怪物映画レビュー 『ピラニアシャーク』

原題:Piranha Sharks
2014年・アメリカ

 民間団体が開発していた顕微鏡サイズの超小型肉食魚、ナノシャーク。新たな生物兵器として、政府からの支援金をもとに研究が進められていたそれは、しかし到底人間が制御できる代物ではなかった。水に触れた研究員の指を食い破って体内に潜入、内部から肉を食い荒らした肉食魚に、政府は兵器化を諦め支援金を打ち切ってしまう。おかげで大赤字を抱えた民間団体のトップは、怪しげな事業者と手を組み、この肉食魚を新たなペット「ピラニアシャーク」として売り出すことにした。
 やり手の通販会社とも連携して、たちまち大ヒットするピラニアシャーク。だが、驚異的な生命力を持つシャーク達は水槽の中であっという間に増殖。共食いさえしながら成長していく。その凶暴性から被害も続出。さらにはトイレに捨てられた個体が繁殖し、町中の水道管を泳ぎ回って、犠牲者を増やしていく……。
 それを阻止せんと立ち上がったのが、害虫駆除業者の三人組。と言っても一人はニート。それとは別に、シャークの研究が打ち切られたことでクビになった元団体職員も、シャーク殲滅のヒントを求めて、開発者である博士を捜し始めた。
 しかし悠長にはしていられない。早くも異変を察知した政府が、町を小型核爆弾で焼き尽くす準備に入ったのだ……。


 正直、嫌いじゃない。

 ピラニアとサメのハイブリッド……ではなく、あくまで漠然とした肉食魚。大仰なタイトルから、まさにパッケージイラストに描かれたようなモンスターを想像しがちですが、特にサメやピラニアの特性が混ざって~とかいう話ではありませんでした。
 サイズもちっちゃいですしね。なんか最近はサメっていうと巨大なのかなーと思いがちですが、全然そんなこともなく。ちょっと大きく育ってもせいぜいアジぐらいでした。
 終盤で進化して空飛ぶようになったけどな!
 どこのフライングキラーだって話ですよ。まあそれはさて置き、要は「極小サイズのピラニアが水道の蛇口から垂れ流されたらヤバいよね」っていう発想の方が重要っぽいので、むしろサメ要素がいらない気がします。だいたい作中でも、サメ要素なんてジョーズのパロディ台詞1回言っただけで終わりだったしね。
 いや、それ以前に安いCGで描写された魚群は、丁寧さのかけらも感じさせないヤッツケ感満載の代物。ぶっちゃけモンスターパニックとして見ると、底辺もいいところです。

 ところがこの映画、それでも意外と心に残ってしまう……というのも、登場人物一同が繰り広げるクッソ緩いコメディのおかげ。
 そのネタをいちいちここに書いても、「え、それ何が面白いの?」で終わる可能性が高いんでアレなんですけど、害虫駆除チームと元団体職員が合流するタイミングなんか、下らなさすぎて逆にハイセンスにすら思えてくるレベルでした。
 あとシャークを開発した博士二人が露骨に精神障害。よかったのかコレ。

テーマ : 映画感想
ジャンル : 映画

tag : モンスター 映画

お知らせ
最新記事
カテゴリ
ユーザータグ

モンスター 映画 告知 妖怪 妄想少女 モンスターハンター リバース;エンド 異世界妖怪サモナー アニメ 多元宇宙 ポケットモンスター 二次元名鑑 闇堕ち騎士がダンジョン始めました!! 小説雑感 PSP マキゾエホリック ウルトラマン ボードゲーム 世紀末オカルト学院 DS 3DS カクヨム 小説 相棒 

検索フォーム
リンク
月別アーカイブ