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ゲゲゲの鬼太郎第6期・西洋妖怪軍団を予習しよう

 アニメ「ゲゲゲの鬼太郎」第六期。
 前回も少し触れましたが、十月からはついに西洋妖怪編がスタート。しかしいざスタートしてしまうと、西洋妖怪についてのあれやこれやを書くのに、大幅に時間を割く羽目になってしまうに違いない……。
 そんな予感がひしひしとするので、その辺りのところを今のうちに、いろいろ書いておこうと思います。
 まあ、予習みたいなものですね。
 では行ってみましょう。


◆原作に初めて西洋妖怪が登場したエピソードは?
 これは言うまでもなく、「妖怪大戦争」……と言いたいところですが、厳密には少し違います。実は貸本時代の「墓場鬼太郎」で、すでに何体か、西洋出身の怪奇キャラクターが登場していました。
 一番初めに登場したのは、魔人ドラキュラの四代目。夜叉と獲物(人間)を巡って争いになり、相打ちになりましたが、その死体から「吸血木」と呼ばれる怪植物が誕生しています。
 それから、人狼(ひとおおかみ)。彼はねずみ男と結託して鬼太郎を亡き者にしようと企み、逆に鬼太郎の力で命を失ってしまいました。

 ドラキュラと狼男と言えば、どちらも当時のメジャーな怪奇キャラクターでした。もちろん洋画の影響ゆえですが、だからこそ怪奇漫画に登場させる大物として、彼らは打ってつけだったのでしょう。序盤にしていきなりドラキュラを出すというのも、いかにも出し惜しみしない水木先生らしいチョイスだったと思います。
 ちなみに同じ貸本版では、「ボクは新入生」というエピソードにも、モブ的な形で、フランケンシュタイン、狼男、ドラキュラが登場します。フランケンシュタインが鬼太郎作品に出演したのは、これが初でした。

 ただし、彼らはあくまで怪奇キャラクター、あるいは漠然としたお化けであり、「西洋妖怪」という特別な呼称では括られませんでした。
 そんな彼らが西洋妖怪として華々しく再デビューし、日本妖怪と対立する存在として描かれた初めてのエピソードは、やはり「妖怪大戦争」だったと言えるでしょう。


◆西洋妖怪軍団の代表メンバーは?
 バックベアードを筆頭に、魔女、ドラキュラ、狼男、フランケンシュタイン。この五人が、アニメ、ゲームなど様々な派生作品上で黄金メンバーとして扱われています。
 この組み合わせは、西洋妖怪軍団の実質的なデビューエピソードである、「妖怪大戦争」に基づいています。ただし同作には、他にもモブ的な西洋妖怪が多数登場しています。あくまで代表格がこの五人だった、というわけですね。

 ちなみに「妖怪大戦争」のドラキュラ、狼男、フランケンシュタインは、キャラクターデザインを見ても分かるとおり、やはり洋画の影響を受けての採用だったと思われます。この三人は、藤子不二雄A先生の「怪物くん」でトリオを組んでいたことでもお馴染みですから、やはり連載当時、それだけ「海外モンスター」を象徴する存在だったのでしょう。
 一方魔女は映画のイメージがありませんが、童話では馴染み深いキャラクターですから、やはり純粋にメジャーどころとしての採用だったと考えられます。
 バックベアードについては、イギリスのバグベアという妖精が名前の由来だろう……と推察されています。ただ、「バックベアードという名の、アメリカの妖怪」は、水木先生が創作したもののようです。


◆バックベアードが登場する原作エピソードは?
 ベアードが登場する原作エピソードはいくつかありますが、意外なことに、西洋妖怪のボスとしてのポジションを見せたのは、デビュー作の「妖怪大戦争」のみ。続いて登場した「妖怪ラリー」では、アメリカ代表として自動車レースに参加。各国の妖怪達と競う形になりました。あの体で車を運転する姿はなかなかシュールですが、むち打ち症になったりウイスキーを飲んだりと、活躍のしかたも結構シュールです。

 それから、チョイ役の登場だったのが、「鬼太郎のベトナム戦記」。こちらは「妖怪大戦争」の時のベアードと同一人物という設定ですが、特に敵に回ることはなく、目玉おやじに情報提供をしています。
 また一風変わったところでは、「妖怪ロッキード」というマニアックなエピソードにも登場しました。こちらはまさかの、鬼太郎の味方としての参戦。ロッキード事件の背後にいた魔女、ドラキュラ、狼男を倒すのに一役買っています。「妖怪大戦争」のことを思うと、かなり意外な役回りでした。

