怪物映画レビュー 『ジュラシック・プレデター』

原題:WYVERN
2009年・アメリカ・カナダ

 アラスカ北部の氷河が溶け、閉じ込められていた怪物が目を覚ました。その名はワイバーン。北欧神話に語られる、凶悪なドラゴンの一種だ。
 小さな町へやって来たワイバーンは、住民を次々と襲撃。さらにガラクタを集め、森の中に巣を作る。主人公のトラック運転手は、仲間達と協力して救援を呼ぼうとするが、あいにく電話は不通。苦労して無線を飛ばすも、肝心の救助ヘリはワイバーンによって撃墜され、さらに町の外へ通じる道路も、車と人間の残骸の山で封鎖されてしまった。
 かくして完全に逃げ場を失った以上、人間達に残された手段はただ一つ。ワイバーンを退治するのだ。
 主人公は巣から持ち出した卵を利用して、ワイバーンをおびき寄せる作戦を思い付く。凶悪な飛竜と巨大トラック。決死の一大チェイスが、今始まる。


 ジュラシックでも何でもない、幻獣系パニック映画です。しかも、モンスターの出自以外にファンタジー要素が絡まない、極めて真っ向勝負のストーリー。閉鎖された小さな町で、個性溢れる(もちろん××××を含む)住人達が次々とやられていく様は、まさに怪物映画の王道といった具合です。
 一方でよくあるような、パニックを起こして場を引っ掻き回したり、事件に乗じて悪事に走ったり、閉鎖的な空気で主人公をいびったりといった、お約束の人間は一切出番なし。主人公もヒロインも、××××な大佐や爺ちゃん婆ちゃんも、みんながきちんと協力してくれるおかげで、妙に安心して見られるストーリーになっておりました。
 爬虫類と怪獣の中間的なワイバーンのデザインもなかなかよく、アクロバット飛行でヘリを落としたり、店のドアに巨大な頭を突っ込んで、つっかえて苛立ったりと、動きも上々。さらには人間の道具を利用して巣を作るなど、都会のカラスを思わせるような芸の細かさに、つい笑みが零れてしまいます。また、捕えた人間を生かしたまま町に運び、それを餌に次の獲物をおびき寄せようとするなど、狡猾さを兼ね備えているところもマル。
 そしてそんなワイバーンに、中年マッチョの主人公がトラックで挑むクライマックスは、(オヤジかっけー的な意味で)盛り上がること間違いなし。むしろこのオヤジのプロモーション映画なんじゃねぇかと思えるぐらいノリノリな音楽をバックに、見事な作戦でワイバーンを地獄に叩き落としてくれます。
 総じて良作の部類ではないかと。やはり、オヤジと××××はモンスターパニックの華ですね。

テーマ : B級映画
ジャンル : 映画

tag : 映画 モンスター

お知らせ
最新記事
カテゴリ
ユーザータグ

モンスター 映画 告知 妖怪 妄想少女 リバース;エンド モンスターハンター 異世界妖怪サモナー アニメ 多元宇宙 ポケットモンスター 闇堕ち騎士がダンジョン始めました!! 二次元名鑑 小説雑感 PSP マキゾエホリック ボードゲーム ウルトラマン DS 世紀末オカルト学院 3DS 相棒 小説 

検索フォーム
リンク
月別アーカイブ