『宇宙は多元かつ並行につき、僕と君は恋をする。』第23回

 連載記事『宇宙は多元かつ並行につき、僕と君は恋をする。』の第23回になります。
 エピローグ。
 勇輝は紗耶香を想い続ける。ある一つの可能性を信じて……。

※こちらは、拙作『リバース;エンド』の初期プロットを、簡易小説として書き改めたものです。


 * * *

◆エピローグ

 それから一週間が経った。
 世界は、平和のままであり続けていた。
 もちろん平凡な……というには無理があった。あれから人類がいくつもの事実を知り、世界規模の騒ぎが起きたのは当然だった。
 それでも、これ以上大きなことは起きない。すべては紗耶香の手で守られたのだから。

 そんな中、深山享子は僕にこう言った。
「……紗耶香ちゃんのこと、忘れようと思うの」
 すべてを日常に戻すための、最後の手続きだ。長年紗耶香の親友を演じてきた享子にとって、その記憶は、今はただ辛いものでしかなかったのかもしれない。
 だけど――僕は違う。
「僕は忘れないよ。紗耶香のこと。……絶対に」
 ……並行宇宙は可能性の世界。僕が紗耶香のことを想う限り、どこかに必ず存在するはずだ。
 天永紗耶香が普通の高校生で、僕と恋に落ち、幸せに暮らしていける――。そんな世界が、きっと。

 だから僕は、これからもノートに書き続ける。
 天永紗耶香がヒロインの物語を。

 宇宙は多元かつ並行である。ゆえに、僕と紗耶香は恋をする――。

テーマ : ライトノベル
ジャンル : 小説・文学

tag : リバース;エンド 多元宇宙

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