 一方、単体の敵としてメインで登場したエピソードが、「世界お化け旅行」シリーズより、「ベアード」。ここでのベアードは、宇宙旅行をするためのロケットを隕石に隠し、隕石に近づく者に次々と眩暈を起こさせていた……という、あまり害のないような設定でしたが、鬼太郎一行とはしっかり死闘を繰り広げました。
 そして最後に、「国盗り物語」シリーズより、「妖怪大相撲」というエピソードにも登場。ムー帝国の刺客というポジションながら、まさかの相撲大会に参戦。鬼太郎と相撲で対決する様は、妖怪ラリー以上のシュールさでした。僕は大好きです。


◆他の四人が登場する原作エピソードは?
 こちらも多数のエピソードが存在しています。
 「妖怪大戦争」以外にどんなものがあるのか、チェックしてみましょう。

 魔女は、絵物語形式で描かれた「魔女人形」、週刊実話版の「招かざる客」、お化け旅行編の「魔女サーカス」、80年代マガジン版の「魔女ロンロン」で、それぞれメインの敵として活躍しました。
 この他、鬼太郎と悪魔くんの対決を描いた「復活悪魔くん」では、事件の黒幕的なポジションとして暗躍。また「妖怪ロッキード」でも、ドラキュラと狼男を従えた黒幕として登場しています。
 サンデー版の有名エピソード「死神」で、鬼太郎の母に化けたのも、やはり魔女でした。

 続いてドラキュラは、まず「血戦小笠原」で、アジアの吸血妖怪達を率いて鬼太郎と戦っています。
 やはり彼は吸血鬼という設定から採用されることが多いようで、他にも怪作「相撲の巻」や、地獄編より「閻魔危うし!白骨軍団」でも、吸血鬼チームの一員として活躍しました。特に「閻魔危うし~」では、狼男も吸血鬼の一員として、ドラキュラとともに行動しています。
 またお化け旅行編では、世界の妖怪達を束ねるボス、その名も「ドラキュラ親分」として登場。狼男はその子分代表でした。

 一方フランケンシュタインと狼男については、他の西洋妖怪と組んでの登場がほとんどで、単体で目立ったエピソードがほとんどありません。
 フランケンシュタインは「野球狂の巻」で、墓の下高校の残忍教師・フランケン先生として登場した時が、最も目立っていました。
 狼男の方は、前述の貸本版(及びそのリライト版)を除けば、お化け旅行編で「狼男とゴーゴン」という、タイトルに名を冠したエピソードをもらっていますが……この話はあくまでゴーゴンがメインであり、残念ながら狼男は脇役止まりでした。

 この他、単体ではスポットライトを浴びずとも、チームで活躍したエピソードもいくつかあります。上記追外のものを挙げていくと……。
 まず、「妖怪ラリー」では、魔女、狼男、フランケンが、それぞれフランス、イギリス、ドイツ代表として登場。さらにアメリカのベアード、ソ連のグレムリン、中国の水虎、そして日本の鬼太郎と、ラリーで対決をしました。ここではチームではなく、全員が敵同士。特にベアードは反則技の連続で、周りに被害をばら撒いていました。
 続いて、「雪姫ちゃん」シリーズより「狙われた雪姫ちゃん」「妖怪「いやみ」」の二部作では、ドラキュラ、狼男、フランケンの三人がセットで登場。鬼太郎の妹である雪姫ちゃんを狙いました。
 ちなみにこの雪姫ちゃんシリーズには、「妖怪実力選手権大会」という、アレンジ版「妖怪ラリー」のようなエピソードがあり、そちらでは魔女が選手として、さらにフランケンが審判として登場しています。選手は魔女の他に、マーメイド、サシペレレ、ブイイ、ケルピイ、ガマ仙人、そして鬼太郎という面々になっていました。
 また「死神大戦記」では、サタン率いる西洋妖怪軍団の主力メンバーとして、ドラキュラと狼男が活躍。このエピソードではそれに加えて、ドラキュラの兄貴分であるミイラ男も登場しました。一方フランケンと魔女は、その他大勢的なポジションに収まっています。

 ……この他にも、モブ的な出演がいくつかありますが、割愛。
 いずれにせよ、四人ともかなりの頻度で登場していることが分かりますね。


◆過去のアニメ版での西洋妖怪軍団の扱いは?
 シーズンに応じて違いがありますが、あくまで原作をベースにしていた第三期までと、オリジナル要素が増えた第四期、そしてほぼオリジナルになった第五期以降で、かなり様子が変わってきます。

