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ゲゲゲの鬼太郎第6期・第19話『復活妖怪!?おばけの学校』 感想

 今回は黒いオッサン(仮)との初顔合わせ編。相変わらずモソモソとした、よぅ分からんオッサンでした。
 いやしかし、それよりもメインは、復活した四妖怪との対決。たんたん坊、二口女、かまいたち、見上げ入道……と四人もいるのに、妙に少なく感じてしまうのは、内三人がワンセットの方々だったからかもしれません。

 ちなみに、過去に倒された妖怪達が再び敵として再登場する話と言えば、原作では「妖怪大裁判」が有名です。
 そこでは、一度倒されたはずの妖怪がなぜ復活するか――という説明は特になく、むしろそんな細かい設定を水木漫画に求める方が野暮でしょってぐらいのものなんですが、とにかく敵のオールスターぶりが楽しいです。見上げ入道や天邪鬼、おどろおどろといったガチな面々はもちろん、妙に小型になった蛟龍、当時一度きりのゲストキャラ扱いだった猫娘なんかも混じっていて、なかなかにカオス。
 まあ、「妖怪大裁判」は名エピソードなので、きっと第六期でもやってくれることでしょう。
 この他、アニメ版での敵妖怪再登場エピソードと言えば、第三期の「妖怪香炉 悪夢の軍団」(原作は水木プロ版鬼太郎)や、第四期の「悪夢!妖怪地獄」なんかがパッと思い浮かびます。また、再登場した妖怪達と敵対ではなく共闘したエピソードとして、第三期の「妖怪ハンター ヒ一族」なんかも、個人的には忘れ難いところです。

 話を戻して今回は、蘇った四妖怪が異空間に学校を開設。子供達を集めて、妖怪に作り変えようとしていた――という展開は、実は原作版の「見上げ入道」をベースにしたもの。謎の巨大ローラーも原作からの登場。こうして見ると、今回は純粋なオリジナルエピソードというより、「見上げ入道」のシーズン内再アニメ化という側面が強かったように思います。
 また妖怪城の三妖怪についても、「子供をさらって妖怪に作り変える」という行為は、実は完全に原作に準拠したもの。つまり見上げ入道にせよ、妖怪城の三人にせよ、原作では登場エピソードこそ異なれど、まったく同じ目的で子供をさらっていたわけですね。
 今回はたまたま、シーズン初期の敵キャラということで同時に復活したのかもしれませんが、そんな彼らの原作での共通項を、ここで改めて生かしてくれたのは、一原作ファンとして嬉しい限りです。

 さらにもう一つ嬉しいのは、今回の戦いが、きちんと初登場時のエピソードを踏まえたものになっていたこと。
 互いの手の内(秘法霊界流し)や弱点(見上げ入道見越したり)がすでに分かっていて、個々の因縁(入道とねこ娘、たんたん坊とまなちゃん)もあって、それらがしっかり反映されたバトルになっていたため、こちらは第六期ファンとしてポイントが高かったところです。
 ねこ娘の「遅いよ」までやってくれたんだから、これはニヤリとせずにはいられません。

 あと、今まで割りと空気だった蒼馬くんがちょっと活躍してましたね。
 第一話では、まなちゃんとのラブコメ担当係かと思ったら、ただの嫌なやつみたいになってて、すっかり存在を失念していましたが……。
 ここへ来てまさかの巻き返しなるか。いや、しかしまなちゃんはねこ姉さんとイチャイチャしててください。お願いします。

 そんなわけで、バトル部分についてはかなり満足なのですが、純粋にシナリオだけを見ると、少し肩透かしだった部分もあります。
 今回、見上げ入道達は学校の教師として振る舞っていましたが、彼らの掲げた教育理念は、子供達のことを第一に考えた素晴らしいものでした。だからこそ、子供達も元の世界には帰らず、学校に留まっていたわけです。
 ただ、もちろん妖怪達の態度はすべて演技で、本当は子供を妖怪に作り変えようとしていた――という真意が明らかになるわけですが……。
 僕が肩透かしだと感じたのは、まさにこの部分でした。
 うーん、これって、わざわざ子供達を騙す必要があったんでしょうか。原作版「見上げ入道」と同じように、「最初から誘拐してスパルタ教育」でも、話は成り立つんですよね。視聴者的にも、その方が見ていて楽しいですし。
 あるいは、妖怪達は本気で素晴らしい教育理念を掲げているのだけど、その果てには「子供達のためを思って彼らを妖怪にする」という結論が待っていて、それに気づいた子供達がピンチに……という展開でもよかったかもしれません。これはこれで深みのある話になりそうな気がします。
 しかし実際にはどっちつかずだったせいで、非常に中途半端な印象を受けてしまいました。教育理念の部分については、何か社会派っぽい要素を入れてみたくて、わざわざ捻じ込んだだけみたいな気が……。
 いや、そもそも子供が学校を嫌うのは、教育に不満があるからじゃなくて、単に遊びたいからってのが大半では? 素晴らしい教育体制の学校だから帰りたくないなんて、そんなアホなことがあるんかい、と。
 まあ、それ言っちゃうとストーリーが大きく破綻するだけなんで、やっぱり原作ばりのスパルタでよかったんじゃないかなぁ、と。
 今回は良回だと思いましたが、一方でそんな感想も抱いた次第です。はい。

 そして豆知識。アイキャッチに出てきた「大かむろ」について。
 実は水木先生の妖怪画ラインナップには、たんたん坊という妖怪が入っていません。たんたん坊は、あくまで「鬼太郎」のオリジナルキャラクターです。ただし、たんたん坊と同じデザインの妖怪がいて、それがこの「大かむろ」というわけです。
 たんたん坊と大かむろは、どちらもデザインの元ネタが同じで、江戸時代の『絵本小夜時雨』という本に描かれた、大入道の絵がモデルになっています。したがって姿は同じですが、キャラクターとしてはまったく別物ということになります。
 ちなみに、水木先生の「大かむろ」の絵と解説は、上記の『絵本小夜時雨』をベースにしていますが、大かむろという名前自体は、本来は別の妖怪のものです。鳥山石燕が創作した「大禿(おおかむろ)」がそれです。水木先生が絡んでいない妖怪本に「大禿」が載っている場合、それは本来の石燕版を指している可能性があります。
 ……以上、ややこしいですが、覚えておくと誰かに自慢できるかもしれません。誰にだよ。


 今週はここまで。
 来週は――この時期ということで、そろそろ来るんじゃないかと予想していましたが、やはり来ましたね。
 はい、「妖花」です。
 原作では「何も起きない、しんみりしたエピソード」としてお馴染みですが、アニメ版では結構アレンジが入ることが多いです。
 さて、今回はどうなるでしょうか。楽しみに待ちたいと思います。

テーマ : ゲゲゲの鬼太郎
ジャンル : アニメ・コミック

tag : ゲゲゲの鬼太郎 水木しげる 妖怪 アニメ

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