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ゲゲゲの鬼太郎第6期・第63話『恋の七夕妖怪花』 感想

 今回の原作は「妖怪あしまがり」。収録された本によっては、「妖怪花」というタイトルに改まっているエピソードですね。
 ホテルの建設によって生息地を奪われ絶滅の危機に瀕した花の妖怪・妖怪花が、少女の姿となって宿泊客の夢に現れ、ホテルを壊させようとする――。そんな事件を発端に、妖怪花の味方についた鬼太郎と、ホテル側の用心棒である妖怪あしまがりとの対決を描いた一本です。

 このエピソードのタイトルが二つあるのは、「あしまがり」という妖怪名が障害者差別に引っかかるから――というのが理由だったようです。まあ、これを具体的に誰がどのように指摘したのかは分かりませんが、いわゆる「言葉狩り」に遭ったわけですね。
 そんなわけで、原作のタイトルは「妖怪花」に改題。アニメでは、第二期はそのまま原作どおりに放映されるも、以降の再放送が全面規制に。第三期ではタイトルに「あしまがり」の名を入れず、登場するご本人も「狸妖怪」「先生」などと呼ばれ、作中・クレジットも含め、本来の名前が一切出ないという徹底ぶりでした。その後、第四期、第五期でアニメ化されなかったのも、このような面倒臭い経緯があったからでしょうね。
 ただ実際のところ、「あしまがり」という妖怪名が特定の障害に関連しているわけでないのは明らかでして。そもそも「まがる」というのは、この妖怪の伝承がある四国の方言で、「邪魔になる」の意味。人の足に絡みついて歩行の邪魔をする妖怪だから、「あしまがり」なんですね。
 近年の鬼太郎本や妖怪本では、あしまがりの解説を入れる際には、上記の方言の件が一緒に書かれることが多く、妖怪周りの皆さんが誤解の払拭に努めていらっしゃることが窺えます。その甲斐あって、原作収録本では「妖怪あしまがり」のタイトルが再び採用されるようになり、今回のアニメでも、狸妖怪が無事「あしまがり」という名で復活。純粋に、良い傾向だと思います。
 今後も創作の場において、こういった「過剰な配慮」が改まっていくことを期待しています。

 ……と、前置きが長くなってしまいました。アニメの方の話に移りましょう。
 今回は妖怪花と言いつつ、登場したのは笹の精こと星華さん。妖怪花をベースにしたオリジナルキャラクターですね。万年竹の精と違って美人です。
 で、その星華と絡む今回の主役は……そう、ぬりかべ!
 というわけで、第六期としては初となる、ぬりかべメイン回でした。
 過去のシリーズにおけるぬりかべ主役エピソードと言えば、やはり真っ先に思い浮かぶのが、第三期の「純情ぬりかべとおしろい娘」ですね。第五期でも「奮闘!ぬりかべ用心棒」や「巨人!ゴーレムの涙」が記憶に残っています。
 そんな数少ない、しかしだからこそ印象強く残るぬりかべ回。その新たな一本となった今回は、まさかのガチな恋愛エピソードでした。

 いや、今回の話が恋愛ものになった理由は、ちょうど七夕の日がオンエアだったから――ということが大きかったのでしょうが、敢えてそこにぬりかべを据えたのは英断だったと思います。
 一見恋愛とは無縁の朴訥な非美男子系キャラクターだからこそ(第五期では妻子持ちだったけどな/第六期でもまなちゃんのストーカーになってたけどな)、こういう美少女とのカップリングは映えますね。
 そして「一夜限りの恋」という切なさもまたよし。僕的には、こういうタイプの恋愛エピソードは大好物です。
 一方で、悲恋だけれども、いつかまた再会できることを予感させる終わり方で後味もよく、ラストで自分をピカピカに磨いているぬりかべが可笑しく――と、素直に堪能できる良回だったと思います。満足!


 さて次回は――「水虎」!
 しかも主婦が主役で、いじめ問題が絡みそう。久々にガチでダークな予感がしますね。
 楽しみにしています。ではまた!

テーマ : ゲゲゲの鬼太郎
ジャンル : アニメ・コミック

tag : ゲゲゲの鬼太郎 水木しげる アニメ 妖怪

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