 第一期は「妖怪大戦争」で、ほぼ原作どおりの形で登場。船上ではしゃぐベアード様が印象的。(追記:失念していましたが、ここではフランケンが不在でした。)
 西洋妖怪軍団としての彼らの活躍はこれのみですが、「妖怪ラリー」ではアニメオリジナル要素として、各国の妖怪達が共謀し、鬼太郎の妨害を計るという展開がありました。これもある意味、日本妖怪VS海外妖怪軍団と言えそうです。
 この他、「魔女人形」「血戦小笠原」などもアニメ化されましたが、西洋妖怪軍団という括りからは外れてしまうので、これらは以降のシーズンも含めて割愛します。
 ちなみに第二期は、第一期の正式な続編だったため、エピソードの重複がなく、特にこのような軍団は出てきませんでした。

 第三期では、劇場版「妖怪大戦争」で、やはりいつもの五人が登場。城の上空で鬼太郎と空中戦を繰り広げたベアードを筆頭に、パワフルなだるま落としを見せたフランケン(でも虫が苦手)や、海亀一匹の血肉を丸ごと平らげたドラキュラなど、劇場版に相応しいダイナミックな暴れ方が魅力的でした。
 一方テレビ版では、「妖怪大統領こうもり猫」の冒頭で、西洋妖怪達が妖怪大統領選挙でバックベアードを選ぶという、オリジナルシーンがありました。ちなみに、選挙の進行役は狼男でした。
 また「世界妖怪ラリー」では、やはり原作どおりの面々がレースを繰り広げます。もっとも、第一期の時のように徒党を組むことはなく、むしろ騙し合い・殺し合い・何でもありのデスゲームに。最終的には、ベアードに騙された魔女が怒ってベアードを石化し、その魔女と狼男は、自分達を助けてくれた鬼太郎と和解するという、今にして思えば大変珍しいオチになっていました。

 そして第四期ですが……。
 何と、いつもの「バックベアードと四人の幹部達」という組み合わせが登場しない、異例のシーズンになってしまいました。
 ベアードの初登場は「激走!妖怪ラリー」。魔女、狼男、フランケンもこれが初登場……となりますが、この三人がテレビ版で活躍したのは、このエピソードが最初で最後でした。
 ちなみに他の参加者は、長江の水虎(以前鬼太郎と戦った日本の水虎とは別物ということで、名前に「長江の」と付きました)、ねずみ男、のっぺらぼう、猫仙人、そして鬼太郎。原作からグレムリンが抜け、ねずみ男を含む日本妖怪三人が追加されるという、これまた異例の組み合わせです。この第四期版「妖怪ラリー」は、国同士の代表の対決という要素がオミットされていたため、以前のゲスト妖怪を再登場させるには打ってつけだったのですが……それなりに強敵だったのっぺらぼうはともかく、なぜ猫仙人?(^^;
 一方劇場版では、「妖怪特急!まぼろしの汽車」で、ベアードを除く四人が集結し、鬼太郎と戦いました。リーダーはドラキュラ……ならぬ、その名も「吸血鬼」。また魔女、フランケン、狼男は、妖怪ラリーに登場したものとは別人のようでした。
 そしてテレビ版の方ではドラキュラの出番が一切なかったため(「血戦小笠原」は妖怪樹ならぬ吸血樹と、南方の吸血妖怪軍団のみが出演)、彼に該当するキャラクターが登場したのは、この劇場版一本のみとなりました。

 しかし、第四期の西洋妖怪軍団といえば、この劇場版ではなく、やはり96~99話にかけて展開した「妖怪王ぬらりひょん」四部作に登場したものを指すべきでしょう。
 強大な力を得て妖怪王となったぬらりひょんが、何とベアードを従え、西洋妖怪軍団を配下につけてしまいます。ベアード自身はぬらりひょんの寝首を掻くつもりでいて、途中そのような下克上も発生しましたが、最終的には妖怪王の力に屈することになりました。
 そして、この一連のエピソードでベアードの配下として登場したのが、その名も「西洋妖怪四天王」。ただし、いつもの面々にあらず。
 まずは原作「妖怪大統領」に登場したこうもり猫。ベアードの力で不死身の体を得たことで、鬼太郎を苦しめました。
 お次は魔女グルマルキン。原作では魔女に該当する……と言い辛いのは、やはり「グルマルキン」という妖怪そのものが、原作版鬼太郎ではなく、水木妖怪図鑑からの起用だったとはっきり分かるからでしょう。アニメでのグルマルキンはゴーレムを操る力を持っており、したがってゴーレムも西洋妖怪軍団の一員としてカウントできます。
 三番手は、まさかの雪姫ちゃんシリーズから、ブイイが登場。あまりにも意外な選出です。吹雪を操り、洋上で鬼太郎達と戦いました。
 そして四番手は、これまた妖怪図鑑から、ジャイアントが登場。五感に優れているため死角がないという設定でした。
 これらの四天王の他にも、やはり妖怪図鑑から、ウーストレル、ポルターガイスト、ヨナルデパズトーリがチョイ役で参戦しました。ただし戦いの中でとどめを刺されるような描写はなく、いつの間にかフェードアウトしていたため、エピソード終了後の消息は不明です。
 いずれにしても、この時点で「西洋妖怪軍団」という括りに大きな変化がもたらされたわけです。トップのベアードは固定ながら、他の原作エピソードに登場した西洋妖怪や、妖怪図鑑にのみ載っている西洋妖怪が参戦したことは、極めて画期的でした。
 いつもの四人が不在となってしまった点について、当時は寂しさも感じましたが、一方で「次はどんな西洋妖怪が出てくるんだろう」という毎週の楽しみがあったのも確かです。

