怪物映画レビュー 『パラノーマル・アクティビティ』

原題:PARANORMAL ACTIVITY
2007年・アメリカ

 主人公は、とある同棲中のカップル。とても仲睦まじい二人だが、女は小さい頃から、超常現象に悩まされていた。
 常に付きまとう異音や怪しい影。それは今二人が住んでいる、この家でも起きている。男はその一部始終を映像に捉え、原因を突き止めようと、高価なビデオカメラを購入。さらに二人が寝ている間も寝室でカメラを回しっぱなしにし、そのすべてを記録しようとする。
 ……そして恐怖の日々が始まった。夜毎起こる不気味な超常現象の数々に、ヒステリックになっていく二人。やがて最終的に残されたカメラの映像に、映っていたものとは……?


 記録映像風に撮影されたフィクション。いわゆる「モキュメンタリー」の一種です。
 低予算で作られた作品が思わぬヒットで高収益という流れは、モキュメンタリーの大御所ともいえる『ブレアウィッチ・プロジェクト』に通ずるものがありますね。でもって日本でも、この『パラノーマル・アクティビティ』は、とにかく「怖い!」を売り文句に宣伝していた模様。そう言えば、なんか異様に怖がる観客の映像とかがCMで流れていた気もします。

 さて、この作品のキモは何と言っても、寝室に仕掛けられたカメラ映像。もともと「夜寝ている間に何かが起きていたら……」というコンセプトのもとに作られた作品ということで、面白さはそこに集約されていると言っていいでしょう。言い換えれば、要するに他のシーンはなくてもいいおっと。
 謎の怪音から始まり、ドアが独りでにバタンと閉まったり、勝手に明かりがついたり、女が立ち上がって一時間以上微動だにせず男を見つめていたり(これが一番怖かったよ)、見えない何かにベッドに潜り込まれたり、見えない何かに足を引きずられたり。日を追うごとにエスカレートしていく内容が、実に面白いわけです。
 ただこれについては、「リアルに見せる」という制約がある以上、あまり突飛なことはできないんですよね。唐突に特殊メイクの化け物が乱入とか、そういうのは無理。あくまでジワリとくる、ナマっぽい怖さを見せなければならない。そういう意味でも、一時間立ちっ放しは本当に秀逸。
 ……だからこそ、オチはひどいなぁと思うわけです。女に奇抜な動きをさせた時点で、いきなり嘘臭さ全開。一応没版のオチ(首切りエンド)も見たのですが、こっちの方がまだ常識の範囲内。っても、やはりやりすぎ感は否めず。
 そんなわけで、題材はいいので、あと一押しが必要だったなぁと思った次第です。
 まあ、怖いのにドア開けっぱなしにして寝るなよとか、他にも言いたいことはあるわけですが……。それ以上に日本版ソフトになぜか付いてきた稲川淳二さんの雑なオーコメがツッコミどころ全開だったので、大抵の粗は呑み込めそうな気がしました。

 稲川さん、頼むから本編そっちのけで怪談話し出さないでください。カッチカッチカッチカッチとかやめてください。本編より怖いんで。マジで。

テーマ : 映画感想
ジャンル : 映画

tag : モンスター 映画

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