FC2ブログ

ゲゲゲの鬼太郎第6期・第38話『新春食人奇譚 火車』 感想

 今回の原作は「逆餅殺し」。サンデー版の原作が使用されるのは、「悪魔ブエル」以来2度目です。

 そして「逆餅殺し」と言えば、やはり鬼太郎と火車の入れ替わりが大きな見せ場。これまでもアニメ化された際には必ず盛り込まれてきた要素ですが、今回はその部分を大きく広げて、ねずみ男→ねこ娘→鬼太郎と次々に肉体を乗り換えていく火車と、それに翻弄される鬼太郎達のドタバタ劇が、コメディタッチに描かれました。
 そんなわけで、ある意味「声優さんが頑張る回」でもあったわけですが……。
 一発目の、ねずみ男役の古川さんと火車役のチョーさんの入れ替わりがスムーズすぎて、聞いていてまったく違和感がないというか。「あれ、これって声優さん自体が交代してる?」と錯覚してしまうほどの巧みさ。もうこの二人勝ちの世界だった気がします。いやはや、ベテランすげぇ(笑)。
 でも一番頑張ったのは、ねこ姉さんの中の人なんじゃないか。火車も鬼太郎も演じたんだから、大変だったでしょうな。今回の庄司さんにはMVPを差し上げたいです、マジで。

 今回は他にも笑いどころが多くて、夜の歓楽街で煩悩丸出しになってる一反木綿とか、恐るべしまなちゃんのグーパンとか、ねこ姉さんのタイツビリビリとか(いや、これは笑っている場合じゃないか)、まあいろいろあったわけです。
 一方で原作のツボもちゃんとあって、お馴染み、目玉おやじによる「逆モチ殺し」がちゃんとそのまま描かれたり、冒頭の死体強奪シーンも原作どおりだったり。もっと言えば、今回の火車が老いぼれているのも、原作での火車の台詞をベースにしたのかもしれません。あとは、「逆モチ殺し」ではなく「妖怪獣」由来ですが、一反木綿が水で再生するネタなんかも盛り込まれていましたね。
 そんなわけで、ええ、素直に面白かったです。
 ぶっちゃけ、露骨な作画崩壊が惜しまれるレベルの面白さ。……いや、せっかくの新クール突入で、何であそこまで崩壊しちゃったんだろうって話なんですが。

 しかし、ですね。これらの要素でだいぶ緩和されていたとはいえ……いや、むしろコメディだったからこそ、今回のエピソードは、第六期の中でも屈指レベルの、この上ないどす黒さに満ちていたと思うのです。
 直接描写されないものの、明確に死体を食べている火車。その火車に死体を提供するねずみ男のビジネス。そして、死体を始末したい人間達の身勝手な理由の数々――。年金詐欺、轢き逃げ、快楽殺人、893のお仕事……などなど、目的は様々ながら、他人の死を悼むことのない彼らの振る舞いには、空恐ろしいものを感じました。
 そしてラスト、火車は鬼太郎達から逃れて人間に乗り移り、街の雑踏へと消えていきます。
 人が他人の死を気楽に願う街で、火車はこれから先も、そんな人間達の死体を貪り食らい続けていくのでしょう。……自身もまた、人間の姿のままで。

 というわけで、明るい笑いと暗いおぞましさが混在した、新年一発目のエピソード。
 いろいろな意味で刺激に満ちた、印象深い回だったと思います。
 やっぱり作画崩壊さえなければ


 次回は雪女。原作では「雪ん子」に登場するサブ敵でしたが、おそらく第五期同様、独立したオリジナルエピソードになる予感がします。
 というわけで、また来週!



テーマ : ゲゲゲの鬼太郎
ジャンル : アニメ・コミック

tag : ゲゲゲの鬼太郎 水木しげる 妖怪 アニメ

お知らせ
最新記事
カテゴリ
ユーザータグ

妖怪 アニメ 水木しげる モンスター ゲゲゲの鬼太郎 映画 告知 妄想少女 モンスターハンター リバース;エンド 異世界妖怪サモナー ポケットモンスター 多元宇宙 闇堕ち騎士がダンジョン始めました!! 二次元名鑑 マキゾエホリック PSP 小説雑感 ウルトラマン ボードゲーム オーク先生のJKハーレムにようこそ! DS 世紀末オカルト学院 カクヨム 小説 3DS 相棒 小説家になろう 

検索フォーム
リンク
月別アーカイブ