 そして第五期。ここにおいてベアード率いる西洋妖怪軍団は、一エピソードのみのゲストキャラから一転して、定期的に鬼太郎と交戦する宿敵チームとしてのポジションを獲得しました。
 メンバーはベアードといつもの四人……なのですが、その「いつもの四人」はキャラクター設定を大幅に改変。自信過剰の魔女ザンビア、キザなドラキュラ三世、オネェな狼男ワイルドという名前を得た三人は、かつて鬼太郎達と戦った魔女、ドラキュラ、狼男から世代交代したヤングジェネレーションという設定でした。ただしフランケンだけは(人造人間という原典を考慮してか)そのままです。顔は丸くなったけど。
 そもそも第五期は、各妖怪達の性格付けにこだわったシーズンでもありました。西洋妖怪軍団とて例外ではなかったわけです。ただしベアードについては、押しも押されもせぬ大ボスというポジションは変わらず。加えてぬらりひょん率いる日本の悪党妖怪勢や、チーに率いられた中国妖怪らと睨み合う展開もあり、今後どのように彼らの勢力争いが進んでいくのかも楽しみの一つだったのですが……あいにくの番組打ち切りということで、決着はつきませんでした。残念。

 また第五期では、第四期の方向性も取り入れられてか、多数の西洋妖怪が軍団の一員として参戦しました。
 ベアード不在の「妖怪大戦争」でボス役を務めたミイラ男バルモンド。グレムリン、ゴーゴン、魔火&ゴーレム、パンサーといった一話きりのゲストキャラ達。そしてキャストにニヤリとしてしまう幹部、ヨナルデパズトーリ。加えて初代&二代目ドラキュラや、先代狼男、先代魔女……と役者も揃い、最終的には実に魅力的な軍団に育っていったと思います。
 それだけに、やはり打ち切りが本当に残念でした。


◆第六期の西洋妖怪軍団は?
 さていよいよ第六期です。すでに主要メンバーの情報が公式サイトに載っております。
 バックベアードはなぜかまつ毛が生えましたが、いつもどおりボスとして続投。一方配下の面々は、「お馴染みの四人をベースとしながらも、キャラクターそのものは一新する」という第五期方式。しかしキャラクター一覧を見る限り、第五期以上の改変を受けているようです。

 まず魔女ですが、何と姉妹になりました。妹はアニエス。姉はアデル。妹は鬼太郎の側につくようですね。一方姉は、軍団の将軍。ベアードに次ぐ二番手ということでしょうか。そして姉妹ともども美人です。

 フランケンシュタインは、キャラクターデザインがかなり変わりました。まさかのメガネショタ。ただしハルクばりの姿に変身もするようです。フルネームはヴィクター・フランケンシュタインですが、これは原典であるメアリー・シェリーの小説に由来しています。

 続いて狼男。名前はヴォルフガング。これまでは狼顔の怪人というデザインで統一されていましたが、今期は変身前の人間態の方がプッシュされそうですね。いかにも悪そうな顔のオヤジです。結構好きです。

 最後にドラキュラポジションのキャラですが……こちらはカミーラという女吸血鬼になりました。元ネタは言うまでもなく、百合吸血鬼でお馴染みのカーミラですね。原作は1872年に発表されたレ・ファニュの怪奇小説『カーミラ』。一方ブラム・ストーカーが『吸血鬼ドラキュラ』を発表したのは1897年ですから、吸血鬼キャラクターとしてはドラキュラよりも先輩ということになります。
 ちなみにカーミラは、原作版鬼太郎にこそ登場しませんが、水木先生は本の口絵にカーミラを描いたことがあります。
 このままドラキュラポジションは彼女のものになるのでしょうか。あるいは、ドラキュラもきちんと軍団の中にいて、途中から参戦してくる……という展開も面白そうですが、果たしてどうなりますかね。

 もちろん第四期以降の流れを見れば、お決まりの四人以外にも様々な西洋妖怪が登場する可能性は、非常に高いわけです。
 西洋妖怪編。今から楽しみです。

 ……おっと、まだ終わらないですよ?


