怪物映画レビュー 『ピラナコンダ』

原題:PIRANHACONDA
2011年・アメリカ

 ハワイの島を流れる川に定期的に湧く、伝説の怪物・ピラナコンダ。アナコンダの胴体にピラニアっぽい顔を持つという、お前どう見てもアマゾンに棲んでないとおかしいだろ的なこのモンスターを追っていた博士は、巣で緑色の粘液をドバドバ分泌する卵を採取中に怪物の襲撃を受け、島に取り残されてしまう。
 一方その近くでは、B級映画撮影隊の御一行様が、ロケの真っ只中。さらにはその主演女優(代表作:『山男の人質』)を誘拐して身代金をせしめようと企む、黒服とグラサンでバッチリ決めた武装グループまでもが暗躍していた。
 そもそも武装してまで誘拐したいような相手かって話はともかく、彼らに襲われて誘拐された女優、監督、女脚本家(ヒロイン)の三人。さらには博士までが、やつらのアジトに迷い込んで、ついでに囚われてしまう。
 辛くもグループの襲撃から逃れたスタントマン(主人公)は、ヒロイン達を助けようと、仲間とともに武装グループのアジトへ。だがそこへ、さっきまでテキトーにその辺の姉ちゃんを食い荒らしていた蛇も参戦。主人公、武装グループ、蛇という、アレな三つ巴の戦いが始まった。
 普段着に安いマスクだけでホラーヒーローを演じる主人公。せっかく武装グループから逃げ出したのに、蛇がいたから戻ってくるヒロイン。助かりそうで助からない監督。蛇に仲間を殺された怒りをなぜか主人公にぶつける、武装グループのリーダー。なんか気づいたらシレッと二匹いた蛇。などなど。彼らがジャングルの中で繰り広げる一大サバイバルに、果たして決着はつくのか!


 なんだこれ、ピラニアの頭仕事してないじゃん。せいぜい人間に噛みついたら相手が血煙に変わって消滅みたいな、雑な捕食シーン作るだけしか役立ってないじゃん。あとアマゾンで撮影する予算なくてハワイにしただろ、これ。

 ……そんなツッコミはともかく、開幕からテーマソングが無駄にノリノリな本作。パッケージにも描かれた、黄色と黒のシマシマのド派手な大蛇が目を惹くわけですが、一方で目の保養なのか何なのか、とりあえず登場するお姉ちゃんのほとんどが胸の谷間を覗かせるのは、もう徹底しすぎてて笑いが出るレベル。もちろんみんな血煙だけどな!
 そんなわけでまあB級なんですが、とにかくジャブ的なツッコミどころがやたらと多いのが特徴。いや、あらすじ内でも触れましたけど、せっかく誘拐犯から逃げたヒロインが、追手が蛇に食われたからってだけでまたアジトに戻ってきた時は、ちょっと何が起きたのかよく分かりませんでした。
 そして車を追って走る蛇の超スピードに大爆笑。その蛇が巣で卵をいっぱい産んでるんで、どうにかこれを退治しないといけないわけですが、主人公の「母親を殺せば敵は全滅する」という理論にまた困惑。おいおい、相手は蛇だぞ? 宇宙からやってきたクイーンナンチャラとかじゃないぞ?
 しかも死闘の末一匹倒して、「さあもう一匹はどうするのかな」と思って見てたら、唐突にキスを始める主人公とヒロイン。いや、なに解決モードになってんだよとツッコもうとした瞬間、そんなバカップル二人をもう一匹の蛇がサックリ消滅させて、こちらが唖然とする間もなくエンドロールに突入。
 もう無理矢理すぎてどうしていいか分からないオチでしたとさ。

 はい。楽しめたから良作ってことで。

テーマ : 映画感想
ジャンル : 映画

tag : モンスター 映画

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