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ゲゲゲの鬼太郎第6期・第84話『外国人労働者チンさん』 感想

「俺の怒りを抑え込むもの、もう何もない!」(全裸)
↑やだ何これかっこいい。


 今回はアニメオリジナルエピソード。
 鬼太郎シリーズに登場するゲスト妖怪の中でも妙に知名度の高い、南方妖怪チンポをメインに据えた話でした。

 ちなみに原作でのチンポ(キャラ名)は、「鬼太郎の世界お化け旅行」シリーズに登場するキャラクター。ドラキュラを始めとした世界の妖怪達が別荘を構える南の孤島に住む、現地の妖怪です。
 素直な性格ながらお金が大好きなようで、報酬さえチラつかせれば簡単に誰の味方にでもなるという、困ったところがあります。当初はドラキュラに金で雇われて鬼太郎達を襲撃しましたが、後で一反木綿やねずみ男にも(金目当てで)協力しました。ある意味中立ではありますね。
 そして何よりの特徴は、チンポ(普通名詞)が3つ付いていること。この普通名詞から一気に小便を噴射し、ホバークラフトのように空を飛ぶことができます。またそのオナラも凄まじい爆発力を秘めており、ねずみ男ですら感心するほどでした。
 ……とまあ、全力で下ネタに突っ走ったキャラクターではありますが、あくまで水木先生の考えたオリジナル妖怪です。

 で、この「世界お化け旅行」シリーズ。どちらかと言えば鬼太郎作品の中でもマイナーなものだったため、この南方妖怪チンポも、あまり日の目を見ることはない……はずだったのですが。
 その運命が大きく変わったのは、アニメ「ゲゲゲの鬼太郎」第三期。その記念すべき劇場版第一弾に、彼はまさかのゲスト出演を果たし、知名度を一気に上げることになりました。
 もともとこの劇場版第一弾は、「妖怪軍団」を原作としたエピソードでした。「妖怪軍団」は、南方からやってきた妖怪解放軍のメンバー、アカマタ&やし落としが敵として登場する話。しかしアニメ劇場版ではこの二人に加えて、さらに新たな南方妖怪が追加されました。
 まず一人目は……というか劇中では二人一組でしたが、沖縄の妖怪・キジムナー。妖怪図鑑からの起用ですね。
 そしてもう一人が、この南方妖怪チンポでした。
 当時のスタッフが、数ある妖怪キャラの中から敢えてチンポを登場させたのは……やはりインパクト重視だったのでしょうか。しかもどういう風の吹き回しでか、このチンポ大先生、よりにもよって南方妖怪軍団のボスポジションに就くという大出世ぶり。
 ……と言っても、いわゆるラスボスポジションではなく司令塔役に留まり、最後は拠点である船が破壊されたため、やむなく南方に帰っていきました。
 しかし彼が一番インパクトを残したのは、この帰還シーン。手を組んでいたぬらりひょんとボートの奪い合いになった結果海に落ち、そこから原作どおりの三連小便ホバークラフトで洋上を飛んでいくという――。いや、本当に作中での彼の活躍シーンはこれだけだったのですが、もうこのホバークラフトでオチをすべて持っていった感じでした。
 もっとも、その後第三期で妖怪チンポが再登場することはなく、彼の伝説は終わったかと思いきや……。

 第四期。南方妖怪チンポは再びスクリーンに帰ってきました。
 舞台はまたも劇場版第一弾。今回は「大海獣」と「妖怪軍団」をミックスしたエピソードにて、第三期と同様、アカマタ、やし落とし、キジムナーとともに南方妖怪軍団を結成して、再び姿を現しました。
 もっともここではリーダーの座をアカマタに譲り、自身はあくまでメンバーの一員に留まっていました。飛行能力もありましたが原理はホバークラフトではなく、三連チンポ(普通名詞)は火炎弾を放つ武器としてのみ使用されました。
 ……いや、そこから火を噴くのも大概だとは思いますが(笑)。
 ただ――あいにく彼が原作どおりにフリチンでいられたのは、これが最後だったのです。

 続く第五期。やはり南方妖怪軍団の一員として、彼は帰ってきたのですが――。
 名前は「ポ」に改められ、外見や能力も含めてチンポ(普通名詞)要素はまったく残っていませんでした。
 ……ええ、放送コードとかいうやつのせいです。
 もうね、第五期放送当時、この妖怪の名前がテレビで出せなくなったと知った時の衝撃たるや。ちょっとショックで呆然としちゃいましたよ。思えばアニメ版「墓場鬼太郎」でも、高僧チンポが「高僧トムポ」に改められていましたしね。世知辛いなぁと思った次第でした。
 ちなみに第五期の南方妖怪軍団ですが、キジムナーが妖怪横丁の住人になっていたため不参加。ってことで、アカマタ、やし落とし、の三人に加えて、「血戦小笠原」に登場するランスブイルとアササボンサンが加わり、総勢五人となりました。リーダーはランスブイルでした。

 ……と、ここまでおさらい的に振り返ってみると、やはり第三期で残したインパクト故に、妖怪チンポは南方妖怪軍団の一員として欠かせない存在になった――と言えそうです。
 もともと「妖怪軍団」とは無関係のエピソードに登場する、どちらかと言えばマイナー妖怪だった彼が、いつの間にか鬼太郎シリーズの名物キャラクターになっていたという……。いやぁ、そう考えると感慨深いものがありますね。

 で――そんな感慨も踏まえ、ついに今回、第六期にも南方妖怪チンポが本格的登場!
 しかも南方妖怪軍団じゃなくて、ソロで! 何でだ!(笑)

 まあ、OPでは綱引きのシーンでお馴染みでしたが、まさか本編でここまで大々的にフィーチャーされる日が来るとは思いませんでした。
 何より、名前も股間も原作どおりというのが嬉しいですね! 放送できないからギリギリで隠してたけどね!

