怪物映画レビュー 『ダークスカイズ』

原題:DARK SKIES
2013年・アメリカ

 会社を解雇された父親。営業トークが下手な不動産業の母親。反抗期の長男。幼い次男――。そんな家族が暮らす家に、ある夜から奇妙なことが起こり始める。冷蔵庫の食料が何者かに食い荒らされたり、写真立てに入れて飾ってあった写真が根こそぎ盗まれたり……。
 始めは子供たちに疑いがかかった。だが防犯用の警報装置は、「犯人」が明らかに外部から侵入してきた事実を、アラームで示していた。では、犯人とは何者なのか。
 母親は見てしまう。真っ暗な次男の寝室に佇む、不可解な黒い人影を。明かりを点けた途端に消滅したそれは、果たして次男が怯える空想上の存在「サンドマン」なのか……。
 しかし、次々と起こる怪奇現象は、やがて「犯人」の正体を自ずと浮かび上がらせていく。磁場の乱れによって家に激突する鳥の群れ。父親の耳の裏に現れた奇妙な傷跡。母親の記憶の一時的消滅に、長男の体にいつの間にか焼きつけられていた幾何学的図形――。
 ついに「敵」の正体を知った一家は、団結し立ち向かうことを決意するが……。

(以下、真相のネタバレあり)


 いかにも幽霊とか悪魔とか呪いとかが出てきそうなホラーだなぁと思ってレンタルしたら、見事に宇宙人でした。
 まあ、別作品でもちょくちょくこういうケースがあるんですけど、向こうは日本と違って、怪奇現象の理由づけとして「宇宙人」ってのがかなりメジャーな位置にあるんですよね。それこそ日本だと幽霊とか、昔なら天狗や鬼、狐狸や憑き物の仕業とされていた「不可解な現象」。それは何か妖怪的なものによって引き起こされる――と考えるのが日本人的思考であって、だからそこに「宇宙人」というSF的存在が持ち出されてしまうと、途端にネタ臭が増してしまう。
 もっともこれは、アメリカで「宇宙人」というのが一種の妖怪的存在としてまかり通っていることの表れでもありますし、逆に言えば、日本人が考えている「心霊現象」が「宇宙人」と同レベルだってことの表れでもあるわけです。これはもう文化の違いでしかないので、仕方のないところですね。

 ……多少脱線しました。で、宇宙人です。
 この作品、敵が宇宙人と判明した後も、ガチでホラーとして撮っています。その点は上述の文化的価値観を思えば、むしろネタに走らずにきちんとやり遂げたところを評価したいです。一家を襲撃するグレイを、あくまで不気味なシルエットのみで描写した演出もマル。
 全体的には、『エルム街の悪夢』を思わせる、夢と現実の境が曖昧になる展開が目立ちました。言わば、エルム街×ポルターガイスト×宇宙人でしょうか。以前、ローズマリーの赤ちゃん×宇宙人な『ノイズ』なんていう宇宙人ホラー作品もありましたが、『ダークスカイズ』もその系統に近いのかもしれません。

 それにしても、長男の悪友のクズっぷりが見事でした。ワニ映画なら食われてたレベル。
 あと、AVに影響されすぎな長男に吹く。

テーマ : 映画感想
ジャンル : 映画

tag : モンスター 映画

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