怪物映画レビュー 『リバイアサンX 深海からの襲来』

原題:The Creature Below
2016年・イギリス

 新たに開発された潜水服を用いての深海調査に、自ら志願した女性海洋学者。だが光の届かない海溝の、水深460メートルのポイントで、彼女は巨大な「何か」に遭遇する。闇の中に漂うそれは、まるで頭足類のように見えたが……。
 襲われて意識を失うも、研究チームの船に引き上げられ、一命は取り止める彼女。しかし襲われた時の記憶がない。一方破損した潜水服のエアタンクの中には、どす黒い色をした卵のようなものが紛れ込んでいた。潜水服を駄目にしたことで解雇された彼女は、卵を密かに持ち帰り、自宅のラボで研究を始める。
(ここでさりげなく、この海洋学者がミスカトニック大学出身だと分かる……って、クトゥルフ神話かこれ!
 卵はすぐに孵った。産まれたのは陸上でも生きられる、頭足類のような生物だった。だが光を極度に嫌い、どんな餌を与えても食べようとしない。生物の噴いたスミを顔に浴びた彼女は、次第に生物と同調するかのように、光を嫌い、スミを滴らせるようになっていく。
 そして――ついに生物の好む餌が分かった。血だ。その生物は、人間の生き血にのみ、異様な食欲を示すのだ。
 彼女は生物に血を与えるため、始めは自らを傷つけ、やがて次々と人を殺めていく……。


 クトゥルフの赤ちゃんを育てるのはとっても大変です。
 っていうだけの話です。マジで。

 いや、それだけで終わらせるのも何ですが、他に特筆したいことが何もないんですよね、この映画。
 ホラーとしては血糊がちょっと多いぐらいで地味だし、クリーチャーはしょぼいパペットだし、シーンの繋ぎ方は凝ってるけど、所詮低予算をカバーするには弱すぎだし。もうクトゥルフですねーぐらいしか興味を覚えるところがないっていう……。
 その点ではこの邦題も、何で『リバイアサン』のパチモンにしちゃったんだろうって感じです。ぶっちゃけリバイアサンよりクトゥルフの方が、まだホラーファンの食いつきがよかったんじゃないかって思えるんですけどね。何なんでしょうね、これ。

 お話のクライマックスで浜辺に大量の卵が流れ着いて、海の中からでっかいクトゥルフが頭を出すシーンなんか、しっかりパッケージ裏にカットが載ってるんですよ。これでタイトルを「クトゥルフ」にしてたら、レンタルする人も三倍ぐらい増えたかもしれないじゃないですか。たぶん。
 いや、それで「金返せ」って人も三倍に増えたかもしれないけどさ

 ほんと、何なんでしょうね、これ。

テーマ : 映画感想
ジャンル : 映画

tag : 映画 モンスター

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