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ゲゲゲの鬼太郎第6期・第69話『地獄の四将 鬼童伊吹丸』 感想

 今回は久々のアニメオリジナル。
 鬼童(鬼童丸)は、以前にも何度か触れたように、酒呑童子の息子であるとされる鬼です。
 もっともこれは口碑のみに残る特徴のようで、鬼童の話が載る唯一の文献『古今著聞集』には、そのようなことは書かれていません。話の内容は、いわゆる源頼光の鬼退治エピソードの一つで、それ以上でも以下でもないようです。
 水木先生が描いた鬼童は鳥山石燕の絵を参考にしたもので、牛の体を持ち上げていることでお馴染み。これは、鬼童が頼光を待ち伏せする際に、牛を殺してその腹の中に身を隠していたことに由来します。

 ……とまあ、鬼童の解説は概ねこんなところですね。ちなみに「伊吹丸」という名前はアニメオリジナルです。
 四将の一人として起用された理由は、やはり「酒呑童子の息子」という設定の美味しさでしょう。まあ、その設定があってなお、長らくマイナー妖怪の一体だった……というのも事実ですが。(^^;
 アニメに出たのも今回が初めてですしね。しかし、これを機に知名度は上がったんじゃないでしょうか。

 そんな鬼童ですが、これまでの鵺や黒坊主と異なり、純粋な悪としては描かれませんでした。
 かつて人間の娘を愛し、彼女とともに里を築き上げるも、それを良しとしない人間達の襲撃に遭い、里は焼かれ彼女は殺され――。
 この鬼童の過去から思い起こされるのは、もちろん一年目の名無し編、その最終章。まなが鬼童によって憑坐(よりまし)に選ばれるなど、名無し編の設定が生きてきます。
 また公式でも触れられていましたが、鬼童は鬼太郎と石動、二人の要素を併せ持った存在なのですね。
 鬼太郎のように人間と距離を縮めた過去がある一方で、石動のように復讐に取り憑かれ人間を(石動の場合は妖怪を、ですが)無差別に襲った過去を持つ――。
 今回、鬼太郎と石動が一時休戦し、鬼童の想いを果たすことになったのは、鬼童が二人を同時に象徴する存在だったから……ではないでしょうか(もちろん、石動では鬼童に刃が立たなかったから、という表向きの理由もありましたが)。

 さらに言えば、鬼太郎と石動もまた、どこかで共通するものを持っているのかもしれません。
 鬼太郎は名無し編の終盤で、ねこ娘の死に怒り、まなへの憎悪を募らせてしまいました。これは復讐鬼と化した石動に通じます。
 だとしたら石動もまた、鬼太郎のように、人間と妖怪の間にある橋を渡ることが可能な存在だ――と見なすこともできます。
 実際そのような過去があったのか、あるいはこれから先の未来にそうなるのかは分かりませんが、第六期のテーマが「異なる者同士の相互理解」であることを踏まえると、いずれ石動にも、そのような一面が用意されるのではないでしょうか。

 ……とまあ、ざっくりとした感想でした。
 それにしても閻魔大王。鬼童と鬼太郎の戦いを、ちゃんと見ていたみたいですね。「だったら最初から来いや」って気がしなくもないです(笑)。
 いったい誰の尻拭いをしてると思ってるんだ。

 あとぬりかべ。柔らかい(笑)。
 旧作では巨大化とかはありましたが、自分の意志でこんなにグニャグニャになったのは初めてなのでは。

 そして――最後の四将は玉藻前。やはり鬼道衆の郷を焼いたのは彼女のようですね。
 九尾の狐ということで、きっと「妖怪反物」もしくは「太古の秘密」が絡んだ話になるものと予想できますが、どのみちもう少し先になりそうな予感。
 あるいは玉藻前との戦いをアニメオリジナルにした上で、後のエピソードでチーが復讐に来る――という展開でも面白そうです。
 いや、妄想が捗りますね。楽しみ楽しみ。


 さて次回は――。
 来たっ! 「足跡の怪」!
 実は人伝に、「『足跡の怪』を製作中」という話はチラリと伺っていたのですが……ついにオンエアですね!
 水木作品屈指の、そして第二期屈指のグロテスク・エピソードです。果たして放送コードの壁をどう超えるのか(笑)。
 期待しながら待っています! ではまた!

テーマ : ゲゲゲの鬼太郎
ジャンル : アニメ・コミック

tag : ゲゲゲの鬼太郎 水木しげる 妖怪 アニメ

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