怪物映画レビュー 『シン・ジョーズ』

原題:Atomic Shark
2016年・アメリカ

 海の放射能汚染によって、一匹のサメが突然変異を来した。真っ赤に染まり、背ビレが灼熱に燃え上がる。もはや生きた原子炉と化したサメは、火器で攻撃すれば周囲六キロを巻き込む核爆発を起こしてしまうに違いない。また、一定時間海水に晒されていない状態でも、臨界を突破して自爆する危険がある。
 本能に任せて次々とビーチを襲撃するサメ。人々は灼熱の牙で体を切断され、その血しぶきに触れただけでも激しい熱で爆発する。浜には焼け爛れた魚の死骸が大量に打ち上げられ、それを食べても爆発する
 もはや一刻の猶予も許されない。ビーチを守るライフセイバーのニーチャンとネーチャンは、ネット配信番組のスタッフや盗撮動画マニア、かつて科学者だった船長らとともに、ドローンを武器にサメ退治に乗り出すのだった。


 Q:放射能に汚染された魚を食べたらどうなりますか?
 A:爆発します。

 というわけで、灼熱のサメが大暴れする、イロモノサメムービーの一つ。邦題がやっちまった感満載ですが、放射能で突然変異した動物が火を吐けるっていうのは、ぶっちゃけ日本では常識なので、まあしょうがないですね。
 登場する真っ赤なサメは、炎と煙のエフェクトがなければただの血染めにしか見えない出来なので、別の意味で迫力があるわけですが、それでもフライボードの水流でセルフ火の輪くぐりをしたり、パラセーリング中の観光客を上空でボウボウ炎上させたりと、まあまあのユニークな暴れっぷり。
 もっとも一番の笑いどころは、魚を食っただけで店ごと大爆発したレストランにすべて持っていかれた感もあり。笑いといえば、オッサンが考えたようなコッテコテのギャグがちょくちょく入るのは何なんでしょうか。
 それでもサメ退治に挑んだ主人公達が次から次へと失敗を重ねて万策尽き、ついにサメを倒す手段がなくなった……と思わせてからの伏線回収は、案外悪くないシナリオだったと思います。まあ、ドローンやらユーチューブやらツイッターやら、ネット界隈のネタがいささか(いや、かなり)くどいかなって気もしましたが。

 緩いという点では、おそらく近年のサメ映画の中でも指折りの緩さなんで、そういうコントみたいな乗りが好きな人向けです。
 『メガ・シャーク』シリーズみたいなガチでイカレタものを想像して見ると、肩透かし感を食らうかもしれません。

テーマ : 映画感想
ジャンル : 映画

tag : モンスター 映画

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