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ゲゲゲの鬼太郎第6期・第83話『憎悪の連鎖 妖怪ほうこう』 感想

DQN「俺らが迷惑行為働いたのは全部タクミのせい」
爺「むかついたから樹を切るけど悪いのはタクミだからな」
ほうこう「マジかよタクミKOROSU!」
鬼太郎「正直タクミ助けたくない」

タクミ「樹の写真撮ってネットに上げただけなんですけど?(絶望)」


 はい、今回の原作は「妖怪ほうこう」。60年代マガジン版のエピソードながら、これまであまりアニメ化されてこなかったことでお馴染みの一本です。
 過去にアニメ化されたのは、第一期と第四期のみ。原作のほうこうは、地水火風に分かれて戦う上に結構強敵という、なかなかバトル映えするキャラなので、もっとフィーチャーされていいと思うんですけどね。
 ……ああ、そういえばファミコンの「ゲゲゲの鬼太郎 妖怪大魔境」の8面のボスがほうこうでしたね。まあこれは余談。

 で、今回三度目の映像化となった「妖怪ほうこう」。
 樹の妖怪という設定をベースに、「自分の樹を切られて怒り復讐しようとする」という、ある意味定番の要素を与えられたほうこうが、相変わらず板挟みな鬼太郎とバトルを繰り広げることになりました。
 作中の回想シーンにもありましたが、この構図は「泥田坊」の時に近いものがありますね。
 そしてタイトルに「憎悪の連鎖」とあるとおり。老人の憎しみによって樹が切られ、それがほうこうの憎しみを生み、次々と人間達に振りかかる。果ては無差別火災に、鬼太郎とほうこうの死闘――と、最後まで敵対心と憎しみと絶望に満ちた30分でした。
 いやぁ、憎悪って怖いですねぇ。

 ……なーんて、きれいにまとめられるわけがない(笑)。
 うん、なんかいろいろとおかしかったですよ、今回。

 まずタクミ。何も悪いことしてないよね。
 DQN。タクミのせいにしてるけど明らかにお前らが悪いよね。
 爺。木を切ったのはあんただよね。あとほうこうにタクミが無実だって説明しないで逃げたよね。
 ほうこう。そもそもタクミが悪いってのが誤解だよね。
 鬼太郎。もう完全にタクミが悪者っていう前提でラストまで突っ走って、苦い顔して去ってったよね。

 うーん、何なんでしょうね。
 鬼太郎とほうこうが最後まで誤解しっぱなしのまま戦って、町が燃えてタクミが絶望して……。
 これはもう悲壮な話とかじゃなくて、ただひたすら根本から、ズレてる――としか。
 いや、ズレてたっていいんですよ。最後にちゃんとフォローがあれば。「本来なら生まれるはずのない憎悪がなぜか生まれ、暴走してしまった」とか。で、それを悔やんだり恐怖したり、そういう方向に持っていければ、この話はきちんとまとまったはずなんです。
 でも、何もなかったんですよね。単にタクミの絶望とともに終わっただけで。

 そもそもタクミがやったのは、憧れの樹の写真を撮ってネット上にアップしたという、ただそれだけのこと。
 はい、何一つ悪くないです。この写真のせいでDQNが群がったというなら、それはDQNが悪いのであって、タクミに責任を求めるのは完全にお門違いです。
 この点については、樹を守っていた爺さんも認めました。
 ただ、それを鬼太郎は、そしてほうこうは、理解していたのか。
 ストーリーの流れ的に、タクミが無実であることを鬼太郎が知る機会はなかったように思えます。仮に主人公補正で知ることができたとしても、それをほうこうに伝えないで死闘に移るってのは不自然ですからね。やはり最後まで知らなかったと見るべきでしょう。
 では、ほうこうの方はどうでしょう。終盤でほうこうがタクミと再会した時、ほうこうは彼が立派な青年になったことを褒めながらも、あくまで樹が切り倒された元凶として殺そうとしました。……自分が鬼太郎に倒されることも覚悟の上で。
 でも、実際のところタクミは元凶ではない。この時点でほうこうの怒りやら覚悟やらはすべて台無しになりますし、そのほうこうと戦った鬼太郎の苦悩と覚悟もすべて台無しになります。
 ついでにラストのタクミの絶望も、台無し……というか、そりゃむしろ絶望するわな。よく分からん悲劇がいっぱい起きて、それが全部自分のせいにされてんだから。

 逆に、もしタクミが本当に元凶だったとしたら、特にこのようなズレは生じなかったのだと思います。
 例えば本人に悪意がなくとも、社会常識に欠けた行為をネット上で披露してしまい、それに触発されたDQNを呼び込んでしまった――とか。
 そうならば、鬼太郎とほうこうの一連のやり取りにも無理は生じず、「考えさせられる後味悪い話」になったのでしょうが……。

 要約すると、
・タクミが善人なら、誤解から生まれた憎悪というテーマでまとめるべきだった。
・逆にこの結末なら、タクミにきちんと落ち度を用意すべきだった。
・なのにどっちつかずのまま、単に後味悪い方向に暴走しただけの話になってしまった。

 まあ、率直に個人的感想として申し上げれば、以上です。
 バトルシーンはかなり気合入ってて、第六期の中でも屈指のレベルだったんですけどねぇ。
 いや、「今回はつまらなかったね」とか「ここの部分はよくなかったね」とかじゃなくて、割とロジカルに全体マイナスを突き付けてしまうのは申し訳ないですが、まあ、そういうことで。


 さて次回は……何やねん、名前を言えない妖怪って(笑)。
 はい、チンポですね。チンポですよ。キャラ名だから堂々と書くけど、チンポです!
 まさかの単体ゲスト出演でしょうか。これは期待大。
 ではまた!

テーマ : ゲゲゲの鬼太郎
ジャンル : アニメ・コミック

tag : ゲゲゲの鬼太郎 水木しげる 妖怪 アニメ

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