 というか、むしろこの隠し方を楽しむエピソードになっていましたね。
 ストーリー自体はチンさんとまなちゃんの友情物語で、そっちはそっちで心温まる話になっているんですが、要所要所で入る「ポ」隠し&股間隠しで笑いを誘うという。
 一番アレだったのはサボテンですね。何だよあの形。もろ三連普通名詞じゃんよ(笑)。
 ただ、丸出し中のチンさんを見た人が、「三つ付いていること」に誰も触れてないので、ひょっとしたら三つ付いてるネタはオミットかなぁ、と思ったら――。

 はい頂きました、虹三つ!
 小便ホバークラフト、最後の最後でやってくれた(笑)。
 しかもなんかきれいな光景として扱われてるし。うん、見せ方って大事ね。
 でも原作~旧アニメ版のチンポを知らない子に伝わったのかな。いや、伝わらなかったとしたら、まなちゃんと同じ感覚を共有できたってことで、それはそれでいいのかもしれませんね。たぶん。

 それにしてもまなちゃん。倉庫でついに見たんじゃないかな。全裸。
 いや、あの状況なら見てもなお動じないっていうのもまなちゃんらしいし、その可能性が高いんだけど、さすがに三つ付いてるの見てノーリアクションってのも不自然だから、実は見えてないんじゃないかなぁって気もするし。どっちだろう。気になる。いや、どうでもいいんだけど。
 ちなみにねこ姉さんは真っ赤になって逃げてましたね。乙女やね。

 ……と、下ネタばかりに目が行きがちですが(実際下ネタがメインなんですが)、一方で今回は、外国人労働者から搾取する悪徳企業の問題、そして前述のとおり、チンさんとまなちゃんの友情もまた、大きな要素になっていました。

 悪徳企業については、「外国人技能実習生が奴隷同然である」という社会問題がベースになっていた感じですね。もちろん実情については企業ごとにケースバイケースでしょうが、何かと話題になったのは間違いありません。
 もっともこの手の悪徳企業は、現実には、あくまで低賃金で使える労働力を求めた結果外国人技能実習生に行き着いたってのが基本なので、従業員の国籍で差別しているわけではないように思います(そもそも日本人従業員相手でも、法の抜け道さえあれば容赦なく奴隷にするでしょう)。
 だから作中にあったように、一般従業員の枠の中で日本人が外国人をいじめているってのは、やや過剰演出に思えました。まあ、ご時世がご時世だけに、こういうのは少し気を使わないといけない部分ですからね。
 ともあれ、そんな悪徳企業に入ってしまったチンさんが、怒りのフルヌードから無双するという流れ。これはある程度読める展開ではありましたが、やはり悪人に鉄槌を下すシーンはスカッとしますね。

 ……と、そんな殺伐とした空気を癒すのが、散々繰り返される下ネタと、まなちゃんだったりします。
 いや、実際下ネタとまなちゃんの温かさがなかったら、だいぶ胸糞なエピソードになっていたと思います。その点、今回はしっかりとバランスが取れてたんじゃないかな、と。
 相手が南方妖怪だからと、ちんすこうをプレゼントするまなちゃん。気が利いてるのかズレてるのか。いや、もしやこれも「チン」ネタか?
 そして、まなちゃんのタオルを俺も巻きたいとか考えたヘンタイは猛省してください。はい猛省します。

 そんなまなちゃんと友情を育んだチンさんが、爽やかに旅立っていくラスト。
 強烈な下ネタがオチとして仕込まれていた――というのは前述のとおりですが、それでもスッキリと気持ちのいい結末でした。
 うん、楽しいエピソードでした。良かったです。

 最後に、水木ファン向けに仕込まれていた小ネタの紹介。
 作中に登場した外国人労働者のパウロさん。実は「パウロ」というのは、水木先生が戦時中にラバウルで仲良くなった現地のかた達から呼ばれていた名前です。
 何でもその村では、聖書から引用した別名をみんなが使っていて、水木先生にもそれを付けてくれた――とか。

 それと、チンさんのお給料、2200円。
 これ、初見では気づかなかったんですが、後で「世界お化け旅行」を読み返して気づきました。
 原作の中でチンポが、目を悪くしたドラキュラからの依頼で目玉親父を(移植用の目玉として)誘拐した時に、目玉親父の買い取り額としてドラキュラから渡されたのが、この2200円でした。実は原作ネタだったんですね(笑)。
 ちなみに、最初にドラキュラが渡したのは2000円でしたが、さすがに安すぎたためチンポが文句を言うと、200円上乗せされてこの額になったという……(笑)。
 そしてチンポはこの直後、一反木綿から2万円で買収されて、目玉親父奪還に協力しました。お金大好き。


 さて次回は、「ダイダラボッチ」!
 パーツ単位で脅威という、スケールのでかさが魅力の敵ですね。
 いったいどんな話になるのか、楽しみにしています。
 ではまた!

テーマ : ゲゲゲの鬼太郎
ジャンル : アニメ・コミック

tag : ゲゲゲの鬼太郎 水木しげる 妖怪 アニメ

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