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ゲゲゲの鬼太郎第6期・第29話『狂気のフランケンシュタイン』 感想

 フランケンと言いつつ、ハルクかと思いきや、キングコング。


 今回は百合回アニエスとまなちゃんの友情物語。
 前回の「ただし――」から案の定鬼太郎に拒絶され、ゲゲゲの森に留まれなくなったアニエス。彼女はひとり訪れた人間の町で、ひょんなことからまなちゃんに出会い、懐かれてしまいます。
 初めは突っぱねようとしたアニエスですが、持ち前のフレンドリー精神を発揮したまなちゃんには効かず、ついでに箒(犬っころみたいだけど絶対中身は百合オタに違いない)に文字どおり背中を押され、そのまま彼女の家にお泊まりコース。
 ただし深夜帯ではないので、二人でのお風呂シーンは省略……って、鬼太郎と花子さんは混浴したのにな。なぜじゃ?
 そしてまなちゃんのパパさんはめっちゃ娘コンプレックス。こりゃいずれ、まなちゃんが結婚する時揉めそうですわ。

 そんな団欒の一方で、アニエスは自分の家族のことを語りたがらず……。その理由は、今回の冒頭で垣間見ることができました。
 ……なぜアニエスは、ベアードに反逆したのか。
 ……なぜアニエスは、ベアードに従う姉アデルを憎むのか。
 ……なぜアニエスとアデルの母は、亡くなったのか。
 すべてが、朧げながら繋がった気がします。
 ついでに言えば、どうやらアルカナの指輪は、魔女だけが使えるアイテム……ということになるのかな? まあ、こちらはただの予測なので、いずれ詳しいスペックが明かされた時にでも、答え合わせと行きましょう。

 ……家族にまつわる辛い記憶に加えて、ゲゲゲの森での惨劇の影響もあったせいでしょう。アニエスは朝を待って、自らひっそりと、まなの家を去ります。
 自分がここにいたら、まなに迷惑がかかるから。黙って出ていったせいで嫌われたとしても、それは仕方ないこと――。そんな気持ちを抱いて背を向けるアニエスに対して、しかしまなは決して拒絶することなく、アニエスを追います。
 ……が、そこへ突如変態ヴィクターが乱入! まなとアニエスのピンチに駆けつける鬼太郎達! しかしヴィクターはまなをさらって逃走!
 ――からの、友情パワーに突き動かされたアニエスの大奮闘!
 この国で初めてできた――そして、決して自分を見捨てなかった――大切な友達。そんなまなを取り戻すため、アニエスは大空を駆ける!
 いやあ、熱い展開でした。ヴィクターへのとどめ(死んでないけど)を鬼太郎に譲らず、ちゃんと自分の手でまなを奪還したところも含めて、今週のアニエス(とまなちゃん)には二重丸を捧げたいです。
 何より女の子同士の友情ってのがいいですね! ←これはただの趣味

 かくしてアニエスは鬼太郎に認められ、新たな居場所として、妖怪アパートに厄介になることに。
 第六期のアパートは人間の町にある……という設定が、ここで生きてくることになるとは。仕込みはバッチリってわけですね。
 来週からも素敵な百合友情を期待しています!


 ……でまあ、今週はこれだけでいいはずなんですけど、せっかくサブタイになっているヴィクターさんを無視するわけにもいかないので、彼についても言及をば。
 彼のフルネームは、ヴィクター・フランケンシュタイン。もちろん今期の西洋妖怪軍団におけるフランケン枠です。
 フランケンシュタインというのは、これはホラーファンならご存知のかたも多いでしょうが、実は怪物(いわゆる人造人間)の名前ではなく、その怪物を作った科学者の名前。したがって「フランケンシュタイン」と言えば人間であり、「フランケンシュタインの怪物」と言えば人造人間を指す――というのが基本です。
 ただ、水木先生の原作では、そのような厳密な呼び名は用いられておらず、「フランケンシュタイン」がそのまま妖怪の名前になっています。まあ、これは水木作品に限らず、当時の児童向け媒体全般に言えたことかもしれませんが――。
 ともあれそんなわけで、過去のアニメ版鬼太郎でも、「フランケンシュタイン」という妖怪は、フランケンシュタイン博士が造った人造人間をモチーフにしたキャラクターとして統一されていました。
 ……ところが今シーズンでは、その辺のイメージがガラリと変更されています。
 ざっくり説明すると――。

・人造人間を作った科学者であるフランケンシュタイン。
・人造人間であるフランケンシュタイン。

 前者は厳密な呼称。後者は、後世に広まった俗称。
 しかし第六期のヴィクター・フランケンシュタインは、何とこれらのハイブリッドとして設定されています。
 前回のエピソードでは、彼は自ら造り上げたクリーチャーを従えて、ゲゲゲの森を襲撃しました。言わば科学者としての顔で行動していました。
 しかし今回は、泣きじゃくることで巨人のような体躯の本性を現すという、新たな能力を披露。変身後の彼は、まさに人造人間としてのフランケンシュタインに近いイメージになります。
 このようなハイブリッド型のフランケンシュタインが登場するのは、もちろん鬼太郎作品では初となります。
 もっともフランケンに限らず、今期の魔女、狼男、吸血鬼といった西洋妖怪の面々は、いずれも本来の伝承や原典、さらにそこから発展して娯楽作品(映画・文芸・コミック等)で定着した要素が、意図的に多く取り入れられているように思います。おそらく、過去作との差別化のためでしょう。

 ……と言いつつ、変身したヴィクターはどう見てもハルク。何でやねん(笑)。
 しかも、まなちゃんをさらって都庁の天辺に行った辺りからは、完全にキングコングのオマージュでした。さらに何でやねん。
 ちなみに彼の結婚ネタは、メアリー・シェリーの原作及び、映画「フランケンシュタインの花嫁」を基にした……と考えてもいいのですが、単にヴィクターが変態だからかもしれません。分かりません。
 何なんだ、あの全自動ペロペロマシーンは……。


 さて、次回の敵はカミーラ。時季的なこともあって、どうやらハロウィンと絡めてくるようです。
 西洋妖怪には一番ピッタリなネタですね。楽しみにしています。
 ではまた!

テーマ : ゲゲゲの鬼太郎
ジャンル : アニメ・コミック

tag : ゲゲゲの鬼太郎 水木しげる 妖怪 アニメ

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