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ゲゲゲの鬼太郎第6期・第42話『百々爺の姦計 妖怪大裁判』 感想

 今回の原作は「妖怪大裁判」。
 「妖怪のパーティーをテレビで人間に公開した」という、無実の罪に問われた鬼太郎が、妖怪法廷で裁かれる危機を描いた人気エピソードです。
 この話を大きく盛り上げるのは、何と言っても、これまで鬼太郎に敗れてきた悪党妖怪達の再登場でしょう。見上げ入道を筆頭に、天邪鬼、おどろおどろ、さら小僧といった面々が、この機に乗じて鬼太郎に復讐を果たそうと結託。事件の黒幕である百々じじい(原作版での名)に協力して、鬼太郎とぶつかり合います。
 もともと昭和マガジン版の中でも後期の方に位置するエピソードですが、それゆえの豪華な顔ぶれと言えるでしょう。
 なお、マガジン版のゲスト妖怪再登場ということで、当時単発のゲスト扱いだった猫娘が敵妖怪側に混じってしまっているのはご愛敬。……いや、同じ味方妖怪でも、かわうそと丸毛は「悪党妖怪に睨まれて鬼太郎の擁護ができなかった」という理由が描かれているのですがね。猫ちゃんガチで裏切ってたんか(笑)。
 それはともかく、これほどの豪華なエピソードですから、歴代アニメ版でも二期以降、欠かさず映像化されてきたのは、言うまでもありません。また実写映画版の一作目でも、原作エピソードの一つとして採用されています。

 ……で、それを踏まえて第六期版なのですが――。
 まず第六期全体の視点で見てみると、とても重要なキーエピソードになっていた、と言えるでしょう。
 というのも、この話そのものに黒いオッサン(仮)が絡んでいたからですね。しかも黒幕ポジション。百々爺に入れ知恵して鬼太郎を陥れたのは、すべてオッサンの計略だったという……。いや、よく会話が成立したな、百々爺とオッサン(笑)。
 で、オッサンの目的は、やっぱり「悪意」を集めること。そしてまなちゃんの体には、四番目の刻印である「金」が刻まれてしまいました。
 やはりこの第四クールで「水」まで行きそうですね。ということは、オッサン編はこの一年目でまとめる感じですかね。
 ……と、以上の部分から、キーエピソードだったと言えるわけではありますが――。

 一方で、「妖怪大裁判」として見ると、正直、かなり物足りない出来だったと思います。
 理由は、悪党妖怪再登場編じゃなかったから。もうこれに尽きます。
 原作では、鬼太郎が黒幕を突き止めるため、刑の執行目前で逃走。そこから百々爺率いる悪党妖怪の軍然とぶつかり合うという、最大級の見せ場があったわけですが……。
 今回のアニメ版は、そういった部分を無くし、敢えて「法廷ミステリー」という形にまとめておりました。これ自体はユニークな試みではあるものの、やはり歴代旧作の豪華さと比べてしまうと、スケールダウン感は否めなかったです。

 もちろん、「旧作と違って設定をアバウトにしていない以上、一度倒されてしまった敵を迂闊に復活させられない」という理由はあったのかもしれません。
 一方で小次郎の再々登場や、法廷に立たされるまな、黒いオッサンの暗躍。何より、敢えて一切の抵抗を見せず、事件解決と同時に平然と帰っていくクールな鬼太郎など、第六期ならではの面白さも随所に盛り込まれていました。
 原作ファンサービス的には、原作と同じカットで項垂れポーズをするねずみ男と、「鬼太郎夜話」を延々と語る目玉おやじがポイント高し。お父さん、寝子ちゃんのこととかも喋っちゃったんですかね。あの場に猫娘がいなくてよかったね。
 ……と、そういう擁護なり見せ場なりはあったにしても――。
 今回の「妖怪大裁判」は、だいぶ小さな話になってしまった、と残念に思うわけでありました。


 次回は「おどろおどろ」。これも定番エピソードですね。
 せっかくなので、後味悪いのを期待しています(笑)。
 ではまた!

テーマ : ゲゲゲの鬼太郎
ジャンル : アニメ・コミック

tag : ゲゲゲの鬼太郎 水木しげる 妖怪 アニメ

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