怪物映画レビュー 『メガ・シャークVSメカ・シャーク』

原題:MEGA SHARK VS MECHA SHARK
2014年・アメリカ

 干ばつ対策のために採取され、海上を運搬されていた巨大氷山。だがその中に閉じ込められていた巨大ザメがエジプトで目覚め、氷山を割って復活してしまう。運んできてくれた貨物船を尻尾ではたき、はるか彼方のサハラ砂漠まで吹っ飛ばして、スフィンクスの頭にぶつけて粉砕するという、シリーズお約束の一発芸を見せたサメは、その後海中に逃走。事態を重く見た国連は、このサメを倒すべく、巨大なサメ型潜水艦を開発し、戦わせることにした。
 人工知能搭載で遠隔操縦も可能。魚雷を装備し、装甲には高圧電流を流すメカ・シャーク。その試作機は、唐突に襲ってきたダイオウイカ二匹を電流で返り討ちにするという、海底軍艦ばりの大活躍。さらに出撃した実戦機も、ジャンボを狙って跳躍したサメを追って自らも跳躍し、超高空で撃墜するという、ドラゴンボールばりの高スペックだったが……。いざ魚雷を撃っても、サメが持つ超回避スキルのおかげで、相手に命中させることができない。
 死闘の末に味方艦を誤爆してしまったメカ・シャークは、主人公の手を離れ、軍の指揮官に委ねられることになる。だがその時、人工知能にエラーが生じ、メカ・シャークが暴走を始めてしまう。いかなる人的被害も顧みず、サメに襲いかかるメカ・シャーク。サメの反撃を受け、オーストラリアの陸上に打ち上げられたメカ・シャークは、まさかの「陸上モード」へとチェンジ。シドニーのど真ん中で無差別破壊行動を開始した。
 主人公達は暴れるメカ・シャークを海に誘導し、再び巨大ザメと戦わせ、共倒れを狙おうとする。だがそれは、彼らが友情を築き上げてきた人工知能との別れをも意味していた……。


 あれ、あらすじが意外と面白そう……?
 新世紀の人気モンスターパニック映画、『メガ・シャーク』シリーズの第三弾。巨大タコ、巨大ワニと来て、今度は何とVSするのかなと思っていたら、まさかのメカですよ、メカ。まずはこのセンスに脱帽。
 とはいえ個人的には、ここでメカゴジラばりの超兵器を期待してしまったのが失敗だったかもしれません。外見こそ巨大ザメと酷似したメカ・シャークですが、まともな武器は体当たりと魚雷だけという、潜水艦に毛が生えた程度のもの。どうせなら空母みたいに多彩な火器でガンガン攻めるとか、鼻先がドリルになるとかすればよかったんですが。そんなだからシドニーで暴走した時も、ただ道路を走るだけという地味な暴れっぷりに、盛り上がりは今一つでした。

 しかし改めて見ると、第一作に比べて、視覚効果の出来が本当によくなりましたね。タコと戦ってた時なんか、同じ格闘シーンを何度も使い回してて、見ててゲンナリするレベルでしたからね。それが今や、大量のエキストラまで用意できるとは。
 ただその反動でしょうか、脚本自体の暴走具合は控えめで、いつもに比べて地味な印象でした。
 人工知能に仕組まれたエラーとか、陸上モードとかいった諸々の要素を見ると、もっと陰謀的な方向にも膨らませられたと思うんですよね。実はメカ・シャークは上層部が作り上げた殺戮兵器で、それを狙うテロリストなんかも交えて、三つ巴の戦いに……とか。うん、ありがちですよね。でも、それを悪乗りレベルでとことん突き詰めてくれるのが、このシリーズの良さだと思うので。
 そうね、もっと弾けていいのよ?

テーマ : 映画感想
ジャンル : 映画

tag : モンスター 映画

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