なぜ鬼太郎なのか

 以前『鬼太郎くんの仲間たち』を宣伝しましたが、ご存知のとおり、角川つばさ文庫からも二冊、鬼太郎のノベライズを出させていただいております。

『ゲゲゲの鬼太郎おばけ塾 豆腐小僧の巻』
『ゲゲゲの鬼太郎おばけ塾 妖怪大相撲の巻』

 一冊目は「豆腐小僧」「猫娘とねずみ男」「だるま」を収録。
 二冊目は「おどろ砂」「かまぼこ」「妖怪大相撲」を収録。
 児童書にもかかわらず、いくつかチョイスがマニアックですが、気にしない。ご興味のある方は、ぜひよろしくお願いいたします。
 
 
 そういえば、なぜ私が鬼太郎関係の本に携わっているのか、説明をしていなかったような気がします。
 ……いや、理由というほど複雑なものはありません。とにかく「鬼太郎が、そして水木しげる先生が大好きだから」です。

 私が初めて鬼太郎作品に触れたのは、まだ小学校に上がる前のことでした。当時はアニメで第三期が放送中。これにハマった私は、そのまま自然に原作を読み、自然に水木先生のご著書を愛読するようになっていきました。
 今にして思えば、相当浮いた子供だったのでしょう。小学五年生の頃、所属していた工作クラブで「自作するフリスビーに絵を描くから、漫画を一冊持ってきていい」と先生に言われ、他の子達がジャンプやマガジンを持ってくる中、私一人が当然のごとく水木先生の短編集を持っていった――なんていう思い出もあります。
 だから私にとって「幼少期に夢中になった漫画」といえば、名だたるジャンプ作家の面々ではなく、あくまで水木先生なのです。
 特にマニアックであるという感覚もなく、本当に、ごく自然に読んでいました。今でこそ「水木作品は、数ある漫画の中でも独特である」という認識は持っていますが、初めて「水木しげる=マニアック」という世間の評価を知った時は、「えっ?」と思ったものです。

 そんな純粋培養された身ですから、大人になっても水木先生や妖怪の世界から離れることはできず。むしろドップリと深みにはまり、気が付けば同好の方々にも囲まれ、「怪」に落書きなんかも載って――(※Vol.25です)。
 やがて、私自身が本の世界に立たせていただいているということもあり、ご縁があって、このような素敵なお仕事をいただくことができました。
 ノベライズとは言え、「公式の鬼太郎作品を作る」という事実は、私にとって大変な栄誉であるとともに、大変なプレッシャーでもありました。原作の設定を生かして水木先生の持ち味を出しつつ、児童書として書き上げる――という仕事は、決して簡単ではありませんでしたが、そこは大好きな水木作品のこと。とても楽しく充実した執筆になったのは、言うまでもありません。
 幸い、水木プロ様にもご好評だったようで、本当に嬉しい限りです。

 『鬼太郎おばけ塾』シリーズは、全国の書店の児童書コーナーで、まだまだ販売中です。私の鬼太郎愛を注ぎ込んだ自信作です。何卒よろしくお願い申し上げます。


 余談。「だるま」の中で、登場人物に「何となく水木作品っぽい台詞」を言わせてみたら、実はそれと近いニュアンスのセリフが、短編「怪骨」(貸本版では「墓をほる男」)の中に存在していたことに気付きました。
 「怪骨」も、小さい頃に大好きで何度も読んだ作品なので、刷り込まれていたようです。ビックリ。
 
 

tag : 妖怪 告知

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