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ゲゲゲの鬼太郎第6期・第81話『熱血漫画家 妖怪ひでり神』 感想

 今回の原作は「ひでりがみ」。これまた毎シーズンアニメ化されている定番エピソードです。
 もともとのストーリーは、弱小漫画雑誌の編集者達がねずみ男に騙されて「妖怪の描いた漫画」の原稿を受け取りにいき、次々と誘拐されてしまうというもの。ひでりがみはそのねずみ男と組んでおり、偽の身代金を運んできた鬼太郎を襲いました。
 今時は漫画でも小説でも、直に紙の原稿をやり取りすることは少なくなったと思いますが、当時は「編集者が漫画家のもとへ原稿を取りにいく」というのは当たり前の光景でしたからね。それを利用しての悪事だったわけです。

 ともあれ原作の方の「ひでりがみ」は、それほど漫画ネタが強いわけではありませんでした。
 ここを一転させて、ひでりがみを漫画好きの妖怪に仕立てたのが第三期。一方第五期では怪奇小説家という形で登場しましたが、そこから再び漫画ネタに戻ってきた――というよりも、「漫画」という原作要素のみを抽出して大幅に拡大したのが、今回の第六期バージョンということになります。
 もともと敵としての登場が基本だったひでりがみですが、今回は初めから鬼太郎の仲間という設定。戦闘も一切なく、漫画を通じてひでり神と人間が心を通わせる、熱血でハートフルな(?)話になっていました。

 何より良かったのが、角富副編集長ですね。昔ながらのバンカラ編集者のイメージを地で行くオッサンですが、これがとてもかっこいい。第六期の男性ゲストの中では、「泥田坊」の黒須社長と同じぐらい気に入ってしまいました。
 そんな角富のスパルタによってメキメキと成長していくひでり神。そのデビュー作である「ロケットメン」が、水木先生のデビュー作である「ロケットマン」のもじりになっている――というのは、ファンにとっては分かりやすい小ネタですね。
 そして「ロケットメン」のヒットは、たとえ作者が妖怪だとカミングアウトしても、世間が彼を応援するだけの力になり得ました。たとえ受賞はできなくとも、ネット上の多数の声がひでり神を励まし、次の作品へと繋げたわけです。
 妖怪と人間が互いを敵視し合うという、第六期ならではの世界観の中で、それを乗り越えたひでり神と角富。鬼太郎(と視聴者)に希望を与えつつ、今回のエピソードはすっきりとした終わり方で幕を閉じました。

 うん、良かったです。
 心温まるエピソード――と言っても方向性はいろいろあるわけですが、やはり自分の職業柄、今回のエピソードは結構刺さるところがあって、かなり好きになりました。
 ……まあ、一つ身も蓋もないツッコミをすれば、妖怪が描いた漫画ってだけで(それこそ原作「ひでりがみ」のように)注目を浴びるのは間違いないわけですから、編集長は受賞拒否なんかしないで、もっと商売っ気を出すべきでしたね。
 真摯に作品と向き合う角富はともかく、作品にも金にも向き合わないこの編集長は、マジで無能でした。いや、憎まれ役だからそれでいいんだけど。

 ともあれ第六期版「ひでりがみ」。
 とても楽しませていただきました。


 さて次回は――「朝鮮魔法」ですか!
 第三期で原作どおり舞台を韓国にしたら、再放送でこの回が飛ばされたという記憶があります。やぁねぇ。
 ではまた!

テーマ : ゲゲゲの鬼太郎
ジャンル : アニメ・コミック

tag : ゲゲゲの鬼太郎 水木しげる 妖怪 アニメ

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