怪物映画レビュー 『U.M.A.2010』

原題:RISE OF THE GARGOYLES
2009年・アメリカ・カナダ

 パリに建つ、とある古い教会。取り壊しの決まったその教会の地下で、二人の作業員が隠された地下道を発見する。だが直後、二人は闇の奥から現れた「何か」に襲われ死亡。それを機に、夜の町で謎の連続殺人事件が起こり始めた。
 建築史とガーゴイルの研究を題材に、売れない本を出していた主人公は、問題の地下道で怪物の影を目撃。さらに、夜には教会にあったはずのガーゴイル像が、翌日には消えていたという奇妙な事態に気づく。果たして犯人は、動き出したガーゴイルなのか。
 唯一の味方であった担当編集者も犠牲となり、警察の容疑が自分に向く中、主人公はテレビ局の売れないレポーターと組んで、事件の解決に挑み始める。


 未確認生物ならぬ巨大ワニが登場する『U.M.A. レイク・プラシッド』の流れを受け、『U.M.A.2002 レイクモンスター』なるビデオがリリースされたのが、今から八年前のこと。これが実は、『魔の火山湖・蘇った巨大生物の恐怖』という1977年のネッシー映画を、タイトルを変えて出しただけ。どの辺が2002だコラと呆気に取られたのも束の間、今度は『A.P.E.2003』なる雪男映画が出て、もうどうにでもなれやと思った楽しい記憶が、今ここに蘇りました。
 ええ、ついに2010ですよ。UMAシリーズ大復活です。いや、もちろん本当はシリーズでも何でもなく、日本のビデオ会社が好き勝手に邦題を付けているだけなのですが。っていうか、『レイク・プラシッド』の方は、しっかり2が出ていますが。
 そして登場するモンスターが、UMAでも何でもないというのも、もはやお約束でしょうか。こちらはガーゴイル。いや、正確には、そのモデルになったと劇中で推察されている、ガーゴイルっぽい生物です。
 教会の地下に閉じ込められていた肉食動物で、卵生。その卵が人間の手によって巣から持ち出されてしまったため、それを追って町に出たという設定です。したがって、ガーゴイルが狙うのは、卵のそばにいる人間のみ。もっとも、それで卵を取り返すのかと言えば、割とその場に放置して引き上げていくことの方が多いので、無駄に連続殺人に発展しているだけのような気がしなくもなく。まあ、あまり深くは考えないようにしてあげましょう。
 これに対する人間側は、いかにもヒロインポジションだった人物が、前半であっさりガーゴイルに首チョンパされ、その後はオカルト専門レポーターの女性が頑張るという、何とも斬新というか期待外れ(女優さん的に)というか、困った展開に。また、場を盛り上げてくれそうな狂気の神父も、悪役として弾け切るわけでもなく。どうにも残念なドラマに仕上がっておりました。
 何より最後の決戦シーン。暗い地下道の中で、いかにもホラーなどんよりした音楽は、勘弁してもらえないでしょうか。
 いや、眠くて……。

テーマ : B級映画
ジャンル : 映画

tag : モンスター 映画

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