怪物映画レビュー 『ダーク・フェアリー』

原題:DON'T BE AFRAID OF THE DARK
2011年・アメリカ

 建築家の父親を持つ幼い少女。彼女は両親の離婚後、しばらく都会で母親と暮らしていたが、その後田舎に再婚相手と移り住んだ父のもとへ引き取られる。
 少女の新たな住まいは、改築された古い屋敷。父にも、父の恋人に馴染めず、孤立する少女……。だがそんな時、地下室の奥にある穴から、何かが少女に囁きかけてくる。
「友達になろう」
 一見優しそうなその声の主は、しかしとても邪悪な意思に満ちていた。光を恐れ闇の中を徘徊し、子供をさらっては、その歯や骨を食らう……。それは昔からこの家の地下に住んでいる、不気味な妖精達だったのだ。
 妖精達は家の中に点在する闇を伝い、執拗に少女を狙って現れる。怯える少女の話を信じてくれるのは、父親の恋人ただ一人。だが妖精達の残忍な魔の手は、そんな二人に刻一刻と迫っていた……。


 もともとは『地下室の魔物』というテレビ映画のリメイク作品だそうです。
 冒頭からジジイがメイドの歯をノミと金づちで叩き折るというすげぇシーンがありますが、後はいたって安心して見られる雰囲気。いや、主人公の女の子の怖がり方が半端じゃなかったり、耳の穴に針金が突き刺さりかけたり、妖精さん眉毛濃いなぁと思ったら実はオチが……だったり、いろいろあるものの、全体的にはドギツサも薄く、小奇麗な作りになっている印象を受けました。
 さすがにホラー慣れした目で見てしまうと、感心こそすれ恐怖を味わいにくいというのが正直なところですが、それこそ、ちょっとませたぐらいの年頃の子供が見るのには、ちょうどいいホラー作品かもしれません。

 ところで、個人的に特筆したいのは、この作品に登場する恐怖の対象が「妖精」であるという点。
 日本では「怖い妖精」と言われてもピンと来ないかもしれませんが、そもそも妖精は日本でいうところの妖怪みたいなものですから、人間に危害を加えることも多いですし、充分ホラーの題材になるわけです。
 劇中で屋敷の庭に生えているサークル状のキノコ群なんかは、思いっきり妖精を暗示させるものですね。踏み潰されちゃってましたけれども。
 で、こういった妖精を題材にしたホラー作品というのが、もっと増えればいいのにと思う次第。ゾンビも幽霊も悪魔もだいぶ食通気味な中、まだまだホラー映画としてはマイナージャンルに留まっている、この「妖精」。きっと開拓のしがいがあるんじゃないでしょうか。

テーマ : 映画感想
ジャンル : 映画

tag : モンスター 映画

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