怪物映画レビュー 『リクイッド・ウッズ 樹海』

原題:YELLOWBRICKROAD
2010年・アメリカ

 70年前、とある小さな町で起きた、住民全員の集団失踪事件。彼らは森の中の「イエローブリックロード」と呼ばれる道を行き、そして消息を絶った。一部の者は死体で発見され、唯一警察に保護された生存者も、しきりに耳を押さえながら怯え続けた……。
 結局事件の真相は不明のまま。果たして、彼らの身に何が起きたのか。それ以前に、なぜ彼らはイエローブリックロードを歩いたのか――。
 ……そして時は現代。事件の謎を解明すべく、新たに調査チームが結成された。メンバーは、カメラマンや心理学者ら八人。長年地元民に隠されてきたイエローブリックロードの入り口を見つけ出し、森へ分け入った調査チームは、しかし常に聞こえ続ける不可解な「音」に心を蝕まれ、次第に狂気に陥っていく。
 やがて苛立ちを募らせたメンバーの一人が、仲間を惨殺してしまう。引き返そうにも、計測器や磁石は出鱈目な状態で、当てとなる地図も存在しない。そして行く手に現れた「壁」の先には、やはり果てしない道が、無限とも思える荒野をどこまでも延びていくのだった……。


 モンスター:イエローブリックロード
 武器:歩くと気が狂って死ぬ

 いや、もはや怪物映画ですらないのですが、一応超常現象ホラーってことで、ここでレビューするわけです。
 あ、一応怪物らしきものとして、顎の外れた変なカカシがいましたけども。ちなみにこの作品、『オズの魔法使い』を下敷きにしているようです。カカシもその一環でしょうね。
 もっとも日本では、『オズ』と言われてもピンと来なくて、「女の子がブリキとカカシとライオンを連れて、異世界で魔女を退治する話」ぐらいの認識しかないわけですが……。そこできちんと事前に『オズ』を勉強しておけば、この『リクイッド・ウッズ』なる映画を正しく理解することができたのかもしれません。
 ……ええ、理解不能なんですよ、この映画。

 BGMをほとんど使わずに、登場人物達が空耳的に拾う「音」を背後でザワザワと流したりして、なんかこう、不気味な雰囲気を実に上手く出してるんですよ。登場人物の会話も変な箇所でぶつ切りにしたりして、違和感というか焦燥感というか、とにかく見てて不安定な気持ちになるんですね。
 で、その不安定さが続いた結果、内容が頭に入ってこなくなる。で、寝る、と。ダメじゃん。
 そうかと思うと、いきなり破壊音波ばりの大音響が走って、メンバー全員が頭を押さえて呻いたり。何これギャグですか。
 あと、狂った一人が仲間を殺すのに、武器とかじゃなくて、腕力にものを言わせて足をもぐとか。何この唐突かつ雑なスプラッター。
 しかも、これがもう実に気前よくもげるんですよ。おかげで毒毒モンスター思い出しちゃったじゃないですか。やだー。

 最終的には、みんなで気が狂って殺し合って終了。一方単独行動に出た主人公は、ゴール地点で怪しい町に迷い込んで、そこで樹と化した奥さんを見つけました……ってオチです。マジで意味が分かりません。
 前言撤回します。こんなもん、『オズ』知ってようが知らなかろうが、分かるはずがありません。

 そんなわけで、割かしダメ映画の部類だと思うんですけども、これが仮に数十年前ぐらいの作品だと、「古き良きB級カルトホラー」みたいな扱いになっていたのかな~なんて想像もして、何だかうんざりしてしまうのでした。はい。

テーマ : 映画感想
ジャンル : 映画

tag : モンスター 映画

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