◆最後に、その他の西洋妖怪を総チェック!
 ここまで挙げてきたメンバー以外にも、原作には様々な西洋妖怪が登場しています。もしかしたら今シーズンで参戦ということもあり得るので、原作で敵として登場した西洋妖怪達を、ざっくりとおさらいしていきましょう。

 まずはフランスから来た吸血鬼ラ・セーヌ。原作ではマガジン版初期の「手」というエピソードに登場。ここでは鬼太郎の手首に終始翻弄されており、妖怪らしい力は発揮できませんでした(そもそも当時の鬼太郎は、まだ「妖怪もの」ではなかった……と京極先生が指摘しています。確かに、あの時期に登場する敵達は、あくまで生物の範疇を超えていないものがほとんどでした)。
 しかし80年代マガジン版では、「吸血鬼ラ・セーヌ」とタイトルに名を冠して再登場。ここでは強力な吸血鬼として設定を一新し、鬼太郎ファミリーと激闘を繰り広げています。

 続いて「悪魔ベリアル」より、ポルトガルから来日した悪魔ベリアル。かつて日本を襲った際に烏天狗に力を封印されましたが、ねずみ男がいらんことをしたおかげで現代に復活。自らの肉体を目、口、耳、手、足の5パーツに分離してそれぞれを百倍にし、巨大な肉塊の群れとなって妖怪アパートを襲撃しました。なおこのエピソードは、鬼太郎が指鉄砲を初披露した回でもあります。
 週刊実話版では、「透明人間」というエピソードで、悪霊となって再登場しています。

 悪魔と言えば、サンデー版のエピソード「悪魔ブエル」に登場したブエルも忘れてはいけません。五十個軍団の悪魔を操る強敵でした。
 また悪魔軍団と言えば、「地上絵の秘密」に登場したルキフェルや、「復活悪魔くん」に登場した悪魔くん(松下一郎)も、悪魔の軍団を率いていました。
 一方、宗教色の強い「死神大戦記」では、サタンが多数の西洋妖怪を率いて登場します。ルキフェル、プルトー、ベールゼブブなどなど、名だたる悪魔達もその配下についていました。

 西洋のみならず、世界中の妖怪が多数登場するのは、先にも述べた「世界お化け旅行」シリーズ。ドラキュラを筆頭に、双頭のミイラ妖怪、狼男、魔女、その他諸々といった面々で構成された妖怪集団が登場し、ひょんなことから鬼太郎と対立します。
 また彼らの他にも、ソ連のヴォジャノイ、恐怖の吸血鬼集団キーエフ、蛇人ゴーゴン、蝋人形妖怪カリーカ、強力なヨーロッパ妖怪の一団を引き連れた化け猫、ベアードの配下のガイコツガラス……などなど。ここでしか見られないキャラクターも多く、世界を股にかけたストーリーもスケールがでかく、とても楽しいシリーズになっています。

 この他、「妖怪大統領」に登場したアメリカの妖怪、こうもり猫。「カニ妖怪」に登場した、これまたアメリカ出身のカニ妖怪。「家獣」に登場した一本足の人食い家、家獣。「国盗り物語」シリーズに登場したゴルゴーン、歯痛殿下など……。また「血戦小笠原」の妖怪樹や、「国盗り物語」のラグレシアも、派生作品の中では西洋妖怪として扱われていたケースがあります。
 他にもまだまだいますが、主立ったものだけでも、これほど多くの西洋妖怪軍団候補が存在していると言えるでしょう。
 加えて妖怪図鑑の妖怪達や、「悪魔くん」のような他作品からの出張の可能性もあるかも……と考えると、夢は尽きないですね。


 以上、大変長々と書いてしまいました。
 第六期の新生・西洋妖怪軍団がどのような活躍をしてくれるのかは未知数ですが、これほどまでに培われてきた歴代西洋妖怪がベースになるわけですから、きっとインパクトのあるものになってくれるだろうと期待しています。
 改めて、西洋妖怪編、楽しみにしています!



テーマ : ゲゲゲの鬼太郎
ジャンル : アニメ・コミック

tag : ゲゲゲの鬼太郎 水木しげる 妖怪 アニメ

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