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ゲゲゲの鬼太郎第6期・第93話『まぼろしの汽車』 感想

 西洋妖怪編に絡むのかと思ったらまどマバレンタイン回だった!

 今回の原作は、タイトルもずばり「まぼろしの汽車」。サンデー版からお馴染みの一本ですね。
 ――吸血鬼ピーによって吸血鬼に変えられたねずみ男が村人を襲い、襲われた村人がまた新たな吸血鬼となって他の村人を襲い……と連鎖することで、ついに吸血鬼に占拠されてしまった村。事件解決に乗り出した鬼太郎は、ピーの策略によって鐘の中に閉じ込められ、蒸し焼きにされてしまう。
 肉団子のようになった鬼太郎を見て、どこかへ去っていく目玉親父。入れ替わりにやってきたのは、目玉親父に頼まれて鬼太郎を診にきたという女医……のふりをした吸血鬼モンロー。彼女に連れ去られた鬼太郎は、ピーの力によってついに吸血鬼と化してしまった。
 まさに絶体絶命。しかしその時、突如不思議な汽車が現れる。それは目玉親父が念力によって呼び出した「まぼろしの汽車」だった――。

 ……というのが原作のあらすじです。
 今回のアニメ版では、事件の流れ自体はほぼ原作どおりの形を守りつつ、まぼろしの汽車のギミックを利用することで、時系列を遡る形でストーリーが展開していく――という趣向になっていました。
 人間妖怪を問わず吸血鬼化が進み、ついには世界中が滅びていた2月21日。限られた生存者であるねこ娘は、目玉おやじの呼び出した「まぼろしの汽車」の力で過去に遡り、事件拡大のキーである鬼太郎の吸血鬼化を阻止しようとするわけですが……。

 いやぁ、かなり規模の大きな話でしたね。
 ちなみに原作との主な相違点を挙げていくと――。

・ピーの支配が村だけでなく世界中に及び、ついに世界が滅んでいる。
・まぼろしの汽車はねこ娘を過去に戻す役割だけを持ち、鬼太郎達を直接救うことはない。
・目玉おやじは汽車を呼び出した代償として、寝込むのではなく命を落としている。

 ざっとこんなところですね。基本的には、「ねこ娘を主役としたループ物」として話を成立させるための改変と言えます。
 原作では、吸血鬼化した人々を乗せて時を遡ることで彼らを元に戻した汽車ですが、さすがに世界中の人々を車両に乗せるのは無理なので(笑)、純粋にタイムマシンとして機能することに。
 一方、おやじさんの死はショックでしたね。もちろんループ物である以上、最終的には未来が変わって助かるだろうことは分かり切っているんですが……。だからこその思い切った展開だったと思います。
 まあそれに、こんな凄まじい力を持った汽車を今後呼び出されても困るので(笑)、あくまで一度きりの大技であることを決定づける意味合いもあったのでしょう。加えて、ループする存在をねこ娘一人に絞ることで、彼女の孤独な戦いをより悲壮に、最後の決断をよりかっこよく見せるため――という意図もあったのではないでしょうか。

 そして、目玉おやじの死以上に思い切った展開だったのが……そう、冒頭のバレンタインデーのくだりですね。
 2月14日の夕陽をバックに、ついに鬼太郎に告白したねこ娘。笑顔でチョコレートを受け取り、ねこ娘の気持ちを受け止める鬼太郎。この「ある意味究極的な事態」は、やはり今回の話がループ物である以上、何らかの形でリセットされてしまうのだろう――という予想は容易につきます。
 それでも、「どうせ無かったことになるんでしょ」なんてひねくれた見方は野暮ってものでしょう。
 本来事件とは関係ないはずのバレンタインの告白が、どのような形で消えてしまうのか。それを予想しながら楽しむもよし。純粋にハラハラしながらねこ娘の活躍を見守るもよし。それぐらい、今回の話は見応えがありました。

 それにしても……パラレルな出来事に終わったとはいえ、鬼太郎とねこ娘が恋人同士になったのは、確かな事実なんですよね。
 そう、鬼太郎は恋愛感情皆無のポンコツではありませんでした。ちゃんとねこ娘の恋心を正しく受け入れ、彼女が危険に巻き込まれることを心配し、時に頬を赤らめるという意外な一面を見せてくれました。
 そうか、第六期の鬼太郎はこんな風に恋愛するんか……なんて感慨深くなりつつ。徹夜でギャルゲーで特訓した甲斐があったな!

 そしてこのバレンタインリセットに直接繋がるのが、2/14の夕方に、事件の発端であるねずみ男の吸血鬼化を阻止することだった――という、原作を踏まえた解答にも納得。
 鬼太郎と恋人同士になった過去を振り払い、汽車で颯爽と現れピーを倒すねこ姉さんは、最高にかっこよかったです。
 他にも、雪の降りしきる滅びた町の景色や、ループを重ねていくたびにひび割れていくスマホの画面など、演出面も秀逸でした。
 個人的には、第六期のねこ娘フィーチャー回の中でも最高の出来だったのでは――と思います。

 強いてツッコミを挙げるとすれば、「世界中が吸血鬼になっちゃったら、カミーラさんのベアード復活計画はどうなるの?」ってことなんですが……。
 まあ、これもいちいち言うのは野暮ってものでしょうね(笑)。

 あと、やっぱり触れずにはいられないのが、モンローの中の人ですね。
 色川さん! ユメコちゃん!
 実は公式の事前情報を見ていなかったので、EDのキャスト欄をボケッと眺めていて、「モンロー 色川京子」って字を見て、思わず「うおぉっ!?」と(笑)。
 いや、本編鑑賞中は全然気づいていませんでした。すみません。でも出演してくださって、ほんと嬉しかったです。

 ともあれ――第六期版「まぼろしの汽車」。
 文句なし! とても面白かったです!


 さて次回は……オリジナルでしょうか。なんか緩そうな回ですね(笑)。
 ではまた!

テーマ : ゲゲゲの鬼太郎
ジャンル : アニメ・コミック

tag : ゲゲゲの鬼太郎 水木しげる 妖怪 アニメ

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