激しないように注意しながら、男がそっと剥がしてやる」という、相当特殊なフェチズムに満ちたお色気シーンがありました。
 いや、だから何だと言われても知らんけど。

テーマ : B級映画
ジャンル : 映画

tag : 映画 モンスター

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