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ゲゲゲの鬼太郎第6期・第77話『人間消失!猫仙人の復讐』 感想

 今回の原作は「猫仙人」。マガジン版初期のエピソードですね。
 この話は貸本時代の複数の作品がベースになっていて、その一例が「プラスチックマン」というSFもの。「猫仙人」の中で鬼太郎と猫仙人が自分の肉体を次々と変化させるシーンは、この「プラスチックマン」や、その別バージョンとも言える「プラスチックボーイ」が下敷きになっています。
 また貸本版「墓場鬼太郎」シリーズより、「おかしな奴」というエピソードも、「猫仙人」のベースになっていることで知られています。
 「おかしな奴」はマガジン版で「陰摩羅鬼」としてリライトされていますが、「おかしな奴」で事件の黒幕になっているのは、陰摩羅鬼ならぬ「仙人」というキャラクター。自分の肉体から魂を切り離し、死体に憑依して生き永らえていた――というこの仙人の設定は、まさに猫仙人に受け継がれています(猫仙人の場合、死体ではなく猫に憑依していました)。
 原作で陰摩羅鬼と猫仙人が、鬼太郎の「たましい金しばりの術」というまったく同じ方法で倒されているのは、このためですね。

 そんな猫仙人ですが、少なくとも原作では、猫の妖怪というよりは、あくまで猫を操る妖怪(仙人)。これが猫妖怪として人間に牙を剥いたのは、アニメ版第四期と、今回の第六期バージョンのみです。
 第四期は作風の違いもあってマイルドでしたが、今回の猫仙人は(ストーリーも含めて)結構ハードでしたね。
 現実に猫が受けている生々しい虐待や、ペット業界のリアルな闇に触れたのはもちろんのこと、さらわれてきた人間も、生きたまま腐ったり食われたり……と、相当放送コードギリギリの(笑)目に遭っていました。
 そんな中で葛藤を抱えながらも猫仙人を倒したねこ姉さん。今回はまさに、彼女が主人公の回だったと言えます。

 過去に猫娘が猫絡みの件で人間に怒りを向けた例としては、第二期の「猫又」(原作は「猫又の恋」という、鬼太郎シリーズではない作品)が思い浮かびます。
 ただ今回の第六期版「猫仙人」に関しては、ねこ娘が過去作より強くなっている分――言い換えれば、人間を簡単に殺す力を身に着けている分、心無い人間達を前にした時の殺意と苦痛もひとしおだったのではないでしょうか。
 第六期は人間と妖怪の対立が頻繁に描かれており、おそらくこのぬらりひょん編でも大きなテーマになることは間違いないでしょう。その中でも今回の猫を巡る争いは、ねこ娘にとってピンポイントで刺さるものだった、と言えそうです。

 そして着々と妖怪達を味方につけていくぬらりひょん。彼が妖怪達の総大将になっていく過程を描写したのは、ひょっとしたら第六期が初かもしれません。
 あと、朱の盆の花クラッシュがいい味出していました。ひでぇやつだ(笑)。

 一方で不満点は、「猫仙人」の持ち味である原作ラストの展開がカットされてしまったことですね。
 これは第四期でも同様でしたが、やはり「倒したかと思いきや……」というあのシーンはあってほしかったです。

 というわけで――。
 第六期ならではのヘビーな味付けが施された「猫仙人」。楽しく視聴……と言うにはだいぶ胸糞展開だったのですが(笑)、姿勢を正して見られる内容ではありました。
 今後ぬらりひょんが出るエピソードはずっとこんな感じになるのかな。まあ、毎週こうだと疲れるので、たまにぐらいがありがたいです。はい。


 さて次回は、「モウリョウ」ですね。
 第一期の「モウリョウ」は今見ても怖いです。今回もガチホラー期待してます!
 ではまた!

テーマ : ゲゲゲの鬼太郎
ジャンル : アニメ・コミック

tag : ゲゲゲの鬼太郎 水木しげる 妖怪 アニメ

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