怪物映画レビュー 『ビッグ・バグズ・パニック』

原題:INFESTATION
2009年・アメリカ

 主人公の男は冴えない会社員。客を茶化して怒らせた彼は、上司からクビを宣告されてしまう。だがその時、耳をつんざくほどの異音がオフィスを襲い、気絶。そして目が覚めると、彼はなぜか巨大な繭の中に閉じ込められていた。そして同時に、町の様子もまた一変していた。
 辺りに蠢くのは、人間ほどもあろうかという巨大な昆虫達。地を這うものや空を飛ぶものなど種類は様々だが、いずれも人間を狙っているのは間違いない。男は生き残っていた数人と協力し、虫達の襲撃を逃れながら、家にいる父のもとへ急ぐ。だがその途中で、片思いの女性が虫にさらわれてしまった。
 初めは助けに行く勇気もなく、すぐに諦めた男だったが、独善的な父との諍いを経て、自分の意志に従うことを決意。覚悟を決め、虫達の巣へと向かう。果たして彼は、愛する女性を救い出すことができるのか。


 「ある日目が覚めたら町が滅んでいて……」という終末的シチュエーションから始まる、巨大昆虫パニック映画。世間の感想が概ね好評だったこともあり、「早く見なければ」と思う反面、そのギャグっぽい予告編から、『スパイダー・パニック』ばりのコメディなのではと不安を覚えていたわけですが、それは杞憂でした。
 主人公の性格設定ゆえ、全体的にユーモア感が漂ってはいますが、モンスターに擬人的なギャグをやらせることもなく、襲撃シーンはガチ。登場人物の無残な死や狂気もきちんと描かれ、あくまでモンスターパニック映画としてのストーリーが貫かれています。また登場人物の個々の特徴付けや、伏線の回収などもしっかりしていて、非常に好感が持てました。
 そして肝心の虫は、隕石状の巣ごと宇宙から飛来したという設定(DVD特典のメイキングフィルムより。本編中の巣の形状からも、朧げに想像はできます)。ただその割には、形状が現実に存在する虫(クワガタやハチ)に近く、外連味はいまいち。もっとも、ハチに刺された人間はクモとゾンビを足して二で割ったような怪人に変身するので、その辺でバランスを取っているのかなー、と。
 一方巣で待ち受けるクイーンは、巨大なムカデといった様相。この手の映画ではあまり類を見ない、ある一風変わった攻撃能力を持っていながら、実は人間側にも予期せぬ対抗手段が存在して……と、この辺はさすがにネタバレになるので割愛。
 ともあれオススメです。

テーマ : B級映画
ジャンル : 映画

tag : 映画 モンスター

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